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人間観のコペルニクス的転回

さてマタギドライヴを書いているのである.宇野さんと話していた.1980年代の浅田先生柄谷先生あたりの議論と今を比較すると見通しが良い.

浅田はコンヴィヴィアリティの不可能性を書いているが,ここは柄谷の「逃げ場のなさ」がむしろデジタルネイチャーによるコンヴィヴィアルの方へ近づいていると考えるとうまく繋がる.自然と共に生きるという意味は変わりつつある.もはや計算機自然によって逃げ場がなく闖入してくるので、現代において牧歌的な自然回帰というより否応のない人間観の脱構築であり英知における悲観主義者として生きていく逃げ場の方がすでに存在しない

落合陽一

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落合陽一が日々見る景色と気になったトピックを写真付きの散文調で書きます.落合陽一が見てる景色や考えてることがわかるエッセイ系写真集(平均で…

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