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地域全体がフリースクール

どんな子どもも大人も居場所と役割を持ち
笑顔で生き抜けるような地域社会

ってどんな街なんだろうか。
山形県米沢市にあるNPO法人With優のパンフレットにはそう書いてある。

学校へ行かなくなったから相談したい。
だけどどこに相談していいやら、
どこに電話をかけていいやら、
電話するにしてもかなりの勇気が必要。

というハードルをなくすためにカフェをつくった。
相談ある人もない人もいられるように。
知らん顔してお店に来ればいい。
何回か通って慣れてきたら、話しかけてくれればいい。

修学旅行や自転車旅行もやってしまうフリースクールをつくった。

公教育から離れてしまった子が、
公教育に戻るための経済的サポートは、
公的な機関ではできていない。
だったら自分たちでやってみよう、と、
教育支援基金を立ち上げた。

「失敗できる場所が欲しい」
と、元ひきこもりの若者がいうので居酒屋つくった。
ここで「働く」ことをトレーニングして、
街にある会社に就職していく。

お寺、農家、会社、行政の人たちに
「力を貸してください」
のひと言で始まる一歩。

いろんな受け皿があることを知ってもらう。
いろんな受け皿で社会体験をしてもらう。
「働く」ということ。
働きたいと思えるように、
働くことがおもしろいと思えるように。

学びたいと思えるように。
学ぶことがおもしろいと思えるように。

「力を貸してください」のひと言で、
地域を巻き込んでいく。

声を上げられない子どもたち、親たちを
地域全体で受け止めていく。

「地域全体がフリースクールのように」
With優の代表白石祥和さんは、そういった。

奥の部屋ではオンラインで授業が受けられるようになっている