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シロクマ文芸部

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ほぼ毎週参加させて頂いているシロクマ文芸部の記事をまとめました。 ショートショート・詩・短歌、たまにエッセイを書いています。
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記事一覧

【シロクマ文芸部】金魚鉢・短歌5首

シロクマ文芸部に参加します💛 今週のお題は「金魚鉢」です。 私はレギュラー会員なので、お…

【春弦サビ小説×シロクマ文芸部】さくらのーと

みゆです。 春弦サビ小説に参加します💛 こちらは、1作目のサビ小説です⭐ 春とギターの作…

【シロクマ文芸部】風薫る季節に

 「風薫るから始まる言葉を使って何か創作してくるように。それが宿題だ!」  国語の小牧先…

【シロクマ文芸部】幾つになっても子どもの日・140字小説と短歌

「子どもの日って何歳までが対象なんだろうね」 「幾つになっても子どもは子どもだよ。あんた…

【シロクマ文芸部】春の夢

春の夢は朧げな夢 春の夢は儚げな夢 ふわふわふわふわ わたしの夢は何? わたしの望む未来は…

【シロクマ文芸部】死がふたりを分かつまで

 「花吹雪の刺青入れてる人が出てくる時代劇って何だったっけ?」  「花吹雪というか桜吹雪…

【シロクマ文芸部】風車の弥七から連想していったこと・エッセイ

風車の弥七は少し離れた所から黄門様ご一行を見守り、うっかり八兵衛は茶屋で団子を貪り、かげろうお銀はお約束で入浴シーンを披露し、身分を隠した黄門様は町の人と触れ合い、助さんと格さんは「控えおろう!」と印籠を取り出す。 勧善懲悪な予定調和の世界。多少ピンチになろうとも、最後は見事に解決する。水戸黄門はその昔月曜夜8時に放送されていて、うちでもよく見ていた。私と弟も特に文句をいう事も無く、大人しく見ていた。もっとも、中学生になると月曜ドラマランドを見ていた訳なのだが。 さて、水

【新生活20字小説】中途採用女子は猫を被る

今日から初出社だ。猫を被って頑張ろう。 初出社当日に歓迎会なんて急過ぎるだろ。 ヤバい。…

【シロクマ文芸部×新生活20字小説】新しい私になっていく

 “変わる時が来た”と真希は今日から始まる高校生活を思い胸が高鳴った。 新しい制服を着て…

【シロクマ文芸部】始まりは信号待ちの交差点🚙エッセイ

始まりは信号待ちの交差点だった。大きな交差点の先頭で信号待ちをしていたあの日、私は出会っ…

【シロクマ文芸部】お風呂上りにはビールを一杯🍺20字小説

桜色のバスボムをそっと浴槽に沈めてみる。 途端にシュワっと弾ける泡と、広がる香り。 この香…

【シロクマ文芸部】朧月が照らす未来

 朧月が周囲をぼんやりと照らしている。境目のない曖昧な感じが現在過去未来をも朧気にしてい…

【シロクマ文芸部×夜行バスに乗って】卒業前夜

 卒業の日を迎える娘の晴れ姿を見るために、新宿へと向かう夜行バス乗り場に歩みを進める。距…

【シロクマ文芸部】甘くて苦い痛みは春風に乗って・20字小説

春と風は俺と彼女との出会いを運んできた。 春一番は、彼女の帽子を俺の所に飛ばした。 「すみません」彼女は俺の所へやって来た。 帽子を手渡し俺は聞いた。「名前を教えて」 「私は美佳子。あなたは?」彼女も聞いた。 「俺は圭介。そこでコーヒーでも飲もうよ」 美佳子と俺は初対面でもなぜか気が合った。 俺は、彼女に惹かれていく。怖いくらいに。 幾つかの春が過ぎ永遠に続くと思っていた。 それなのに。なぜ別れてしまったのだろう。 俺が大人になれなかった。みんな俺が悪い。 最後の日の彼