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ため息俳句番外#42 安静中

 朝方、畑でぎっくり腰の一撃に見舞われた。
 鋏を拾おうとして、手を伸ばしながら腰をかがめた瞬間である。
 そのまま地面に倒れこんで、しばらく動けなかった。
 ぎっくり腰については、慣れたものだから、驚きはしないが、やっかいなことになったと、嫌気はさした。
 このところ、この発作から遠ざかっていたので、つい不注意になっていた。先に書いたとおり、軽い腰痛が続いていたのにだ。小さな地震が続いた後に大地震が起きるというのは、腰痛にも当てはまるのだ。
 なんとか家に帰りついて、ひたすら安静に努めて、ようやく正座ならできるようになった。
 そうなると、手持無沙汰で、ノートpcを取り出して、こんなものを書きだしたというわけだ。

 安静と云うても、ただ寝転んでいるだけであるが、頭に浮かんでくるのは悲観的なことばかりである。年をとっても楽観的でおられる方がうらやましい。

 どのようなことが浮かんでくるかと、例に挙げると、5月はいろいろと人々が亡くなった月であったなあとか。

5月2日 忌野忌   忌野清志郎   
5月4日 修司忌   寺山修司 
5月6日 傘雨忌   久保田万太郎
     春夫忌   佐藤春夫
5月7日 健吉忌   山本健吉
5月9日 泡鳴忌   岩野泡鳴
5月10日 四迷忌   二葉亭四迷
5月11日 朔太郎忌  萩原朔太郎
     梶葉忌   梶山季之
5月13日 花袋忌   田山花袋
5月16日 透谷忌   北村透谷
5月24日 らいてう忌 平塚らいてう
5月27日 町子忌   長谷川町子
5月29日 白桃忌   与謝野晶子
     多佳子忌  橋本多佳子
5月30日 彗星忌   井上大輔
5月31日 青峰忌   嶋田青峰

 もちろん、覚えていたわけではない。ちゃんと覚えているのは、清志郎さんと寺山修司のみ。あとは、ウィキで教えてもらった。挙げたどなたも、来し方を振り返れば、著作のページを繰った人々だ。その音楽に心奪われた人だ。
 俳人の忌では、多佳子氏と青峰氏のみ。他に大家著名の俳人もおられるが、・・・。嶋田青峰という方は、国会図書館デジタルで古い「ホトトギス」を読んでいて、めずらしく公平な感覚の方だと感じた人である。一時は虚子の信任を受け「ホトトギス」の編集もした人であったが、新興俳句運動の援助者と目され、後に治安維持法に触れたと検挙された。「ホトトギス」派は見捨てたという、そう決めつけるのはどうかと思うが、まあ、そんな感じか。まことに気の毒な最晩年を送った経緯を最近知った。俳句詠みの世界もやはり人の世だと思った。そういうことで、まだ印象深いのだ。
 人は、日々刻々死んでゆくのだから、5月ばかりに亡くなるわけではない。そういうことだから、特に衰弱している今、そんなことの思いがめぐることが、そもそもあれだということだ。

 さて、なんだろう、だらだらと、・・・・暇すぎてだめだな。
 まとまりがつかないので、終わり。
 今回は、削除した方が、適切・・・・、かも。