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2024/2/16 あらゆるSNSを一切やってないOLの、「友達の作り方」と「休日の過ごし方」から、「旅先での楽しい生き方と馴染み方」を学んだ。歌舞伎町の夜。
元アシスタントで、あらゆるSNSを一切やってない子がいる。 彼女の名前を「C」とする。 「最近休みの日なにしてるの?」と聞くと 「私はひたすら歩いてる」とCは話しはじめた。 別に特別な場所を目指すでもなく、目的地を決めるわけでもなく、3,4万歩くらい、6,7時間くらい、本当になんとなく、都内を気の向くままに「ただひたすら歩く」らしい。 ここまでだけを読むと、個人主義で、唯我独尊で、一人でいるのが好きなタイプなのかな、という印象かもしれない。 実際はその印象とはむしろ逆
2024/5/21 日記 "ベルギー・アントワープ移民街、場末のラブホテル、エモーショナルキャンセル、自己不在化、非物語化、異世界転生"
こんな雨の日は、場末のラブホテルのことを思い出す。 ─ブラウン管テレビにうつるノイズまみれのアダルトビデオ。はがれかけた花柄の壁紙。外とつながっていない偽物の窓。丸いタイルが並ぶ正方形の湯船。ホテルの名前が書かれたライター。薄暗い照明の下のソファで、背筋を伸ばして、覚えたてのタバコを吸う女子大生。世間からも時間からも隔絶されたような「空間」のことを思い出す。 あっ、それって、「エモい」ってやつですよね。と君は思うかもしれない。でも、そういう空間がもたらす印象は、「エモーシ
2024/5/18 "ダンス、ファッション、青空、手当という言葉の由来、手を振ることに込められた魔力、万葉集、原始化、野生化、ノンバーバル(非言語)化していく世界"
世界はどんどん複雑化してるように見えて、実はその真逆で、実は、加速度的に「原始化、野生化、ノンバーバル(非言語)化」へと変容している肌感がある。 これは、年中戦争をしてる国イスラエルに半年間住み、あらゆるドラッグが合法な国に滞在し、世界中から死体が集まり火葬される場所に滞在し、世界最悪の風俗街と呼ばれるインドソナガチで少年たちとセルフィーを撮り、あらゆる国の中で唯一「ホストクラブ」がある国に生まれ育ち、最近K-POPにハマり、「他者からどう見えるか」を考えるファッションとい
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「石の町ジロカストラ、99%の日本人が死ぬまでに一度も行かない国、霧と雲海と雲間の向こうへ」【アルバニア1日目】/ヨーロッパ14カ国一ヶ月旅/第五話
1,石の町ジロカストラ。濃霧。人生初の雲海に立ち会う。 10m先も見えないような濃霧の中、山道を歩く。 山道は荒れていた。倒木、崩落した階段。 とても世界遺産とは思えないような、整備具合と、人の少なさ。 本当にこの道で合ってるのかと、不安になるような道程。 それでも信じて、歩みを進めてみる。 気温は氷点下4度。こんな山道を歩いてたら、寒さも感じなくなる。 山頂の城塞に到達する。 山頂なのに、あたり一面霧で、何も見えやしない。 そう思った瞬間、霧が晴れる。 一面に広
「雨の町、廃墟と野良犬、塀の上を歩く。ギリシャ人大学生が語ったグラフィティの背景」【ギリシャ2~3日目】/ヨーロッパ14カ国一ヶ月旅/第四話
1,イオアニナという町についた。上記写真は「イオアニナ」とネットで調べて出てきた画像。 実際に歩いて出会った風景ハイライトは、以下。 雨。廃墟。灰色。 割れたガラス。野良犬。グラフィティ。 誰もいない史跡。人通りの少なく、閑散とした町並み。 まばらにオープンする飲食店。 圧倒的陰鬱、、、! イオアニナ、ここはアルバニアに向かう経由地として寄った、小さな町。 正直、わかりやすい観光地や見どころがあるわけでもない、陰鬱な雰囲気と、完全にオフシーズンで人がまばらなことを理解