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愛ある生活とAIない生活、選ぶのは誰。

割引あり

2024年のゴールデンウィークという一生に一度しかない連休の前半はお仕事で消えてなくなった。尊い。
おそとに遊びにいくことができれば楽しかったかもしれない、それでも「生成AI時代につくる人をつくる」という仕事に残りの人生を賭して生きているのであるから「大変苦しい日々」ではであるけれど、それも泳ぎ切ってしまえば「楽しかった」と言えるのではないだろうか。そう考えて燃えている。

弊社社員も燃えている。特に強くお願いしているわけではないけれど、粛々と出勤日が入っているので、日々共有を続けていく。外にアウトプットできる情報なりプロダクトなりが毎日のように生まれており、ちゃんと、とは言えないかもしれないが継続的リリースにより、恥ずかしくないクオリティでアウトプットが続けられている。

仕事に情熱を注ぎ込み、その情熱に人の心が動かされ、そして毎日のようにボランティア的なコンサルをし、遅くまでいろんな人をお話を聞いて、手を動かしている。

あくまで今週の活動の一角であるが、
アニメやグラフィックスの世界の伝説のエンジニアさんと恋愛観とUnity3Dでの自動カメラ制御のコードを語り合い、ゲーム開発の世界で長く貢献された方と、若者がどうして会社を辞めたくなるか、それをどう善き流れに変えていくかのロジックを開発し、映像業界で長い女性のプロデューサーさんとBLレズショタ近親異種全混ざりした恋愛談義をしながら新規事業の計画をしたあとに、朝の4時まで連載を何本も抱えているプロの漫画家さんの現場のお仕事のコンサルティングをしたりしている。

そんな横で僕の家族は、「夜通し続く会議、いつおわるんだろうな〜、明日は遊びに行くと言っていたけど大丈夫かな」みたいな感じで待ち続けていた。

明らかにワーカーホリックであり、仕事中毒であり、仕事依存症であり睡眠不足であり、過労死リスクがめちゃくちゃある。
さらにめんどくさいことに、落ち着いて休もうとすれば生成AIの世界では毎日のように新しい技術が飛び込んでくる。

常に誰かが手を動かしているから、目を見張るような成果が飛び込んでくる。CGやゲームやメディアアートや、VRやVTuberやメタバースの仕事をしてきた私ですら、このようなイノベーションが起きまくっている時代というのはとても珍しい。大変だがワクワクする。そしてこんな自分自身にハルシネーションも起きる。社員にもハルシネは起きる。みんな仕事が楽しくてしょうがない。

しかし経営者、指導者としては常に正確に経営判断をしていかねばならない。社員が「死亡フラグ」を立てたら、やんわり速攻で折っていく。それを冷静にやるにはまず、とにかく質の高い睡眠をしっかり取らねばならない。短くてもいいから。

いくら仕事を愛していて、楽しかったとしても健康を損なう可能性が多いなら継続性がなくなってしまう。自分の仕事ができないのに余計なことに首突っ込んでばかりでは事故になる。そんな事故を起こすようならやり方を変えねばならない。

僕は休みの取り方を知らない

僕は休みの取り方を知らない。
有給の申請の仕方、いい感じに人に恨まれずに休暇を取る方法、とった有給休暇を有意義に使う方法なんて、本当にこの5年ぐらいをかけて丁寧に実験的に獲得したものだ。

それまでの職場がいかに難しい「普通の職場」であったか想像して欲しい。

バランスの取れた生活を送るためには、仕事以外の活動や休息や別のインプットの時間がとても大切だ。そういう姿を社員に背中で見せてこその善き仕事、よきよき上司、よき経営者はないだろうか。筋トレや家族への愛情、家族のための家事労働や、勉強を見てあげたり、家族とくだらない会話をしたり、一見役に立たない高等数学を学生の視点で解いてみたり、インターンの募集要項を睨んでみたり、オンライン英会話を英会話を息子の代わりに受講してみたり。馬鹿馬鹿しいけれど、ぼくは楽しい父親として近くにいる家族に対しても真剣に接して父を楽しんでいる。
休みは家族のために使う,そんなシンプルな事を胸張って言えているだろうか。

こんなふうに書くと、25歳で結婚してからずっとこんな感じの良妻良夫だったかのような表現になるけれど、それは誤解。この25年間の結婚生活は、特に妻から見た世界というのは家事重労働だ。AIどころか愛だって微妙な感じだと思っていい。ワーカホリックじゃない、単純に家事労働がやばい。子供育てるのに手がかかりすぎる。加えて私の選んだ仕事が大変すぎて全然手伝えるような状況じゃない。奥様の手は常にボロボロだ。

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現在のAIに何を期待するか

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