むらさん(村田信之)|ONE KAMAISHI 3万人でひとつのまちに

岩手県釜石市に移住して3年目!長崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、大学院公共経営…

むらさん(村田信之)|ONE KAMAISHI 3万人でひとつのまちに

岩手県釜石市に移住して3年目!長崎県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、大学院公共経営研究科修了。田原総一朗スタッフ、早稲田大学客員准教授として「たくましい知性を鍛える」(大隈塾)を20年間担当。立教大学兼任講師、京都芸術大学客員教授なども勤めた。リーダーシップのことならお任せ。

最近の記事

余白のある生活

フィジーの人はときどき、 Why? って尋ねられたら、 No reason. って答えるらしい。 たとえば、英会話学校でスタッフを募集した。 それに応じてやってきた若い人(じゃなくてもいいんだけど)。 「なぜ弊社で働きたいと思ったんですか?」 と尋ねたら、 「別に……」 って答える。 たぶんわたしなら、「理由なんかないよ、ただ働いておカネが欲しいだけ」と思っていても、必死に意味づけするだろう。 御社の経営方針がすばらしいから。 御社の実績がすばらしいから。 生徒さんとか

    • 大人が楽しんでいる社会で育つ子どもたち

      運動会の振替休日。 上中島の児童館では、映画の上映会が。 広いお部屋に子どもたちがたくさん集まって、 おしゃべりしながら笑いながら映画を見ていた。 上中島児童館は、利用はこれまで小学生に限定されていたが、 今年度から0歳から18歳未満までの誰でも利用可能になった。 そうすると、幼児の利用がかなりあった。 館長の鈴木崇さんは、 「やっぱり必要だったんだな、と思いました」 室内での温かくて安全で清潔な遊び場。 小さい子どもを育てているお母さんお父さんが求めている。 これまでヒ

      • 地域全体がフリースクール

        どんな子どもも大人も居場所と役割を持ち 笑顔で生き抜けるような地域社会 ってどんな街なんだろうか。 山形県米沢市にあるNPO法人With優のパンフレットにはそう書いてある。 学校へ行かなくなったから相談したい。 だけどどこに相談していいやら、 どこに電話をかけていいやら、 電話するにしてもかなりの勇気が必要。 というハードルをなくすためにカフェをつくった。 相談ある人もない人もいられるように。 知らん顔してお店に来ればいい。 何回か通って慣れてきたら、話しかけてくれれば

        • 地方都市に求められる感性

          感性ってなに? 友人に誘われて、山形の米沢で話をしてきた。 「地方都市に求められる感性を育む」 感性って、美しいもの楽しいものを見抜く審美眼みたいなものであることはそれはそう。 だけどそんな特殊能力の一方で、 ミュージアム思考じゃないかと思っている。 ミュージアム思考は、 ・視覚的思考(じっと見る、観察する) ・身体的思考(身体性) ・共在的思考(対話、他者を認める) ・超越的思考(日常を超える、普遍的な価値) ・持続的思考(答えがいっぱいあることに耐える、考え続ける)

          ああ、もう、ここまでやれるのかChatGPT問題

          議員研修に参加した。 ChatGPTをちゃんと使いましょう、と。 だから研修タイトルは、 地方議会を変革する生成AI活用講座 〜地方議員がゼロから始めるChatGPT〜 いまや大学生のほとんどが生成AI、ChatGPTを使っている。 ビジネスパーソンも使っている。 みんな使っている生成AI。 なのに住民代表の議員はどう? ということで、24人の市議会・町議会議員。 九州、四国中国、関西、中部、関東、東北、 南は熊本、北は青森。 岩手からは花巻市、奥州市、そして釜石市

          ああ、もう、ここまでやれるのかChatGPT問題

          【ふ】だんの、【く】らしの、【し】あわせ

          釜石駅に向かう途中のコンビニでコーヒーを買った。 (7-11じゃなくて青いコンビニなのがくやしい……) いつもの通りボタン操作をしていて気がついた。 「濃いめ/ふつう/うすめ」 の選択肢が増えてる。 「ふつう」を選んだ。 とくに濃いめを飲みたい気分でもないし、 うすめのコーヒーになんの意味があるのかと思ってしまう。 で、「ふつう」がカップに淹れられるのを眺めながら、 昨日の「普通、ってなに?」を思い出した。 昨日は釜石高校の1年生のフィールドワークを見学した。 いくつ

          【ふ】だんの、【く】らしの、【し】あわせ

          イスラエルに対する抗議とミュージアム

          ミュージアムは民主主義を学ぶ場でもある、 ってことはあまり知られていない。 ちょっと旧聞になるが、3月11日、 国立西洋美術館でちょっとした騒ぎがあった。 「ここは未来のアーティストたちの眠る部屋になりえてきたか? ーー国立西洋美術館65年目の自問 現代美術家たちへの問いかけ」 という展覧会の、開幕前の内覧会の真っ最中。 展示に参加している現代アーティストたちが、 イスラエルのパレスチナに対するジェのサイトに、 シュプレヒコールと抗議パフォーマンスを行った。 それけで

          イスラエルに対する抗議とミュージアム

          広告クリエイターの表現力にはあこがれる

          (おお!) 目をみはった。 この広告は相当に秀逸だ。 「放課後が来ない子どもたちがいる。」 ヤングケアラーの新聞広告だった。 最近の話題に広告に、大谷翔平の母の日広告があった。 これは岩手日報では一面広告だったけど、 全国紙ではどうだったんだろうか。 ちなみに、大谷翔平は個人でJALとサポート契約、 大谷翔平が所属するドジャースはANAとパートナー契約。 広告も二刀流。 新聞広告って、「おお!」とびっくりすることがたまにある。 クリエイターの表現力ってすごいな、と、

          広告クリエイターの表現力にはあこがれる

          もし漂白剤を飲んでしまったら……

          (え?!) 耳を疑った。 「いま……『ハイター』っていいました?」 ヤングケアラーに関する調査で、 保健師さんと社会福祉士さんにヒアリング。 とあるケースで、小さいきょうだいが漂白剤を誤飲したらしい。 保健師さんがさら〜っと。 保「ええ、『ハイター間違って飲んじゃった』って慌てていうから」 む「いうから?」 保「牛乳飲ませれば大丈夫よ、って」 む「吐かせたりしないんですか?」 保「吐かせたりすると逆に気管に入ったりしてよけいにタイヘンになるときがあります」 (ひ〜〜〜)

          リーダーシップとハーブティとの相性

          田植え研修2日目は、ハーブティのワークショップ。 リーダーシップとハーブティ。 これが意外と合う。 ハーブティを特別扱いせず、普段遣いしよう。 というのは、ハーブティは 視覚:色がいろいろ 嗅覚:香りもいろいろ 味覚:味もいろいろ 感覚をくすぐることによって、人間らしさを取り戻す。 講師でヒロコハーブスのヒロコさんは、 「自分に合ったハーブティは必ずあります。まだ出会ってないだけ」 という。 季節ごとの体調の変化にも対応できる。 たとえば、 春は花粉症。 カモミール、

          田んぼで子どもがギャン泣きするのは正しい

          大隈塾恒例の田植え。 ご家族といっしょに、ということで、 1歳から5歳まで6人の子どもたちも田んぼにやってきた。 2歳の男の子。 田んぼに両足を突っ込んだとたんに大声で泣き出した。 「こわい〜泣」 水、泥、足が埋まる、動けない。 そりゃ怖いよな。初めての経験だろうし。 それでしばらくギャン泣きが続く。 粘土質の田んぼに、足をいれるとヒヤッとする。 ましてや裸足となると、足の裏がどうにもむずむずする。 その感覚を大事にして欲しい。 泣いた子が感じたのと同じ感覚。 ヒヤ

          田んぼで子どもがギャン泣きするのは正しい

          原点に立ち返る

          めずらしく夜に勉強した。 勉強したというより、オンラインの研修に参加した。 マニ研の「新人議員勉強会 「デキる議員になるための議会と議員の基本の『キ』vol.4」 (早稲田大学マニフェスト研究所) いくつも気づきがあった。 なかでも「迷ったら原点に立ち返る」がグサリと刺さった。 原点に立ち返る中のひとつは、 「国会と地方議会との違い」 わかってたつもりだったが、 国会は議院内閣制、地方議会は二元代表制。 議院の多数党派の中からリーダーが選ばれるのと、 議員もリーダーも市

          釜石がいちばん豊かだなあ、と

          わたしのゴールデンウィークは、日本縦断してた。 5月2日、朝5時に釜石駅を出発。 新花巻駅から東京駅へは新幹線。 浜松町駅からモノレールに乗って羽田空港。 羽田空港でうどんを食べて、長崎空港へ。 佐世保の実家で母、妹と義弟とで晩ごはん。 妹がつくったコロッケを爆食い。 夜遅く、甥っ子がやってきたらしい。 「最後の夜」を実家で過ごした。 5月3日、甥っ子の結婚式。 東京から娘と息子も参加。 ひさしぶりに会ってうれしかったけど、 座席表にあるふたりは母方の姓になってて、 ち

          ヤングケアラーについて考えはじめた

          ヤングケアラーについて調べている、 ヤングケアラーとは、 ほかに、18歳から30歳ぐらいまでの「若者ケアラー」もいる。 ヤングケアラー、若者ケアラーが担っていることは、 ・家事:料理や洗濯、掃除など ・一般的なケア:着替えや移動の介助など ・情緒面のサポート:見守り、声かけ、励ましなど ・身辺ケア:入浴やトイレの介助 ・医療的なケア:投薬管理など ・きょうだいの世話:世話、見守り ・その他:金銭の管理、通院の付き添い、家計を支えるための労働、家族のための通訳、など ヤ

          小さくゆっくりはじめる

          秋田の友人たちがやっている農園に来てる。 ゲストルームには「パーマカルチャーカレンダー」がかけてあって、 「パーマカルチャーデザインの12の考え方」 を知った。 1 観察し関係づける 2 エネルギーを集め蓄える 3 収穫する 4 自律的な仕組みをつくる 5 自然と生きものの力をかりる 6 ごみを豊かさに変える 7 細部は全体を組み立ててから 8 別々ではなく一緒にする 9 小さくゆっくりはじめる 10 多様性を尊重し活かす 11 エッジや縁に目を向ける 12 変化をチャン

          不適切にもほどがある的な生活してました

          『山の上の家事学校』 を近所の本屋さんに注文しにいったら、 「あ、それお店にありますよ」 と書店主のクワハタさんが書棚から持ってきた。 (あ、あるんだ) 地元の本屋さんなんで、ベストセラーか地元出身作家と地元誌しか置いてないだろうという思い込みを反省した。バイアス(偏見)である。 主人公の幸彦は新聞記者、しかも政治部。 おそらく全国紙、書いてないけど。 離婚して1年。 生活がどんどんすさんでいく。 コンビニ弁当のガラがほどよく積み上がる。 万年床。閉まったままのカーテン。

          不適切にもほどがある的な生活してました