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論文を読むことの意味は、考えを沸き上がらせるためなのかもしれない【インクルーシブ教育】

インクルーシブ教育について、興味があり、いろいろな論文をグーグルスカラーで検索して読んでいる。

インクルーシブ教育とは何か。
インクルーシブ教育は善か悪か。
インクルーシブ教育は誰のためのものか。
インクルーシブ教育は実現可能か。
現実の取り組み。
他の国の取り組み。

など、疑問はたくさんあるが、なかなか自分の考えはまとまらない。
インクルーシブ教育、よくないのではないかとさえ、思ってしまう。自分の考えを整理するために、読む。読んでいると、今まで考え付かなかった考えが表れることがある。

昨日、京都教育大学から2007年に発表された論文『「質」と「公平」は対立する教育システムの原理か?―フィンランドの場合―』を読んだ。フィンランドの現状が記されていた

https://www.kyokyo-u.ac.jp/Cece/7-16.pdf

日本と違った点は多くある。それがいいかは分からないが、私の興味を引いたのは、以下の箇所である。

フィンランドにおけるプロとしての教員の地位は依然として高い。フィンランドの教員の給料は国際的にみると平均的ではあるけれども、若者は教員の仕事に大きな魅力を見出している。

「質」と「公平」は対立する教育システムの原理か?―フィンランドの場合― p6

日本では教師を希望する人が減り、教師不足が問題になっている。しかしフィンランドでは、担任になれるのは、希望者の15%しか選ばれないのだそうだ。それほど、教師を養成するシステムがしっかりとしている。

日本では今は、教師は尊敬される職業ではなくなってしまった。私は息子の中学の先生方や、教育委員会の方とお話して、対等に話すことができなくなった。そして、彼らに哀れみの気持ちが起こった。やるべき仕事が多すぎて、管理職に逆らえず、私のような面倒くさい保護者の対応もし、生徒は、40人個性それぞれで、昼休みも確保されず、朝は、7時15分から朝錬(部活)で当然7時には出勤で、土日も部活で、出勤。夏休みも部活と研修などで忙しい。ゆっくり休んでくださいと、思った。

これを変えるのは、まずは、給料を上げることではないかと思う。しかしながら、フィンランドの給料は世界的にみて、日本と変わらないらしい。では、どうすればいいのか?

考えはまとまらない。それをまとめる為に、読み、書き、読み、考えると繰り返す必要があるのだろう。


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