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【個人投資家の映画評】5月4日はスターウォーズの日(1977年~2019年)

個人投資家の視点で映画の感想を述べる3回目の記事。今回取り上げるのはスターウォーズシリーズだ。

全9作のいくつかを何度か一緒に観ている君も好きな映画だ。一見投資とは関連性がないように思える映画だが、投資における最も大事なことを学ぶことができるので取り上げた。君も知っているしメジャーな作品なので説明の必要はないかもしれないが、一応感想の前にシリーズの構成を記しておく。

■旧3部作
『エピソード4/新たなる希望』(1977年公開)
『エピソード5/帝国の逆襲』(1980年公開』(1980年公開)
『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年公開)
■新3部作
『エピソード1/ファントム・メナス』(1999年公開)
『エピソード2/クローンの攻撃』(2002年公開)
『エピソード3/シスの復讐』(2005年公開)
■最後の3部作
『エピソード7/フォースの覚醒』(2015年公開)
『エピソード8/最後のジェダイ』(2017年公開)
『エピソード9/スカイウォーカーの夜明け』(2019年公開)

そして今日5月4日はスターウォーズの日とされて世界中のファンがイベントを催したりして楽しむ日らしい。

なぜ5月4日なのか調べてみたら“May the Force be with you.”( フォースと共にあらんことを) のMay the Force とMay the 4th (5月4日)の発音が同じなので、これをかけた語呂合わせから来ているとのこと。日本でもイベントが開催されるようだ。

シリーズ第一作『エピソード4/新たなる希望』が公開された1977年は小学生だった。当時学校で話題になっていたので観に行きたかったのだが親に却下されて見逃している。理由は親の観たい映画が同年に公開された「未知との遭遇」だったからだ。

今ではSF映画の傑作とされるこの2作品、それもルーカスとスピルバーグという巨匠の作品が同じ年に公開されるとは1977年は洋画の当たり年だったのだ。

なので自分が初めて映画館で観たのは中学生の時に公開された『エピソード5/帝国の逆襲』になる。それから『エピソード6/ジェダイの帰還』も学生の時に観たので旧3部作は学生時代の良い思い出となっている。

その後新三部作の最初の『エピソード1/ファントム・メナス』は社会人で独身最後の年に観た。当時銀座の営業マンだったが、後輩を誘い営業途中で有楽町の映画館で観たのはもう時効だろう。

未だOutlookのような管理ツールがない時代で営業は行先をホワイトボードに書いて外出するのだが、二人そろって行先に「SW」と書いて映画を観に行った。

今考えると相当ナメた営業だったが、その当時は予算を達成していればあとは比較的自由と言う緩い雰囲気だったのだ。まぁその代わり予算未達の営業は悲惨だったのだが・・何しろパワハラなんて概念のない時代だったので上司にゴリゴリに詰められて退職する同僚なんて珍しくなかった。

前置きが長くなってしまったが、以下ストーリーと感想を述べてみたい。有名な作品なのでストーリーは簡潔に述べる。

■ストーリー
架空の世界のSFである。その世界では人間は数多の異星人の一種族に過ぎず、人間と同等かそれ以上の知能を持った異星人たちと共存している。

そしてロボットも同じように生活し時に戦う。星々は高速の宇宙船で結ばれている。主人公は作品によって異なるが後に有名な悪役ダース・ベイダーとなるアナキン・スカイウォーカーとその血統を引く者たちが中心となって様々なキャラクターが登場し、活躍する物語である。

ちなみに前回の映画評でも引き合いに出した『2003年に米国の映画団体AFIが発表した米国映画100年のヒーローと悪役ベスト100』でダース・ベイダーは栄えある第3位にランクインされている。

各作品に登場するキャラクターは一部を除いて変わるものの、全編を通じて登場するのが「フォース」である。この特殊な力は人を操り、予知や念力などの力を発揮することができる。

これを持つものが『明』と『暗』に分かれて覇権を競う。『明』の方がジェダイの騎士と呼ばれ平和を維持するのに力を使う一方で、『暗』は恐怖や疑念で支配しようとしダークサイドと呼ばれている。

■感想
自分は実は『エピソード8/最後のジェダイ』を観ていない。そして本当に私見で申し訳ないが、個人的にはこのシリーズはエピソード1から6で終わっていると思っている。もっと端的に言うと7~9はオマケだと思っている。

そして個人投資家の視点で注目するのは「フォース」だ。この力は使い手のマインドの持ちようで明と暗どちらにでもなる。

『暗』に繋がるマインドとは恐怖、怒り、欲望、失望、傲慢、嫉妬などの負の感情だ。かっては『明』の代表だったアナキン・スカイウォーカーが『暗』の代表ダース・ベイダーになってしまったように同じ人間でもマインドの持ちようで大きく変わってしまう。

これは投資の世界でも同様だ。
相場の調子が良い時は舞い上がって自分の実力と勘違いし、傲慢になり欲望に身をまかせ身の丈以上のリスクのある取引に手を出す。あるいは市場が下落し始めると恐怖に駆られてせっかく積立てたばかりのオルカンなどの優良資産を売り払う。

そして失望からNISAは政府の陰謀だとか、オルカンを推奨したYouTuberを攻撃し始める。あるいは投資はやらないと決め込むのは良いとしても順調に資産を増やす人々を妬んで、投資がさも卑しい行為であるように語る・・負の感情に支配されると人は簡単にダークサイドに堕ちるのだ。

そして労働の世界でも…
•顧客の不利益と知っていて契約を勧めたり
•自分より出世しそうな同期の足を引っ張ったり
•暗黙の了解で反社会的勢力との取引を継続したり
•自分のミスを部下になすりつけたり
•上司のセクハラを見て見ぬフリをしたり

と言ったことは誰にでも起こりうることだ。

『エピソード5/帝国の逆襲』にはその象徴的なシーンがある。「フォース」を身に着けるべく恩師ヨーダの特訓を受ける主人公が訓練中に宿敵ダース・ベイダーと出くわす。

主人公は恐怖に駆られて戦い倒すが、倒れた相手の仮面の下の顔を見るとそれは自分の顔だったというシーンだ。

CGを使用した特撮や様々な着ぐるみの異星人、派手な戦闘シーンが目を引くこのシリーズだが、この作品群での自分のベストはこのシーンだ。

投資家として市場に向き合う時、そして労働者として仕事に向き合う時、特に大事な判断を下すときにはこのシーンを思い浮かべるようになった。

そして自分が欲望に駆られ傲慢になっていないか、あるいは恐怖に怯えて失望し投げやりになっていないか、嫉妬や重圧からおかしな行為をしていないか自問自答し確認してから決断するようにしている。

こんな風にこの作品を観ている人はいるだろうか?自分は意外といる気がしているのだが・・・学生である君にはまだ分からないかもしれないな。

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