その声はこの生活に案外よく馴染んでいるよ。

ルーディエスタという言葉を調べていた。付随するようにインタビュー記事を読む時間が発生して、どんどんそっちがメインになってしまって気付けば朝になった。このところ毎日こうだ。

調べながら、格好良い音楽を聴いていた。自分も音楽論を語りながらくだらねぇなって言い合いたいよ。どうでもいいんだ、どうでもいいんだ。

本人が否定したとしても、これは本物だと思う。自分は海の深さを知らないけれど、あれが海だって分かる。そのくらい本物は感じられると思う。彼は、その底に辿り着こうと潜ったり、真ん中で空を見ようと浮かんだりする。自分なんかより遥かに知っている。知識や経験が全てだとは思わないけれど、感覚や興味は確かに滲み出るだろう。それを汲み取って、好きか嫌いかくらいは鮮やかに感じていたい。

朝方寝て、予定の時間に起きて、着替えて部屋を出た。友人に会った。特に何もないけど、特に何もないという凄く良い時間を過ごせた。こんなに楽しいなら、ずっとここにいれば良いのにと思った。

駅前で別れて帰り道喉が少し痛んで、そんなに喋っていたんだと気づいた。まだ足りなかったな。

帰宅して夕方、早く眠りたい、早く作りたい、早く始めたい、そんな気持ちだ。ぬるい場所で心地良さだけ味わっていると追いつかれそうだから逃げたい。いろんなことや人や意思や思想から逃げたい。

今日は雨の予報だったけれど、ほとんど濡れずに過ごせた。

結局ルーディエスタがなんなのか分からないままだった。

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