沈殿した暇
部屋は明るいが、なにか目に見えないもので濁っていて
僕は床に寝そべって、なにかを考える努力をする
現在から次の瞬間までの微小な時間に
僕の生きる意味は限りなく零になっていって
それが、長い時間をかけると
あたかも、「生きる意味」がそこにあるかのように振る舞う
少し埃が舞っている
依然として、横になっている実体は
沈殿してくるそいつらをどう避けるか空想する
その空想の途中に、ノイズとして入ってきた焦燥が
こんな詩を書かせる
役に立つでもなく 役に立たせるでもなく
こんな詩を書く
そろそろと、立ち上がる
部屋のドアを開ける
この部屋で起こった文章には、取り敢えずピリオドがつく