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「わかりやすく、丁寧に」を心がけて ◆アメリカ在住トレーダーの市場分析 ◆マクロ経済を専門家が詳しく解説 ニュースが市場に与える影響を共有します。 ・ 投資判断は自己責任でお願いします。 ・ X (twitter)をメインで最速ニュースを発信中 ⇩⇩⇩

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ファンダメンタルの重要性【為替】

今回は為替を中心にファンダメンタルの説明をしていく。 金融商品である為替、株、債券、コモディティは密接な関係にあるので、ファンダメンタルを知らない方には必ず読んでいただきたい。 それでは、情報の重要性とファンダメンタルの使用例を見ていきましょう。 適正な為替レートの形成 為替レートは各国のマクロ経済環境に基づいて形成されるべきです。 経済成長率や金利、インフレ率などのファンダメンタルな指標が為替レートを方向付けます。 これらの情報なくしては、為替レートは実際の経済状況か

    • 来週の相場展望【6/3~6/7】

      先週の復習ドル円 今週のドルはやや弱めで推移。ドルインデックスの5月分は陰線で終了。週初め、米国と英国の祝日のため小動き。日銀の内田副総裁が27日に「デフレとゼロ金利制約との闘いの終焉は視野に入った」「今回こそはこれまでと違う」とタカ派的な見解を示し、円金利上昇の一因となったものの、為替の反応は限られた。週半ばにかけては、米国の良好な5月コンファレンスボード(CB)消費者信頼感指数や低調な国債入札結果を受けて米金利が上昇し、ドルも連れ高となる。一方、週後半には米国の1-3月

      • 【5月30日】円売り継続:月末フローに注意

        現在の為替市場はドル買いが強く、ドル円は157.70円付近まで上昇。この水準は5月2日に財務省が介入したと見られるレベルで、米国債利回りの上昇とFOMC委員のタカ派スタンスがドルを支えている。ユーロドルは1.08ドル付近に下落し、ポンドドルも1.27ドル付近まで下落。全般的にドル高のトレンドが確認できる。 円売りも強く、クロス円の上昇を招いている。 朝方までの振り返り ・カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁の発言:タカ派的な発言で、大幅なインフレ改善が確認されるまで利下げを

        • 【5月29日】インフレ懸念再燃でドル上昇

          ・ドル円は157円台に達し、カシュカリ連銀総裁のタカ派的発言と強い米消費者信頼感指数の予想上回りがドル買いを促進。 ・ECBの利下げ観測がユーロの上値を抑制しているが、底堅さも見られるユーロドルは1.08ドル台を維持しつつも伸び悩んでいる。 ・強い需要とインフレ懸念が金価格を押し上げており、金価格は堅調な需要と中銀の買い需要に支えられ、上昇傾向を維持。 今日の注目ポイント 09:30:オーストラリア ウエストパック景気先行指数 経済全体の先行指標として注目。 10:

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        ファンダメンタルの重要性【為替】

          来週の相場見通し(5/27-5/31)

          先週の復習(5月20日〜24日)ドル高の背景には何があったのか。 先週はドル買いが優勢となり、4月以降続いていたドル安傾向が一服。 各曜日の値動きまとめ 米金融当局者から年内の利下げについて慎重な見方が相次ぎ、FOMC議事録では高金利を維持する必要性が示された。また、状況次第では利上げの可能性も残された。 米国の経済指標は少なかったものの、米PMI速報値では2カ月連続でのインフレ指標の鈍化を確認したいところだったが上振れし、ドル高に寄与した。 ドル円相場は157円台

          来週の相場見通し(5/27-5/31)

          【5月24日】米指標が強くドル高継続

          ・ドル円が一時157円台を回復した。強い米PMIデータが発表され、米利下げ期待が後退したため、ドル高の反応が見られた。米国の経済指標が強いと、FRBが高金利政策を継続する可能性が高まり、ドル高となる傾向がある。 ・ユーロドルは1.0815ドルまで下落。米長期金利の上昇がドル買いを誘発した。 米金利の上昇はドルの魅力を高め、他通貨に対するドルの価値が上昇するため。 ・ポンドドルは1.27ドル割れ。英中銀の利下げ期待が後退したことから、ポンドの売り圧力が強まった。 英中銀の政

          【5月24日】米指標が強くドル高継続

          【5月23日】PMI発表でドル上昇

          ドル円の上昇 ドル円は、予想以上のPMI結果、FOMC議事録のタカ派的内容を受けて、157円まで上昇した。FRBが政策金利をより長期に高水準で維持する意向を示し、追加引き締めに前向きな姿勢が明らかになった。 日銀の国債買い入れオペ 昨日、長期金利が11年ぶりに1%に達したことが背景にあり、本日、日銀が通知する国債買い入れオペの金額に注目が集まっていたが、金額に変更はなかった。 ユーロドルの値下がり ECBのレーン総裁がインフレと賃金の伸び鈍化を示唆し、利下げの可能性が議論

          【5月23日】PMI発表でドル上昇

          【5月22日】英CPI発表後にチャンスは来るか?

          ・米国債利回りの上昇がドルの魅力を高め、円安を助長しているため、ドル円は156円台を回復し、円安が根強い。米国債利回りの上昇がドルをサポートしている。 ・ユーロドルは安定しているが、さらなる上昇には強い抵抗線を突破する必要があるため、ユーロドルは1.08ドル台で底堅く推移しているが、1.09ドル手前に強い上値抵抗がある。 ・英国のCPIが市場予想を上回る場合、ポンドの短期的な上昇が期待される。ポンドドルは1.27ドル台を回復し、さらに上値を試す動きが見られる。 今日の注

          【5月22日】英CPI発表後にチャンスは来るか?

          【5月21日】円安継続でクロス円上昇

          ドル円は156円台を回復し、円安傾向が続いている。米国債利回りの上昇がドルをサポートしており、円は対ドルだけでなくユーロやポンドに対しても軟調に推移している。現時点の状況で円買いにはならないだろう。 ユーロドルは1.08ドル台で底堅く推移し、1.09ドル手前の強い上値抵抗を試す動きが見られる。ユーロの底堅さは、ECBが利下げを予期されている中でも投資家の期待感を示している。 ・ポンドドルは1.27ドル台を回復し、1.28ドルを試す展開が注目されている。英消費者物価指数(C

          【5月21日】円安継続でクロス円上昇

          【5月20日】米経済は絶好調➡好調

          先週の市場の振り返り 13日からの週では、ドル売りが優勢となり、ドル円の変動性が高まった。特に米国の経済指標発表に対して市場は神経質な反応を示した。米生産者物価指数(PPI)や消費者物価指数(CPI)、小売売上高、さらには新規失業保険申請件数、輸入物価、鉱工業生産などの一連の米経済統計が発表された。 PPIとCPIは予想から大きく乖離することはなく、わずかな差異に留まりましたが、これにより市場では「インフレは完全には抑えられていないが、大局的には鈍化している」という見解と、

          【5月20日】米経済は絶好調➡好調

          【5月17日】日本の景気は最悪で円安継続

          ドル円は155円台を回復。これは、4月の米輸入物価指数が予想以上に上昇し、米国債利回りが上昇した。CPIをきっかけにドル売りに転じ、ドル円も下がっているが、ドル円の調整にはちがいないが、純粋にドル安だ。一般にドル安駆動によるドル円下降の持続性は弱い。現状、さすがに4時間足で下降しているので、今週中くらいはまだ下を目指す可能性もあるが、来週はどうなるかわからないだろう。米国債の利回り低下を主な材料としているが、利回りのチャートは週足くらいではまだ上昇中であり、またいつ、インフレ

          【5月17日】日本の景気は最悪で円安継続

          【5月16日】CPIの低下でドル売り加速

          現在の為替市場のトレンド ・米CPIが予想を下回ったことが主な要因となり、米ドル売りが強まる。ドル円は154円台に急速に下落。 ・米ドルに対するユーロとポンドに対する買いが利下げ折込を巻き戻す形で加速している。 今日の注目ポイント ・ユーロドルとポンドドルの買いが続くかどうか。ファンダメンタル的なドルの弱さと、堅調に推移しているユーロ圏の指標からみても、テクニカル的に見ても上昇トレンド入りの可能性が高まっている。 直近の傾向 ・米国のCPIが予想を下回り、年内に2

          【5月16日】CPIの低下でドル売り加速

          【5月15日】パウエル議長は高金利維持

          ドル円 ドルは、米生産者物価指数(PPI)のデータが予想を上回るものの、一度の買い後に売りが強まり、方向性を定めかねている状況が見られる。 ユーロドル ユーロは一時的な下落後、リバウンドしており、200日移動平均線を超えることで強気のシグナルが示されている。 ポンドドル 英国の雇用統計の影響を受けて一時下落したものの、その後NY市場で回復し、200日移動平均線上に位置している。 今日の注目ポイント 米国の消費者物価指数(CPI)の発表 前月比で0.4%上昇が予想されており

          【5月15日】パウエル議長は高金利維持

          【5月14日】ドル安円安の継続

          ドル円は156円台に上昇しており、これは近日中に日本の財務省による介入後の反動で見られる61.8%の戻り水準に到達している。これはテクニカルなリバウンドと見られ、市場の注目が集まっている。にもかかわらず、市場全体としてはドル売りの流れが続いており、これは他の主要通貨に対するドルの弱含みを示しており、相対的なドルの弱さが市場の意思を反映している。 今日の注目ポイント NY連銀による最新の米消費者調査で、1年先のインフレ期待が3.0%から3.3%に上昇している。これが示すの

          【5月14日】ドル安円安の継続

          【5月13日】先週の復習と今週の注意点

          直近のドル円の動向 ドル円相場は153.63で取引開始 イエレン財務長官の発言が円売り優勢となり、154円絡みまで上昇 植田日銀総裁の発言で155円台を回復 週後半は米利下げ期待の回復で、リスク選好地合いのなかドル売りかつ円売り 米国の経済指標 雇用統計 -非農業部門雇用者数(NFP):前月差+17.5万人(前回は+31.5万人から減速) 失業率:3.8%→3.9% 平均時給:前月比+0.3%→同+0.2% 業種別変動 製造業:同-0.4万人→同+0

          【5月13日】先週の復習と今週の注意点

          【5月10日】為替介入は堂々とする鈴木

          ドル円はNY時間に戻り売りが優勢となり、155円台半ばに伸び悩んだが、買い戻しの流れは継続している。 ユーロドルは1.07ドル台後半に上昇し、200日移動平均線の1.0795ドル付近を再度試す展開となっている。 ポンドドルは英中銀金融政策委員会(MPC)の決定後、一旦1.24ドル台半ばに下落したが、NY時間にドル売りが優勢となり1.25ドル台に上昇。 今日の注目ポイント 米新規失業保険申請件数が予想以上に悪化し、231,000件と昨年8月以来の高水準となった。FRB委

          【5月10日】為替介入は堂々とする鈴木