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暴力と薬草 この、こんな、世と御時世に

暴力について考えた。
スマホショップで。
 
攻撃すること。
腕力や武力などは勿論、
言葉によっての暴力もあるだろう。
手をあげたりくだしたりもだけれど
無言や突然の一方的な無視も暴力かもしれない。
乱暴、圧力、不当、無法、不当、強制、侵略。
からだや心、他者の尊厳をおかすこと。
 
数日前、やっと故障修理が終わったスマホを受け取りに行くと、
先日の来店時にはなかったポスターが貼られていた。
 
「店員への大声、デスクを叩く、過度なクレームなどは警察に連絡します」
 
スマホショップで大声を出してる人はわりに見る。
からだの一部というか、
誰かのつながる手段みたいな機械が故障したり意図せぬ動きをするとパニックになり、
ぜったいにあってはならないこれらの言動に出る人がいるのか。
自分の体の一部のようで体ではないから自分ではなんとも出来ないちいさな機械を
いざお店に持ってきても来店予約だ何人何分待ちだ
そうしてやっと順番が来て相談が出来るとなっても店員側は専門用語ばっかりを繰り出し更にパニックになり冷静ではおれなくなって「×」な言動に出る人は「×」だがいるのかもしれない。
店員や誰かの気持ちをおかすそれは絶対に「×」、
でも、なのに、少なくはないのかもしれない。
 
重なって重なって貼らざるをえなかったのか。
 
とか考えている横では、年配の女性が店員に「スマホ教室」を受けていて、
「わたし、電話と携帯のジグソーパズルが出来たらそれでええねんけど、いきなり出来なくなってなあ」とゆっくりゆっくり話していて、若い店員はもう苛々している。
 
少し前に読んだ本のことも思い出した。

わたしの順番も来た。
 
訳あり故障した機種は全国的に部品が足りないだとかバージョンアップだったか詳しくは忘れたのだけれど、
「次のバージョンの機種」に交換、それはいい。
でも本体の色が選べないらしい。
「「この色」しかないですけどよろしいですか?」
と、連休中に連絡が来た。
ブラックでもホワイトでもなく、
スマホの色名としては聞き慣れなれず、
え? それは米津玄師の新しい曲名ですか? みたいな
ビタミンとクリーミィーとぼんやりの中間みたいな謎の色。
「よろしいですか?」って、
「選択の余地はない」って言われたらよろしいもなにもない、言葉違うやん。笑ってもた。
 
と、いうことで無事受け取った謎の薬草の名のスマホを使っているだが。

陽にあたるとホワイトに見えないこともない。

薄めて薄めて薄めて薄めた我らがタイガースカラーと目にやさしい新緑色に見えないこともなくもない。
 
毒性はないがデトックス効果はある薬草らしい。
 
この、こんな、世と御時世に。 

まだ慣れずに時折眺めてしまう。

マクベスの魔女の鍋にこの薬草は入っていたのかな、と、ふと思った。


己も「!」「What?」な気持ちになった前日譚。


日々なんてことないようなことばかり書いている。
そう思われたり思われても仕方ないも自覚している。
が、
人間を、ちゃんと見たい見てゆきたい考えてゆきたいといつも思っている。
見たくない事も多い多すぎる世や人の中で。
見たいというより見たいを通り越して癖でもあるが。
生老病死とかを含め言葉は簡単すぎる軽すぎる、
かもしれない。
でも、こんな世と世の中やからこそ。
と、いつも思っています。


先月観たこれも頭にあったのかな。とも。

◆◆
【略歴や自己紹介など】

構成作家/ライター/エッセイスト、
Momoこと中村桃子(桃花舞台)と申します。

旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。
lifeworkたる原稿企画(書籍化)2本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中。
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