『イニュニック〔生命〕―アラスカの原野を旅する―』ノート
星野道夫著
新潮文庫
最近、星野道夫の著作を集中して読んでいる。彼の自然と生命に関する含蓄に富んだ文章にふれるたびに、筆者は時代を超えたアラスカの魅力に取り憑かれ、まだ見ぬ地への想像力をかき立てられている。
アラスカという極北の大地と、その地に長く住み滅びつつあるインディアンやエスキモーの人たちの素朴でありながら哲学的な一言を味わうため、さらには星野と同じようにアラスカという大地に魅せられて住むようになった人たちと星野の友情溢れる物語が何故か懐かしくなって再読したくな