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結局は愛がすべてなのかも

今日は下世話なしょうもない記事です。

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僕の友達に、映画にできてきそうなハイスペックのスーパーウーマンがいます。

仮にこの女性の名前を、ジェニファーとしましょう。

ジェニファーは通りゆく人が振り返るくらいの美人です。そして仕事もバリバリ。超有名IT企業で副社長を務め、「世界で最も影響力がある女性100人」に選出されたことさえあります。愛車はフェラーリ。会社勤めの傍に不動産事業も展開し、全米のあちこちに賃貸物件を所有しています。それでいてキャリアで手一杯なんてこともなく、息子さん二人を育てながら、幸せに暮らしてます。

そんな完璧にしか見えないジェニファーには、一つだけ謎があります。

それは、夫がどう見ても彼女と釣り合いの取れない、対人スキルゼロの、筋金入りの社会不適応者なことです。

なぜそんな失礼なことを断言できてしまうかというと、夫のケンとは長いことアップルで一緒に働いていたので、個人的によーく知っているからです。

かつてアップルのR&Dは、対人スキルはゼロの社会不適応者がたくさんいました。アップルが超有名企業になってから入社した人はそうでもないですが、古株の人はかなりヤバい人が多かったです。そんな中でも、ケンは失礼さで他の追随を許さない存在でした。あれほど人と揉め事を起こす人、あまり会ったことありません。しかも彼、仕事ができる方ですらなかったのです。

なので、ケンがジェニファーと付き合いだした時は、なかなかの衝撃でした。みんな「アップルの7不思議の一つ」などと、失礼なことを言いまくっていました。でも、実際そのくらい不思議だったのです。

なぜ彼女は彼を選んだのか?

ジェニファーはなぜ彼を選んだのか? 当時みんなで飲むと、誰かが必ずと言っていいほど話題に出したものです。優秀な男性社員は掃いて捨てるほどいましたから、本当に不思議でした。このヨタ話が始めると、たいてい次の3つの説が展開されました。

1)主夫が欲しかった説

まず一つは、ジェニファーは家事に専念してくれる主夫を欲していたという説です。うーん。でも、繰り返しになりますが、この彼、仕事ができる方ではなかったので、主夫としての能力もそれほど見込めないと思うのですね。なので、あまり支持されない説でした。傍若無人なケンの主夫姿、誰も想像できなかったのです。

2)金儲けが上手い説

もう一つは、ケンは実は金儲けが上手い説です。この二人、結婚して間もない頃から全米のあちこちの住宅を買ってはリノベして、賃貸に出していました。ジェニファーはもうその頃にはアップルでマネージャーでしたから、多分、彼がそっちの実務をやっていたと思うのですね。

彼がもしもこのビジネスを独身の頃からやっていたのだとしたら、この説はアリかもしれません。ただ、ケンが独身時代から不動産ビジネスをやっていたという話は誰も聞いたことがないので、なんとも言えません。ちなみにこの彼、当時も今も、サイドビジネスでDJをやっています。多分、クール・ファクターは大きかったでしょうね。

3)チ◯コがデカい説

もう一つの説は、「チ◯コがデカそうだし、ベッドの相性が超絶いいのではないか?」です。「あいつは取り柄がないんだから、これしかあり得ない!」と、誰かが必ず力説する説でしたw。彼、体格もいいし、顔もスケベそうだし(失礼!)、確かにチ◯コがデカそうなのです。でも、このヨタ話に参加した女性が、「いや、あんまり巨根だと痛いだけで別に良くない!」と真顔で言っていたので、真偽の程は定かではありません。まあサイズの方はさておき、「ベッドの相性が超絶いい」って言うのはあるかも知れませんね。でも果たしてセックスの相性って結婚の決め手になるものなのでしょうか? 僕にはよくわかりません。

結局は「愛」なんじゃないかな?

ここまで勝手な憶測を色々と書いてきましたが、実はこれ、ケンの「愛」のなせる業なんじゃないかと思うのです。

彼のFacebookのページ、結婚して20年以上経った今でも、ほぼ、ジェニファーのファンページ状態です。本当に全身全霊でジェニファーを愛して続けている様子なのです。

ジェニファーがまだ独身だった頃、ハイスペックでクールな彼女を本気で口説いた男性って、きっとケンしかいなかったんじゃないかと思うのですね。自分自身のスペックなんか一切気にすることなく、マジで心を込めて彼女を口説いたんじゃないかと思うのです。そして、その後も途絶えることなく、彼女を崇め、情熱的に愛し続けたのです。倦怠期とかもなかったっぽいです。

あんなふうに愛され続けたら、女冥利に尽きるのではないでしょうか? 絶対に嬉しいし、深い充足感があると思うのですね。おざなりのお世辞とか、子育てのためだけに形だけ繋がっている夫婦関係じゃなくて、心の奥深くから自発的に溢れる言葉や行為って、実に得難い種類の愛情表現だと思うのです。お互いの地位や美貌やお金目当てで打算づくしで結婚した相手からは、到底期待できない種類の愛情な気がします。

というわけで、やっぱり「愛」は大事です、と思う今日この頃でした。

さて、以上でこの悪趣味な記事はおしまいです。皆さんもぜひ、パートナーを情熱的に愛してあげてください。

それではまた明日!


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シリコンバレー、フィリピン、東京の3ヶ所に拠点を置くBrighture English Adacemy 代表、松井博が、日々あちこちで感じ…

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