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企画投稿「会社員でよかったこと」

5年という短い期間でしたが、企業で働かせて頂いた期間。
職場や同僚に恵まれた私は、その会社員生活で学べた事は多く、現在個人経営の職場でスタッフとして働く中での比較、気づきもありました。

1.若手の育成環境が整っていた

 私は新卒で大手の会社へ就職。ここでは、社会人としての基礎を学ぶことが出来た。日本中に展開している企業であり、組織が大きいため様々な研修制度が充実。業界の基本知識に加え、社会人としての初歩的な事も学ばせて貰えた。ただ、これも大手ならではなのかもしれないが、毎年大量に新卒を採用し、3年後には残っている社員は半数だいう噂も。実際に私の事務所では、同期5人中、3年目になるころには1人退職、2人が異動に。事務所の業績も全国順位で発表があり、業績が悪いと個人成績が振るわない社員に対して異動辞令が出るという形である。

2.同僚から刺激をもらえる

 当時の自分は、慌ただしい毎日の中で、ただ目の前の仕事を学びながら精一杯処理していた。インプット続きの毎日であった。そんな私の同僚の先輩達は日々の激務を終えた後に、目標を持ち専門学校へ通う方、趣味の習い事を楽しむ方様々で、そんな先輩方がとても眩しく充実しているように見えた。私自身、数年後の自分をイメージし、期待とやる気に胸を膨らませ業務に取り組むことが出来た。

3.百戦錬磨の上司からの教え

 上司という存在は単純に社会人歴、人生経験が長い事は勿論、大きな組織で生き残ってきただけあるので、説得力があった。当時の私には思いもつかないような深い見解や考えに触れる事もできた。若かった私に全てが理解できたとは思えないが、確実にその後の生き方に影響を与えている。また、仕事に対する向き合い方はそれぞれ。この会社で1人の上司では無く、複数の上司のもとで働けた経験も、大きな収穫だと思っているが、これもまた会社員であるからこそなのだろう。

4.組織の雰囲気はリーダーの色で決まる(と学べた)

 これは私が実際に事務所を異動することになって実感したのだが、私は異動先の雰囲気の違いに驚いた。まず事務所の活気が違った。そして営業社員はじめそこで働くスタッフの表情が全く違っていた。簡単に表現すると、「なんだかだるそう」に働いていた。
 今回参加している企画は「会社員でよかったこと」である為、この具体的な違いに詳しく触れないが、まるで別会社かと思うほどの雰囲気の違いである。もちろん転職ではなく異動なので事業内容は変わらず大差はないものの、考え方、成績の伸ばし方等にその事務所の上に立つ人間の考えが良くも悪くも影響するのだと実感した。
 ちなみに、異動前にいた頃の事務所のリーダーは、「女性が楽しそうに働いてる!そんな会社が1番良い!」と大声で笑っていたのが印象的であった。あそこの女性社員の輝き、活気のある事務所の雰囲気はそんなリーダーの努力の賜物だったのかもしれない。

これまで、会社員として働く中で、学べた事を綴ってきましたが、先に少し触れたように、現在の私は自由業のリーダーの下で働いている。その中で会社員時代と大きく違うと感じた事を最後にあげようと思います。

5.福利厚生への意識

 現在の職場は個人経営であり、会社員といえばそうなのかもしれないが、これまでの環境とは全く違い少人数の職場である為か完全なトップダウン。労働組合も存在せず。言葉の通り言いなり状態が良いとされている。そんな雰囲気もあってか、そもそも福利厚生についての考え方が違っていた。同時に、会社員時代の福利厚生がとても優れていた事を実感したのだ。福利厚生とは、企業ごとに様々であるが、会社員時代の頃は法定外福利厚生が充実していた。住居補助や健康診断の他、家庭と育児の両立をサポートするための制度、自己啓発関連。さらに財産形成関連や家族も利用できる保養所等もあった。
流石に今の職場は個人経営であり、内容に差があるのはもっともだが、内容以前の問題としてトップの福利厚生についての考え方が違っていた。

 例えば制服貸与。以前の会社員時代は入社時に貸与され、その後二年ごとに追加でシャツや小物の貸与希望かの聞き取りがあった。一方現在の職場はというと、3年働いている先輩は、「働き始めてから、前の人の制服を頂きずっと着ている。靴もこの1足以外買ってもらえないから大事に履かないと。」と漏している。実際私の制服もおさがりであり、どうやらサイズが無い場合に購入頂けるようだ。さらに昨今では権利としてようやく定着しつつある有給休暇制度も、一度も耳にしたことがない。私が働きだしてから2人退職したが、これまでのパート含めた職場で退職前になると耳にしていた有休消化といったワードが聞こえることもなかった。これについては入社当初の面談で、雇用契約書を交わす際、有給休暇制度とあったので、少人数体制なのに、制度があるなんて素敵ですね。と、触れた所、リーダー(トップ)からの返事はこういった内容であった。
「パートで週に3日しか働かないのに有給も何も、今までも聞いたことないですが、雇用契約書にはこの通り一応、記載はされてはいます。」
といった物凄くおかしな説明である。

 その際、不審に思い先輩に尋ねるも、どうも触れてはいけない部分のようであった。(単に今の職場がブラックだと言われればそれまでなのだが…)会社員であるメリットに、この福利厚生の会社の考え方も、働く側の私達には大きいと感じたのだ。

 おそらくこの件であれば、以前の会社であれば、未消化の有給が溜まった状態を見つけた総務担当者から消化を促す連絡がくるだろう。他にも事故や忌引き等の場合も、手取り足取り書類の説明も合わせてさっと処理してくれたに違いない。

 こういった、社員が様々な制度を利用しやすいよう、環境が整っている点も、会社員として働く大きなメリットだったのではないかと実感している。

まとめると、私の会社員生活を振り返ってみて良かったことはこの4つだ。

1.若手の育成環境が整っていた
2.同僚から刺激をもらえる
3.百戦錬磨の上司から学べるチャンス
4.組織の雰囲気はリーダーの色で決まる
5.福利厚生への意識

4.5に関しては、「良かったこと」というよりは、その後の職場選びの参考にもなっている。


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