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感想 ヒポクラテスの憂鬱  中山七里 ヒポクラテスシリーズ第二弾。今回はコレクターという男の存在が重要になる。キャラ設定が面白い。今回は、死体の吊るしが気になった。いくら捜査のためとはいえ、そんなことをしていいのかと考えてしまう。

シリーズ第二弾。
あいかわらずキャラがいい。だからテンポが良くなり物語全体が面白くなる。

ちょっと個性が強すぎですよね。

今回は、コレクターの存在が大切になる。
コレクターは事件性がないと解剖されない案件に、何かあるとネット上で指摘する人物だ。
警察が動き、遺体は解剖される。そして、それが事件であったとわかるパターンが続く。

二巻目で、こういう変化球を投入することで、物語全体の面白みが増えた気がする。

それにしても、あの遺体を吊るした場面。
いくら捜査のためといっても、あんなことしていいのかと感じてしまう。
何か大切なものが、あそこには欠けていたと感じた。
Xとかでも、死体吊るし実験についてコメントが多く。
あれは医師として、刑事としておかしいという意見があるようです。


最後の女性警官の自殺の話しに、コレクターを絡めたのは良かった。
まさかの死因、そして、その背後にあった計略。よく計算された構成だったと感じた。

今回は古手川刑事がやたらと登場し、助手との間に少し恋愛モードが発生するのも楽しみの一つでした。
次の巻がとても楽しみになりました。

2024 5 4




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