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IT時代に適した能力、性格、そして教育

それぞれの時代に適したスキルというのは変わっていきます。また、それぞれの時代に適した性格というのもあるでしょう。また、教育制度もそれぞれの時代に適したカタチがあるはずです。そこで今日の記事では、

- それぞれの時代に適したスキル
- 適した性格
- 時代に即した教育制度

について考えてみようかと思います。

石器時代
石器時代に何よりも大切なの、獲物を捕まえたり、食べられる植物を採集してくると能力だったはずです。ですから動体視力や瞬発力、持久力や筋力などといった能力が今よりもずっと重要な位置を占めたに違いありません。それから、石を上手く割ったり削ったりして鋭利な石器を作るスキルなどもすごく重宝されたでしょう。あるいは、食べられるものとそうでないものを見分ける能力も大切だったかもしれません。

性格的には5〜10人くらいの同じ面子でうまく協業できるようなタイプが生きいやすかったに違いありません。この頃の部族がせいぜい50〜150人規模だったと言われています。生涯の間、見知らぬ人と出会うこともなかったでしょう。内向的でも無口でも社交下手でも、さほど困ることはなかったように思います。また、勇敢であることが今よりもずっと重要視されたかも知れませんね。また、明日は獲物が取れるとも限りませんから、「明日は明日の風が吹く」と、なんでも楽観視できるような能力も大切だったかもしれません。

なお、人間が一人一人の顔や性格を把握し、共同体を織りなして機能的に活動できる人数はこの150人くらいまでが限界と言われています。このためアメリカの海兵隊なども分隊が13名、小隊が43名、中隊が100〜150人といった構成になっています。

なお、そのころの社会には教育機関などなかったでしょう。おそらく子供らはある年齢に達すると、大人と行動を共にして仕事のスキルを身につけていったに違いありません。

農業革命
やがて農業革命が起こり、社会に適したスキルや性格も大きく変わったはずです。おそらく、寡黙で勤勉な人が良い働き手とされたのではないでしょうか? また、どのくらいの面積を耕すとどのくらいの作物ができるのかを割り出すといった、数学的な能力の重要性も増していったに違いありません。一方、敏捷性や動体視力などといった運動能力の重要性は低下したでしょう。また、法律、通貨、租税などと言った概念が生まれ、文字が生み出され、象徴的な概念を理解する能力も必要になっていったに違いありません。

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