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会社のパーパス、自分の仕事にどう使う?(日経MJを読んで想うこと)

マラソン大会に出ると、だいたい折り返し地点を過ぎたあたりでだんだん苦しくなってきて、いつも思うことがあって。

それは、「なんでこんなことしてんだろ、俺?」です。
健康になりたいんだったっけかな、タイムを伸ばしたいんだっけかな...

巡り巡って立ち返るのが、「あ、そういや走るのが好きだからだ」。

趣味ならこれで十分だと思うのですが、ビジネスでこうなったらどうするよ?今日はそんなお話。


企業パーパス軸に製品評価(2024/5/10 日経MJ)

人工知能(AI)を活用したマーケティング支援を手掛けるインサイトテック(東京・新宿)はメーカー向けに、企業のパーパス(存在意義)が製品やサービスに落とし込めているかを分析するサービスを本格的に始めた。

日経MJ記事本文より

これがビジネスになるのか。
当然、企業のパーパスは製品やサービスに落とし込めてると、私たち消費者は思うわけだけど、実際はそうじゃない。
「うちの会社、なんでこんな仕事してんだろ?」ってのは、残念ながらいっぱいあるわけだ。

・サービス名は「パーパス可視化AI」。
・パーパスを軸に生活者の感情をAIで分析し、ブランドによる違いや時系列で見た浸透度の変化を分析できる。
・分析の元となるデータはメーカーに寄せられる意見やSNSの発信、不満買取センターのデータなどを活用する。できる限り生活者の発信を活用し、バイアスを防ぐ狙いがある。

日経MJ記事本文より

パーパス可視化AIを使えば、「なんでこんな仕事してんだろ?」が、お客様目線のデータで明らかになるらしい。
それ、会社としても重要だし、社員としても欲しいだろう。

パーパスって言われてもねぇ

企業の社会的な存在意義を軸にするパーパス経営にかじを切る企業が増えているものの、文言が抽象的な場合が多く、パーパスに沿った製品・ブランドの評価や改善が難しかった。

日経MJ記事本文より

ミッション、ビジョン、バリュー、そしてパーパス(≒存在価値)。
企業規模の大小にかかわらず、ホームページの会社概要に書いてあるけど、大変残念ながら、社員の皆さんに浸透(口に出して言えなくても、だいたいつかめているか)している会社って、そんなにないでしょう。

そりゃそうだ。だって、自分の仕事にどう関係するか分かんないんだもん。

こういう会社がいっぱいあるから、この「パーパス可視化AI」がビジネスチャンスになるわけだ。

悩んだら立ち返る場所、パーパス

じゃあ、あんた、そのパーパスを、仕事でどう使えっていうのよ?
そう聞かれた場合の、私(中小企業診断士)の答えはこうだ。

AとB、仕事でどっちにするか迷ったら、立ち返る場所です。

NORICONの頭の中

例えば私の場合、パーパスにあたるものはこの一言。名刺に書いてある。

御社の未来、あなたと一緒に描きます

NORICONのパーパスでありミッションでありバリューでもある

じゃあ、それどう使うの?と言われたら...

A)●月●日のセミナー講師、50万円でどうですか?と言われた。
B)●月●日に▲社長と事業計画の打合せが入ってる。
日にち、かぶっちゃったけど?

こういう場合に、どちらを選ぶか。
判断基準は、どちらが、よりパーパス(≒存在価値)に近いか。

この場合、当然Bだ。
私は、御社の未来をあなたと一緒に描くために、存在しているわけだから。
(決して50万円欲しさにセミナーやらない。うん、やらない...)

迷ったら立ち返る場所、パーパス。
決してお金に目がくらんではならない(笑)
そう想って、スマホを閉じました。おしまい。

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