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【感想】光る君へ  第2回「めぐりあい」

史実的な意味で紫式部の生没年は不明なのですが、第2話の永観2年(984)では「裳着の儀」も執り行われ、まひろは15歳になったようです。

6年前の母の事件はまひろだけじゃなく、道兼本人にも影響を及ぼし、父・兼家の命令通りに天皇に陪膳の女御を通して薬を盛ることにもなってしまいました。
これはまさしく『鎌倉殿の13人』で言うところの善児!
誰にもバレずに主家の邪魔者を消す役目を負った男と同じところまで落ちてしまった道兼。
元々父に逆らえなかった道兼でしたが、6年前に自分のしでかしたことのせいでますます父の言いなりになることになりました。
道兼よりも兼家の方が怖いことが分かった2話。
けど兼家の怖さってまだまだ序の口なんだろうなぁと思います。

そして1話でみんなの心をがっちり掴んだ師貞親王が、本郷奏多さんになってますますパワーアップ。
母親と娘どっちとも通じた(歪曲表現)(年代は違うけど史実)とか堂々と言うだけでなく、足の指で扇を開いて見せるというとんでも技術まで見せつけて、視聴者の心を掴んで離さないどころか、次週以降のご乱心も大いに期待させてくれました。
様子がおかしい貴族をやらせたら天下一品だな、本郷奏多さん。

今回の大河ドラマは藤原姓が多くて混乱しそうですが、どの藤原もキャラクターが濃いです。
おかげで藤原さんたちの名前を覚えなくても役者さんで覚えてしまいそうなんですが、その中でも最たる藤原が藤原実資ではないでしょうか。
演じるのはロバート秋山さん。
道長の『御堂関白記』に並ぶこの時代の一次資料『小右記』の作者で、紫式部とも関わってきます。
仕事では偏ったことを言わないけど、本心は「兼家嫌い」。
大事なことなので3回言いました。
「右大臣様(兼家)のことは好きではない」
なんとも正直な方ではないですか。
このインパクトのある登場の仕方で、芸人さんがこの役で大丈夫かという不安がちょっと解消。

ところで私は平安時代のこと詳しくないのですが、市井の男女も和歌を贈り合うようなことはしていたのでしょうか。
恋の歌を贈るという恋愛模様はなんとなく貴族の人たちのことではないかと思えます。
それともまひろに代書を頼んでいた人たちは下級貴族とかだったのかしら。
こういった風俗のことはまだまだ勉強が追いつかないですね。

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