見出し画像

【感想】光る君へ  第6回「二人の才女」

予告でもう知ってたけど、清少納言登場しました!
本格的な出演はもう少し先かなって思ってたから、あんなに「したり顔にいみじう侍りける人」を全面に出してくるなんて思いませんでした。


■ ききょうさん、初登場から無双する

サブタイトルの「二人の才女」とは、言わずもがな、紫式部と清少納言のこと。
宮中で二人は出会うことはなく、けど紫式部は清少納言のことを酷評していた、というのは有名な話。
まひろはまだ出仕していないわけだし、清少納言と会話しないだろう……と思っていたけど、そこはドラマだし、この時期の紫式部の資料がないので二人は会ったことになりました。
ドラマだから良いんです。

清少納言は「ききょう」という名前で登場です。
演ずるのはファーストサマーウイカさん。
清少納言の鼻につく感じがうまい。
女が漢詩に興味を持つのはおかしいと言われていた時代にあって、知識を隠さず、ドヤ顔で貴族の若者たちの漢詩を批評。
これまで倫子さまのサロンで空気を読まないと言われていたまひろでさえドン引きです。
けど、これでこそ清少納言。
今回は出仕する前の清少納言が出てきましたけど、しばらくしたら定子さまの女房としてまた出てくるのかな。
また鼻持ちならない感じで出てきて欲しい。
そして定子さまリスペクトを押し出してきて驚かせて欲しいです。

■ 左大臣に胃薬をあげてほしい

私のような浅学の者は、平安時代の政治というと男だけのものと思ってしまいますが、今回の詮子は政治にめちゃくちゃ突っ込んできそうです。
親王の母であり、右大臣・藤原兼家の娘。
屋敷の中でおとなしくするのではなく権力を欲し、左大臣・源雅信を呼びつけて強制的に自身の味方につけました。
その時のセリフがとても良い。
「私は父が嫌いです。されど、父の娘ゆえ父に似ております」
もう、ほんとそのやり口が兼家そっっくり!!
遺伝子こっわ!
逃げ道など与えない、権力のためならなんだってやる。
右大臣家の皆さん、本当に良い性格していらっしゃる。
左大臣と右大臣は花山天皇のやり方が気に食わないという点で意見が一致して、安倍晴明に呪詛を依頼した仲。
今はちょっと意気投合している中で、詮子によって引き裂かれようとしています。
これまでも良い人が滲み出ていた左大臣。
これからも苦労が絶えなそうです。
けど私、今回の件で詮子さま大好きになりました。

■ どうあがいても結婚エンド……できない!

漢詩を読んでも、文を書いても、そこにあるのはまひろのことばかり。
見つめ合い、人知れず恋心を募らせていく様子を見せられ、そのもどかしさに史実なんてもうどうでも良いから結婚して欲しいと願うばかりです。
けど、結婚しないんですよね。
少女漫画なら「身分の差なんて関係ねえ! 駆け落ち上等!」となるところですが、そうもいかないんですよね……。

ここからは私のただの妄想です。
右大臣家の人たちにとって、まひろのような下級貴族なんて「虫けら」です。
結婚するなら上級貴族としかあり得ません。
詮子さまでさえ、下々の女なんてさっさと捨てろと当然のように言います。
しかも兼家も詮子も道長に「左大臣の一の姫と結婚しろ」と、等しい立場の者との結婚を望んでいます(詮子さま、嫌いなお父様と意見が一致してるの知ったら嫌な顔しそう)。
父と姉の言うことを聞かないとなると藤原の名を捨てることになると思います。
けど、そんなこと言い出したらきっと道長は殺されるのではないでしょうか。
右大臣家は次男の人殺しの件や天皇へ毒を盛ったことなど、知られれば家名の恥となることをいくつも抱えています。
右大臣家は権力のためならなんだってします。
下手するとまひろも殺されるかもしれません。
下級貴族(ルビ:虫けら)の娘が一人死んだところで、貴族社会には何も影響がありませんし。
愛する人を守るために、道長は倫子との結婚を決めるのかもしれません。
けど、倫子とまひろが仲良しということを、まだ道長は知らないんですよね……。
まひろ、倫子と道長が結婚するって知ったらどうなっちゃうんだろう……。


この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

サポートありがとうございます。サポートでいただいたものは今後の活動の糧にさせていただきます。