巻島大樹@地域創生ジャーナリスト

Videographer/総務省「ふるさとづくり大賞」の受賞者を中心に300以上の地域…

巻島大樹@地域創生ジャーナリスト

Videographer/総務省「ふるさとづくり大賞」の受賞者を中心に300以上の地域活性化事例、1000人以上の地域づくり関係者を動画取材/「ご当地体操100選」の日本健康応援サイト編集長/東京都港区と富山県氷見市で地域活動/万葉ロマン塾運営/生まれも育ちも現在も埼玉県

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はじめまして~地域創生の事例集~

このnoteは以下の方に向けています。 地域創生のアイデアを探している自治体・地域団体の関係者 地域創生にビジネスで関わりたい企業 地域創生に関わる仕事に就職したい方 はじめまして。巻島大樹と申します。私は地域活性化に関する動画制作を15年以上行ってきました。総務省のふるさとづくり大賞の受賞者を中心に300以上の地域創生の事例、1000人以上の地域のキーパーソンを取材してきました。 制作したコンテンツは全てYouTubeで公開されていますが、チャンネルが一つではない

    • 万葉放浪記第5回「茨城県古河市の歌碑」の動画を掲載した

      今回は茨城県古河市の歌碑を紹介します。 40年前、市民500名の想いが形になりました。 当時のことを知る唯一の方にインタビューできたことはよかったです。ぜひご覧いただき、古河を訪ねてもらえると嬉しいです。

      • 能登復興ボランティアの方々に熱い湯を♨️

        きのうは能登半島の付け根にある富山県氷見市に。 8年前から取材している「地域の番人」こと八代環境パトロール隊の森杉國作さん(83歳)を半年ぶりに訪ねました。いま、森杉さんは能登半島で活動される災害ボランティアの方々の支援に取り組んでいます。地域の公民館を宿泊場所として提供するだけでなく、ボランティアの方々が帰ってくる時間にあわせて、屋外にあるヒノキ風呂を沸かして待っているのです。 名古屋などから能登に集う25名のボランティアグループの方々は5人ずつ順番に熱い風呂に浸かり、

        • 所有者がわからない土地が九州の面積を超えている。空き家は900万戸で過去最高だって。

          先週、総務省が公表した住宅・土地統計調査で、全国の空き家が900万戸にのぼり過去最多となったと各紙が大きく報じました。 また、2022年度に地方公共団体が実施した調査では、所有者の所在が判明しなかった土地の割合は24%にのぼり、九州の面積を超えていることも衝撃的でした。この土地問題が空き家、耕作放棄地の本質であると言えます。 さて、私も他人事ではありません。私の実家は2軒家を所有しているのですが、そのうちの1軒は築70年以上の空き家なのです。何十年も住んでいないので、もは

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        • 地域創生 取材編
          76本
        • 地域創生 雑文集
          17本
        • 地域創生 実践編
          7本

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          買い物難民を救う移動スーパー「とくし丸」の急成長を見つめて

          23日の日経新聞の朝刊に「買い物難民 4人に1人 移動販売や宅配に補助金」という記事が出ました。 日経の記事を見て、4年前に総務省の「ふるさとづくり大賞」を受賞されて、取材をした「とくし丸」を思い出しました。買い物難民という言葉がほとんど知られていない頃から、過疎地で移動スーパー事業に取り組んできたパイオニアです。 4年前、500台だったとくし丸の車両台数は現在1100台を超えています。予想を上回る急成長です。大手資本ではなく、もともと徳島のスタートアップ企業だったという

          買い物難民を救う移動スーパー「とくし丸」の急成長を見つめて

          万葉放浪記第4回「京都府宇治市の歌碑」を発表した

          4月14日にオンライン開催した万葉ロマン塾で、万葉放浪記第4回「京都府宇治市の歌碑」を発表しました。 この企画は歌そのものよりも、ふるさとづくりの視点で全国に二千以上存在する万葉歌碑を紹介することを目的としています。 今回は自分の名字が万葉集の枕詞に使われていることから、万葉集に興味を持ち、歌碑建設を実現させた人を紹介しています。 ちなみに、今回から動画に音楽をつけました。ラジオ番組を聞くように、何かをしながらでも気楽に楽しんでもらえるとうれしいです。

          万葉放浪記第4回「京都府宇治市の歌碑」を発表した

          地域団体応援の店

          最低週一は通っている浦和の食堂で「おっ」と思う張り紙を見ました。 消防団員のお客さんは「お会計金額から20%オフ」というものです。20%はけっこうデカいですね。正直うらやましい。 埼玉県庁の取り組みのようですが、こういう支援金はいいですね。 個人的には消防団以外にも子ども食堂や空き家対策、健康づくり、介護予防活動など…地域の課題解決に貢献しているボランティア団体、NPO法人にも同様の支援があるといいと思います。 地域活動が活性化するとともに地域経済も回る。まさに、地域

          転出・転入届をちょっと変えるだけで人口減対策になる

          先月のことです。日経新聞の読者投稿で、中々おもしろい内容がありました。投稿者は現役の地方公務員の方です。 それは住所を移動するために、自治体に提出が必要な転出・転入届に「移動理由」を書いてもらうというシンプルなアイデアです。 住民異動届にアンケートを加えるという発想はこれまでなかったと思います。手間もコストもかかりませんし、結構いい情報が取れそうです。 たとえば、男性より、女性の転入者が大幅に少ない自治体の場合、女性には生活しずらく、魅力が少ないと推察できます。もし、移

          転出・転入届をちょっと変えるだけで人口減対策になる

          地域創生の師、月尾嘉男

          先日、総務省「ふるさとづくり大賞」の選考委員長を長年務められた東京大学名誉教授の月尾嘉男先生(81歳)と久しぶりにお会いしました。 月尾先生は地域創生研究の第一人者であると同時に、日本におけるITの草分け的存在です。小泉内閣の時に行われた官民人事交流で、総務省に新設された事務次官級のポスト「総務審議官」に東大教授から転身されました。 「3年はやってほしい」と当時の自民党幹部から頼まれていたものの、役所仕事は性に合わず、わずか1年で退官。東大教授に戻るも定年前に早期退職。そ

          日本経済のリーダーとお会いした

          「大樹っていい名前じゃねぇか!」 名刺交換をした後、いきなり心をつかまれました。取材歴20年でこんな経験初めてです。 その相手は日本製鉄名誉会長の三村明夫さん(83歳)。 三村さんは新日鉄(現日本製鉄)の社長、会長を歴任されたのち、社会貢献のために日本商工会議所の会頭を3期9年ボランティアで務められました。 その後もさまざまな社会課題解決に関する活動をボランティアで続けられ、社会保障や林業再生、エネルギー問題などについては私も少しばかり関わっていました。 先日は有識

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          神聖な仏像が盗まれる。日本は貧しくなっている。

          今月に入り、日経平均株価が史上はじめて4万円を超えました。多くの上場企業で給料の賃上げが進むなど好景気に沸いています。 そんなニュースを見るたびに、他人事に思えるというか、白けるというか、なんだかなぁと思います。丸の内や大手町の高層ビルで働いているような人とそれ以外の人の格差がどんどん広がっていると感じるからです(もちろん私はそれ以外の人) 昨年、信じられない事例に出会いました。和歌山県ではお寺の仏像が盗まれることが多発しています。なんと2010年には1年間で60ヶ所以上

          神聖な仏像が盗まれる。日本は貧しくなっている。

          万葉放浪記第3回「鹿島神宮の防人の歌碑」を発表した。

          3月2日にオンライン開催した万葉ロマン塾で、万葉放浪記第3回「鹿島神宮の防人の歌碑」を発表しました。 この企画は歌そのものよりも、ふるさとづくりの視点で全国に二千以上存在する万葉歌碑を紹介することを目的としています。 今回は妻子と離れて常陸(茨城県)から九州の防衛に向かう兵士「防人」(さきもり)の歌がテーマです。現代ではあまり知られていない言葉「鹿島立ち」についても説明しています。ご興味のある方はぜひ動画をご覧ください。 ◆ アンケート結果 ・鹿島神宮の紹介はおもしろ

          万葉放浪記第3回「鹿島神宮の防人の歌碑」を発表した。

          地域は生きている。だからいつかは死ぬ

          これまでに取材した地域創生のキーマンの方は数百人になります。そのうち、SNSでつながっている数十人の方に関しては、可能な限り活動をウォッチし続けています。 今年、最も興味深い発信をされたのは、鹿児島の離島、甑島(こしきじま)で東シナ海の小さな島ブランド株式会社という会社を経営されているヤマシタケンタさんのコラムです。 ヤマシタさんは昨年の「ふるさとづくり大賞」で内閣総理大臣賞を受賞されました。以下は私が制作した動画です。 コラムの中で、特に心に響いた部分を抜粋します。

          地域は生きている。だからいつかは死ぬ

          「桃色ウサヒ」の中の人、佐藤コーヘイさんと再会。

          「ふるさとづくり大賞」受賞者再会企画① 山形県朝日町の佐藤コーヘイ(恒平)さん。 29日、佐藤コーヘイさんと都内で8年ぶりにリアルでお会いしました。総務省にプレゼンをするために上京されたコーヘイさんが声をかけてくれたのです。 コーヘイさんは最大級に親しみやすい方で、頭の回転も速い。こちらの質問意図を瞬時に理解し、わかりやすく印象的なコメントを返す。でもどこか”硝子の少年”的な雰囲気がある。忘れがたい取材相手の一人でした。 コーヘイさんは山形県朝日町で地域振興サポート会社

          「桃色ウサヒ」の中の人、佐藤コーヘイさんと再会。

          万葉放浪記第2回「新潟県十日町市の歌碑」を発表した。

          2月4日に開催した万葉ロマン塾の中で、万葉放浪記第2回「新潟県十日町市の歌碑」を発表しました。 この企画は歌そのものではなく、ふるさとづくりの視点で全国に二千以上存在する万葉歌碑を紹介することを目的としています。 今回は十日町市の松之山に伝わる伝説「松山鏡」とその登場人物である 大伴家持の歌が刻まれた歌碑を紹介しました。ご興味がある方は動画をご覧ください。

          万葉放浪記第2回「新潟県十日町市の歌碑」を発表した。

          新しいライフワーク

          おとといは令和5年度「ふるさとづくり大賞」の表彰式。全国の自治体から82件の応募があり、27件(22団体、5個人)が表彰されました。受賞者の情報は総務省のHPをご覧ください。 この表彰は前身の「地域づくり総務大臣表彰」の時代を含めると41年の歴史がありますが、好事例が尽きないことに驚きます。受賞者はほぼ東京圏以外のエリア(今年は東京圏から2団体が受賞)。地域の底力を感じます。 断言できるのが、毎年すごい人が必ず出てきます。そんな人たちにお会いしたくて、20年近く動画取材を