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オルターモダン

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小説 神聖、まさに、その未満性の

小説 神聖、まさに、その未満性の

夜。車の中に。

夜。車の中に。

夜。車の中に(四回目は、ない)。

わたしはあの旋律を聴きながら、欺瞞気味に、かさねて、そう、自重しながら、素直に、真っ白いこころをたしかに信じながらも、そう、それがまた、転落していく未来を、すでに透視している。

煙草。電子の。

タバコ。電子。

煙。というより、熱気。

肺から、溢れない言葉はおそらく、白状寸前の、あのときの歓び。歓び。

だが、それなのに

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■ゲシュタルト平面からの創造論と神学的に芸術は

■ゲシュタルト平面からの創造論と神学的に芸術は

■ゲシュタルト平面からの創造論と神学的に芸術は

・部分の総和は、ゲシュタルトではない。部分の総和になんらかが加わったものが、ゲシュタルトである。その平面からの創造以外のものは、歴史の瓦礫でもある

・いずれにせよ、根こぎ、という言葉がある

・根をそれごともぎ取られること

・オルターモダンでは、ラディカントでは、ブリオーは、モダンとポストモダンが、いずれも、その本質に、その根、を持つことを指摘

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【リーディングアート】あたらしい存在 法廷外で訴え出る者

【リーディングアート】あたらしい存在 法廷外で訴え出る者

■あたらしい存在 法廷外で訴え出る者

・秘密裏に、などという、隠し事のようなものではなく、人間の構造のなかに、人間の歴史から一度、逸れた、存在の歴史があり、それは、非人間"たち"の歴史であり、孤独ならぬ、孤立の歴史である

・暴力は、人間を、孤立的存在に、書き換えてしまう。スケープゴート、アウシュビッツから生還したものは、どれほど人々に囲まれようと、自らの体験したことを、語り難く、また、語り得た

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神話外痕跡

神話外痕跡

■痕跡1

・国道の車窓から、走る車と空気の間に風が生まれ、側道のススキが、でも、多分、ススキではない春の白い植物たちが揺れていた

・名も知れないその植物、雑草かもしれないものたちが、ただ、外気に、風に吹かれて揺れていた

・その生命力のなさのようなものに、ただ、吹き晒されるもの、を想い、見つめていた

・ふと、何かが、反転した。していた。その生命力のなさそのもののような植物は、燃え上がっていた

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■解答不能性としての可能とオルターモダンということ

■解答不能性としての可能とオルターモダンということ

・解答の不能性に到達した現代は、ひとつのアートであり、アートはそのために複数に分かれながらも、そのとおりに分有しあい、循環していく

・言語的到達以前性か以後かは判明していないが、人類の起源と定義が往来する最中に、生命的なものの起源さえ、滲む

・全難民化の理解を促すことは、容易ではなく、働く主婦は、尚持って、なぜ、働く主婦であるのか、を問うことは、そのとおり、そう、そのとおりに困難であるが、その

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オルターモダン制作論20240508

オルターモダン制作論20240508

・翻訳語の本質は造語である。従って、オルターモダンは、造語、によって力強く駆動される。こと、初期においては、造語、からはじまる

・これが、おそらく、扉、である

・すでに、ニコラ・ブリオーの「ラディカント」の表紙に、偶然か、本質か、視覚的造語が生成されている(おそらく、ブリオーの意志以上に、オルターモダンのトポスが、生成した、ということになる)。日本では、造語を推奨した折口信夫がすでに扉でもある

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「線」としての言葉。声の線、手書き文字の線、印刷文字の線 ―ティム・インゴルド『ラインズ 線の文化史』読書メモ(2)

「線」としての言葉。声の線、手書き文字の線、印刷文字の線 ―ティム・インゴルド『ラインズ 線の文化史』読書メモ(2)

ティム・インゴルド氏による『ラインズ 線の文化史』の読書メモ、先日のnoteの続きである。

ラインズとは線のことである。
ご存知、ペンを紙の上に走らせた時にできる、あの線である。

線には二種類があると、ティム・インゴルド氏は書く。「軌跡」と「連結器」である。これについてはこちらのnoteにも書いたが、改めて整理すると、次のような具合である。

まず「軌跡」とは「踏み跡を追跡する徒歩旅行」の途上

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小説 あたらしい天使 1

小説 あたらしい天使 1

「人は死に絶えた」

 あたらしい天使はそういった。パウル・クレーに引用された、その天使はあたらしく、風に吹かれながら、言う(たとえば、ミシェル・フーコーのように、みたいに)。

 仄かに、火が灯り、宮殿にも似た家のなかで、男は、天使のその声を聞きながら、そういったことを言っているのだと、そう、思った(西暦1567年のこと)。

天使「誰も、あなたが誰なのかを知らない」

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あらゆコミュニケーションに対するとあるケンチ

あらゆコミュニケーションに対するとあるケンチ

直接的だったり実際的な手触りや触感、実感のあるものを提示したり共有したりするとまず ? が入る

人間は代理や疑似にしか反応しなくなっている 言葉通りの意味で代理や疑似であればまだいいが代理と疑似の代理的疑似や疑似代理であるようなものばかりに反応するようになっており

結局は詐称しか呼称せず
詐称によってしか呼び止められず
詐欺以外の殆どを行わなくなった

直接的だったり実体 実際的な手触りや触感

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