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心の仕組み・感情のコントロール

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心を落ち着かせる、感情をコントロールする方法の記事一覧。
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不安の上手なおさめ方

不安は身体にも悪影響不安な気持ちを常に抱え、上手く対処できない人がとても多いように感じます。 「不安の対処法」をテーマにセミナーを開催すれば年齢や性別、職業に関係なく多くの人が集まります。 不安な気持ちは自分の意思とは無関係に心の中に生じます。 生じるだけなら良いのですが、生じた不安がいつまでも離れず囚われてしまうことは問題です。 不安な気持ちに囚われると、焦りや恐れ、イライラや自己嫌悪などが生じることがあります。これがますます不安を大きくします。こじれると不安障害と

なぜ子供が言うことを聞かないと怒りが生じるのか?

マインドフルネスの瞑想は、自分の心の動きに気づき、自分自身を観る実践です。 この「自分を観る」とはどういうことなのか? 自分の中に生じている思考や感情を観察することはもちろん、生じた思考や感情がどこから来るのか?を深堀していくことも観るに含まれます。 例えば、子供が言うことを聞かないから怒りが生じたとします。 この怒りはどこから来たのか? 「子供は親の言う事を聞くべき」という思い込みがあるから怒りが生じたのか? 「言うことを聞かないとロクな大人にならない」という心

スマホの使用は心の筋肉を弱らせる

スマホは暇な時、目の前にあるとつい触りたくなります。 2年くらい前から、マインドフルネスの個人レッスンを受けに来る人にスマホの使用頻度などについても聞くようにしています。 そしてスマホ使用と心の筋肉の関係についてお伝えしています。 スマホの使用について聞くと「無意識にスマホを触っている」と答える人が8割くらいです。 必要でもないのに、ついスマホを触ってしまうと答える人がほとんどです。 触っている間も「無駄な時間だな」と思いながら、スマホを触ることを辞めれないと言いま

あなたは目の前を見ていない。常に夢の中。

あなたは目の前を見ていません。 1日のほとんどの時間、頭に自動的に浮かぶ思考やイメージを通して目の前で起きていることを歪めて見ています。ありのままに現実を見ているのではありません。 見ているようで見ていない状態。 いきなりこんなことを言われても意味がわからないかもしれません。 それを体感するために暇な時で良いので、次のことを試してみてください。 目の前にあるものを改めて丁寧に見ます。 ペンやコップなど目の前にあるものであれば、何でもかまいません。出来ればよく使って

メディアの印象に囚われてはいけない

私の身近に「大谷選手は人格者で素晴らしい人間だ」と言う人がいます。 「会ったこともないのになぜそこまで断言できるの?」と聞き返しました。 たしかに大谷選手は、純粋で真っすぐな眼をしています。 女性暴行疑惑があった某選手のような気持ち悪さや品のなさはありません。 人格者かどうかはわかりませんが、意図的に人を陥れるようなことをする人物ではないという印象を受けます。 これは頭ではなく身体で感じたことですが、メディアの印象だけで「人格者だから」「良い人だから」と判断するより

マインドフルネスとネガティブ思考

マインドフルネスの瞑想は、頭に浮かぶ思考(雑念)を「消す」ことではありません。 消すのではなくどんな思考(雑念)が浮かんでいるのか?に気づき、観察することです。 観察は「否定せずありのまま」にです。 浮かんできた思考(雑念)に対して「これはダメだ」と否定しない。肯定も。「出てきている」と気づき、ただ観る。 さらに観るときに生じる感情や記憶、身体の微細な変化も同時に気づいていきます。 瞑想中に浮かぶ思考や雑念は消そうとするほど、どんどん膨らみます。 消すのではなく「

マインドフルネスと寒さと痛みの緩和

寒いときは「身体のどこが寒いのか?」と自分の身体を観察してみてください。と同時に「寒い!!」に囚われないようにする。 それが出来ると寒さがマシになります。場合によっては寒さが消えます。 理屈は簡単で「寒い」という思考や思いに囚われると「寒さ」が実際以上に大きくなるからです。 ここで「身体のどこが寒いのか?」と自分の身体を「改めて」観ることで「寒い」の囚われが小さくなり、寒さが軽減するのです。 これは「痛み」も同様です。「痛い」という思考や思いに囚われると「痛み」が実際

自己肯定感が低い?そんなことよりも

自己肯定感はただの言葉で実態はありません。 実態がないものに囚われ、振り回されている人がとても多い印象です。 「自己肯定感が低いから行動できない」と言う人がいますが、これは行動しない(行動したくない)ことを正当化するための言い訳に過ぎません。 そしてそこに気づいていないことが問題。 現実は自己肯定感の有無など関係なく「行動するか、行動しないか」しかありません。 人生が上手くいっていない人が「自己肯定感を高めたい」と言う場合がありますが、それはダメです。 人生が上手

ネガティブ感情を否定しない

自分の中に生じる「怒り」「不安」「恐れ」「焦り」「後悔」「自己嫌悪」など、一般的にネガティブと呼ばれる感情を否定する人に数多く出会います。 無意識に否定している人もたくさんいます。私が指摘するまでそのことに自分で気づかない人も少なくありません。 怒りや不安などの感情があるときは、落ち着かないし胸のあたりも詰まる感じがして良い気持ちではありません。 そんな時、生じている感情を否定し無理やり気持ちを切り替えようとすることは理解できます。 しかし自分の中に生じているネガティ

ポジティブな思考や言葉の落とし穴

ポジティブに考えることが良しとされてる風潮ですが、これは一概にそうとも言えません。 ポジティブ思考には現実が観えなくなるデメリットがあるからです。 例えば、模試で悪い点を取ったとしましょう。  多くの人はショックを受けて「本試験は大丈夫かな」とネガティブな思考が頭を支配するはずです。 そこで気持ちを切り替えて「大丈夫!本番はなんとかなる!!」とポジティブに考えることは必要かもしれませんが、人によってはマイナスになる場合があります。 なぜなら原因(現実)がポジティブに

マインドフルネスは効果がありますか?と聞く前に

結局のところ自分(身体も心も含めて)を変えたいのであれば、何かの実践(私はマインドフルネスを薦めている)を継続するしか方法はありません。 ロクに実践もせずに「この方法は効果がない」と言う人が増えている印象です。コロナ過以降、特に増えた(目立つ)ような気がします。 エビデンスがどうとか、それに根拠はあるのかないのか・・・実践する前からこんなことを言うのはダメです。 「出来るだけ効率よく、本当に効果がある方法を実践したい」という気持ちは誰にでもあるでしょう。そんな気持ちを理

なぜマインドフルネスで痩せるの?

人はなぜ太るのか? それは食べ過ぎだからです。もう少し丁寧に言えば、身体が必要としている以上のエネルギーを摂取するから太るのです。 食べ過ぎる理由はいろいろあるでしょう。 ストレスを解消するためだったり、カロリーの高い食べ物が好きだったり、食べることが趣味だったり・・・ 食べ過ぎる理由がストレスの場合は、マインドフルネスの瞑想で解決することが出来ます。 私たちはストレスを感じると食欲が増えます。食欲が減る人もいるのですがそれほど多くありません。 食べることは快楽で

傲慢とマインドフルネス

「人に優しくする」「優しい世の中」は正しいことであると信じていますし、理想でもあります。 優しい世の中の方が生きやすいし、良い世界であることは間違いないでしょう。 だからと言って「私は優しくされるべきだ」と傲慢になるのは違います。残念なことにそんな傲慢な人が増えているような印象です。 相手に言動や行動を優しくするように要求したり、優しくしたことへの見返りを求めたり・・・自分が優しくされないと不機嫌になり、メンタルが病んでしまう人達です。 その優しさは自分に都合の良いも

囚われが強い人は被害者になりやすい

物騒な世の中です。 刃物を振り回す輩にいつ遭遇するかわかりません。歩道を歩いても車が突っ込んでくるかもしれません。 公の場ではぼ~っとして囚われず、目の前をしっかり観ることが必要です。 歩きスマホはダメです。 強い警戒もよくありません。強い警戒は強い囚われに変化することがあります。 例えば、ひったくりにあった経験から外出時は常に警戒している人がいたとしましょう。  ひったくりの被害者にならないように警戒するのは至極真っ当なことのように思いますが、身体を緊張させてビク