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【読書】書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力

「文章力」とは概念で正解はないと思っています。
現代は誰もが書いて発表することができるので、新聞や雑誌といったメディアだけでなくSNSもあれば投稿型小説サイトもあって、たくさんの人の文章を目にすることができます。
誰かの目に留まりたいと思って文章を書く人もいれば、自分の中にあるものをただ吐き出したいだけの人もいる。
ただ吐き出したいだけの人は他人の目を気にしていなくて「読まれやすくしなくちゃ」とあまり考えないけど、それでも誰かの目に留まって広まることもあったりして、作為的な文章よりも「言いたいことがあるからちょっと書かせてくれ」みたいなスタンスの方がフォロワーは増えて書いた文章が広まったりします。
その拡散力の元のひとつが「書く習慣」で、誰もが文章を発表する機会がある現代において、自分の文章が誰かの目に留まってほしい人にとっては「文章力≒書く習慣」とも言えるのではないでしょうか。

本書の副題に「文章力」とあるけども、文法の解説書ではありません。
本題は「書く習慣」で、書く行為そのものについて背中を押してくれます。

何か書きたいけど後回しにしてしまう人、書きたいけど文才ないから書いたってしょうがない。
そんな書くことへのハードルを上げてしまっている人に「書くことはそんな難しいことではないよ」と、優しく微笑みながら説いてくれます。

ゲームの才能がなくても、ゲームオーバーを連発しながらゲームをやってもいいように、文才がなくても文章を書いていいし、それについて咎められる理由なんてなにもないんです。

いしかわゆき著「書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力」より

『書く』ってもっと自由で、意外と適当でいい。

いしかわゆき著「書く習慣 自分と人生が変わるいちばん大切な文章力」より

そういった言葉で、書くことへのためらいをなくして毎日何かを発信しようと書かれています。

毎日書くためには、移動時間や空き時間も有効活用する。
ネタがないならちょっとした体験でもいい。
まとめられなかったら「まとまらないから終わり!」って強制終了しても良い。

とにかく、とにかく書くことへのハードルを下げることに余念がない。
本自体の文量はそんなに多くないし難しい言葉も使っていないので、スラスラと読むことができました。

書くことに迷いがある人は、一度目を通してみるのも良いのではないしょうか。


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