見出し画像

【詩】「風鈴とリンカーン」(大川隆法「青春詩集 愛のあとさき」より)

いつも記事に目をとめてくださり、本当にありがとうございます。

私の記事では、大川隆法先生の累計3500回の法話、3100冊以上の著書の中から、おすすめの作品を紹介しています。

そこで、今回は、青年期の志を感じる詩をご紹介したいと思います。


大川隆法先生が大学時代〜20代の頃に書かれた青春詩集、「愛のあとさき」。



この詩集の中から、「風鈴とリンカーン」をご紹介していきます。



「風鈴とリンカーン」


リーン リーン

と鳴る風鈴の音に

ふと リンカーンを思い出した


あれは二年前の秋

ボストンへの旅

白いリンカーンの坐像の前で

ブルーミングデールで買った

七十九ドルのグレーのセーターと

大学生協で買ったはずの

一万円のこげ茶のトレンチコートとを

羽織った私が

一枚の写真の中に納まっている



写真の中の私は

やや青白い顔をして

リンカーンに負けない

面長な顔をつくってみせている



あの時

確かに私は思ったのだ



「リンカーンよ

あなたの理想は偉大だった

けれども

あなたは肉の身の奴隷を

解放したにすぎない


この私は

真理の力をもって

精神の奴隷を

解放してみせるぞ」

と。



あれから二年経った

私は真理の力で

自分1人をも解放できないでいる



けれども 

私の心の中では

写真の中のリンカーンの坐像と

凛として立っている

私の姿とが

永遠に

競い続けている



〈感想・気づき〉

大川隆法先生は、20代の商社マン時代にNY勤務をされていたことがあります。

アメリカ・ワシントンのリンカーン像などは実際にご覧になったことがあったようです。

リンカーン像を目の前にして思った志が、この詩に反映されています。


リンカーンは肉の身の奴隷を開放したけれど、自分は真理の力で、精神の奴隷を開放したい。

ここに、宗教家として生きていこうとする先生ご自身の志を感じ取ることができます。


それにしても、リンカーンの志と自分の志を比べて、リンカーンに負けず劣らない自分になりたい、と思えるのはすごい事だと思いませんか?

それぐらい、「世の人々のために生きていきたい」という志を本気で立てていたのだと思います。


そして、2年前にリンカーン像を見て立てていた自分の志を、写真で見返した時に思い出した先生。

リンカーン像の誓いから2年経った今でも、真理の力で自分1人をも解放できないことを悔やんでおられますね。

ここに、会社を辞めて独立し、宗教家となるか、そのまま商社でのエリート街道を突き進むかの葛藤が生じているのが分かります。

「真理の力で人々の精神を開放したい」、という大きな志があるけれど、現実生活は厳しい。

それでも、志だけは、リンカーンと比べても負けず劣らないくらい凛としたものでありたい、という強い決意が見て取れます。

NY勤務から数年後、30歳を契機に退社・独立され、輝かしいエリートとしての人生を捨て、宗教家として一人立つ、という決断をされた大川先生。

そこには、期待してくれている上司への申し訳なさや、愛する人との辛い別れがあったと伺っています。

それでも、心の奥底から、「自分には、今世成し遂げなければならないことがある!」、という強い使命感が湧き出てきたとき。

先生のような方は、一生を天命に捧げることを決断する瞬間が訪れたのだろうと思います。

苦しい葛藤を乗り越えて、志通り、真理の力で精神の奴隷を開放する使命に生き抜かれたことに、尊敬と感謝しかありません。


皆さんも、生きている間に、心の奥底から、

「自分は何者かにならねばない」
「この志だけは、生きているうちに何としても成し遂げなければならない」

という気持ちが湧き出てくる瞬間が来るかもしれません。

そんな時には、自分の「志」の炎を消えないように掲げ、何としても道を切り開いていくチャレンジャーになっていきたいものです。

私もまだ、道半ばの身ですが、皆さんと共に頑張っていければ幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!


☆本日の記事は、こちらのマガジンに所収予定です♪↓↓


※自己紹介&サイトマップをつくりました!全記事一覧はこちらになります。↓↓


※「X」もやっています!よろしければフォローいただけますと嬉しいです♪

真理花@大川隆法著作愛好家(@Marika777hs)さん / X (twitter.com)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?