村井 祐希 YukiMurai

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村井 祐希 YukiMurai

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ハラサオリ「P wave」 の鑑賞記録

ハラサオリ「P wave」ハラサオリ「P wave」の2024.5/10のゲネプロを鑑賞したので、その記録を書いていく。 ハラサオリ「P wave」 ↓ 鑑賞の興味私の鑑賞の主な興味は、本公演の演者であるハラサオリ、石川朝日、鈴木春香、藤村港平の4人のそれぞれの身体の動きの特徴や身体に印象付けられる物質的性質を比較しながら観察して、可能ならばその関係性を考える事。 鑑賞記録鑑賞時にとったメモと記憶を頼りに、舞台上での出来事と私の思考を書き起こしていく。 ※記憶や思考には

    • 2024 3/10 「えがお」を読みやすく

      おにぎり絵の制作の続き詳しくは3/3〜3/9参照 前回↓ おにぎり絵の背景の水彩着手 画面にうっすら見える転写の線を濃くして、はっきりと図像を出していく。 「えがお」を読みやすく おにぎり立体の海苔に描かれる「えがお」を読みやすく描き直す。 えがおの「お」の上半分は、少し白色を混ぜたコバルトブルー、下半分はセルリアンブルー。右下最後の左カーブは、セルリアンブルーに黄色と白色ちょいまぜでグラデーションを作る。 とりあえず、ほとんど形を崩していない読みやすい「えがお」

      • 2024 3/9 プチ挫折ーデザイン的視点の欠如

        おにぎり絵の制作の続き詳しくは2024 3/3〜3/8を参照。 前回↓ 「えがお」が読めない…? おにぎり立体の海苔部分に「えがお」を描く。字のフォントを少し崩した感じにした。数人にこれを「えがお」と読めるか聞いたら、読めない人が半数いて、戸惑う。 私からしたら日本人ならみんな読める範囲内で字を崩したつもりだったので。 今計画している個展の制作では、自分の外側の広い範囲で起こりうる人々の認識のやり取りを、これまでよりも細かく扱おうとしている。 これまでの制作でも外側

        • 2024 3/8 「おにぎり絵」習作の背景完成

          おにぎり絵の制作の続き 詳しくは3/3〜3/7参照↓ 習作の背景完成 背景に昨日考えた左の巨人の顔を描き、画面左上の空に暗めの青のグラデーションを作り、ついにおにぎり絵の小さめの水彩習作の背景が完成する。 このサイズに合わせたおにぎり立体の習作もこれから作っていこう。 おにぎり立体に「えがお」を描く 一方、習作ではなく本番用のおにぎり立体の海苔の部分に、「えがお」を描いた。 それを壁に当てて正面から見ると、海苔の下部が下に反っていて「えがお」の「お」が下に傾いて見えづ

        ハラサオリ「P wave」 の鑑賞記録

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        • 鑑賞記録
          3本
        • 我が秘められし制作 2024
          7本
        • 文章
          1本

        記事

          2024 3/7 怪しい笑顔をどう描くかー「おにぎり絵」の巨人の顔をウォーホルの絵を参考に考える

          おにぎり絵の制作の続き↓詳しくは3/3〜3/6を参照 左の巨人の顔についての人のアドバイス 今日はおにぎり絵の左の巨人の顔を考える。 以下、人のアドバイス。 左の巨人の顔に影が落ちて、笑顔の表情が立体的になり、何を考えているか分からない多義的な怪しい笑顔が作れれば、おにぎり立体の海苔に平面的に描かれる「えがお」の文字と対比されて、いいのではないか。 アドバイスを鵜呑みにし過ぎて、その通りにする事を制作のゴールに設定すると、リアルタイムで起こっている事をその都度判断す

          2024 3/7 怪しい笑顔をどう描くかー「おにぎり絵」の巨人の顔をウォーホルの絵を参考に考える

          2024 3/6 「おにぎり絵」の習作を水彩で作る

          おにぎり絵の制作の続き詳しくは3/3.3/5を参照↓ 水彩で習作を作る 今日は昨日計画したものの習作を作る。小さめの水彩で背景を作っていく。水彩紙の下地にバーミリオン寄りの茶色を塗ってから絵を出した。すると少し古びたセピア調になり、背景に貼り付けるおにぎり立体のはっきりとした白色と対比されて、全体がまとまってみえる。この方向性で完成に向かってもいいが、予定では画面上部をさらに暗く塗るつもりだったので、どうせ習作だしそれを実行してみる。 …すると、汚くなった。 一度乾いた水

          2024 3/6 「おにぎり絵」の習作を水彩で作る

          2024 3/5 作品が作者から自立する瞬間ー「おにぎり絵」の制作過程にて

          造語解説 おにぎり絵=現在制作中のおにぎりの立体が張り付いた絵 おにぎり立体=おにぎり絵に張り付いているおにぎりの立体 ジル絵=ヴァトーのジルの絵 ジル=ジル絵に描かれたジル本人とされる人物 ムライ=個展に際して作っているキャラクター。特定の観客達が認識する私(村井)の作家像をモデルにしている。 おにぎり絵の概観横長の画面いっぱいに4人の巨人達が横に並ぶ。巨人達は「ノックメニーの丘の巨人とおかみさん」の絵本の絵柄で描かれている。これを背景に、画面中央下部におにぎり

          2024 3/5 作品が作者から自立する瞬間ー「おにぎり絵」の制作過程にて

          2024 3/3 「おにぎり絵」の制作過程&個展での企み

          造語説明 おにぎりの立体が張り付いた絵を連日制作している。 この文章ではおにぎりの立体が張り付いた絵を「おにぎり絵」、そこに張り付いているおにぎりの立体を「おにぎり立体」と呼ぶ。 おにぎり絵の外観 おにぎり絵の外観を説明する。横長の画面いっぱいに4人の巨人達が横並びに描かれ、画面中央下部におにぎり立体が張り付いている。巨人達は「ノックメニーの丘の巨人とおかみさん」の絵本の絵柄で描かれている。おにぎり立体は普通のおにぎりのサイズより少し大きく、厚塗りの絵具で作られている。

          2024 3/3 「おにぎり絵」の制作過程&個展での企み

          ムニ『ことばにない』前編の感想

          前半の会話 前半は、みんな、日常での会話を定式にそって淡々と行なっている印象。時には、ストーリーに必要あるのか分からないくらい細かい社交辞令のようなやりとりがよくある。「なんか飲む?」「大丈夫」「悪いね」「ううん」「お疲れ様」のような合いの手が、会話の間を埋めるように入ってくる。そういう抑揚の少ないリズム。 途中から感情を結構剥き出しにして会話するみゆが現れる。みゆははじめから、紗枝が寝ている雄也を足でつつくのを「やめなよ!」と不快そうに注意していて、そこでようやく登場

          ムニ『ことばにない』前編の感想

          映画俳優の動きの個性とは何か。スターウォーズEP1のライトセーバーでの殺陣のシーンをめぐって。

          動画 ↓  ここでの文章の内容の元になった僕の動画です!ユーチューブで見れます! 内容は少し違いますが、映像で観れる分、動画の方が分かりやすいかもしれません。また、文章内での画像のシーンを、この動画の何分何秒のところで視聴できるかを、それぞれの画像の上に書いておきます。 では文章に入ります。 俳優達の動きの個性とは何か。  私はスターウォーズEP1のライトセーバーでのある殺陣のシーンにおいて、俳優達の身体に現れる個性的な動きを目撃した。映画後半頃の下の画像のシーンで

          映画俳優の動きの個性とは何か。スターウォーズEP1のライトセーバーでの殺陣のシーンをめぐって。

          アーティストステートメント  

           私は世界で有名になるために、これまで「元気な作家」として巨大な絵画群を人々の間に広めてきた。しかしそれによって、それぞれの人々と私の絵画との関わりは、一つの作家像という紋切り型に収められてしまう事を感じた。 私の事に限らず、作家像は、作家が意図せずとも、資本的な価値や歴史的な評価という外部の力によって、絵画と鑑賞者の間にフィルターとして設置される。 その様な状況において、絵画と人々との固有の関わりの「機会」はいかに作れるだろうか。 私はそれを「絵画における身体性の刷新」や「

          アーティストステートメント