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もしもマネージャーが仕事のやり方を変えたら|スクラ1期生 古川宏美さん<前編>

働く女性がチームで成果を上げるためのスキルを学ぶオンラインスクール「スクラ」では、この度、受講生がのべ200人を突破しました。
スクラでチームワーキングを学んだ修了生たちは、その後、職場に戻ってどのように働き、どのようなキャリアの景色の変化を感じているのでしょうか?

そこで、スクラ開発者でメイン講師の小田木朝子が、修了生にインタビューする対談企画をスタート! 
第二弾のお相手は、2020年に育休中にスクラを受講した、古川宏美さんです。当時の想いや受講後の変化を振り返りながら、「スクラでの学びは今も役立っている?」など、修了生の”あれから4年”を聞きました。


開発部門と組織開発のマネージャーを兼務。スクラ1期生の宏美さん自己紹介

小田木:まずは、宏美さんの自己紹介をお願いします。

宏美さん:1人目の出産のタイミングでスクラに参加したのが、4年前になります。早いもので、子どもは5歳になりました。仕事は漫画やゲームといったいわゆる「オタク」コンテンツを扱うプラットフォームビジネスやコンテンツ制作事業をやっている会社にいます。そこで、 開発部のデザインチームのゼネラルマネージャーをしており、さらに4月からは組織開発と人事のチームのマネージャーも担当することになりました。

小田木:日本の文化発信の一端を担う、まさに「クールジャパン」事業をされているんですね!そして確か、急激に事業規模や組織規模が成長した会社なんでしたよね?どのぐらいのペースで社員数が増えていったんでしょうか?

宏美さん:私が復職したタイミングでは200人いなかったと思いますが、現在は600人くらいの規模になっています。

小田木:たった4年で3倍の社員数に成長している組織の中で、開発部門のマネージャーと、そして、4月からは組織開発の役割も担うということで、ご活躍ですね!

「長時間労働がマネージャーの仕事」と思っていた産休前

小田木:宏美さんは4年前、私たちと一緒に「気合、根性、長時間労働。仕事は1人でやり切ってなんぼ」というやり方から「チームで成果を上げる」やり方に変えることを学習しました。4年経った今、どんな景色が見えていますか?

宏美さん:私は元々マネージャーでしたので、「チームで成果を出す」ことは理解しているつもりでした。でも、今思えば、頭で理解していただけだったな、と感じています。産休前は長時間働いていて、それがマネージャーの仕事だとすら思っていました。

小田木:その言葉、ドキッとしました。私も「マネージャーだから当然、チームの成果にコミットします」と言いながら長く働いていました。宏美さんは、今、振り返ってみて、ご自身の変化ってどんなところにあったと感じますか?

宏美さん:そうですね。3つあると思っています。
1つは変化に応じて自分を変えていく力「変身資産」について学んだことです。変わるのって怖いと思ったり、変わることにリスクを感じたりしますよね。それが、変わっていけるようになったんです。最近は「柔軟だね」ってよく言われます。

例えば、今までは「マネージャーとしては100点のレベルのものを出さなければ」という気持ちがあったのですが、今は2~3割の出来でもいいから、早く出す。そして、みんなに壁打ちをしてもらい、質を上げていく。そんな動き方ができるようになりました。

小田木:「こうでなければならない」という前提に固執するのではなく、目的に対して柔軟にやり方を変えられるようになった。つまり、いい意味で手段を選ばなくなったんですね。それって、すごいことですね。言葉で言うのは簡単ですが、なかなか抜本的には変われませんから。

「正解探し」を辞めたら、一歩踏み出せるようになった

宏美さん:2つめの変化は、「自分で選んだことを正解に変えていこう」ということを意識して、前に動けるようになったことです。今はとにかく「実験でやってみよう」というスタンスで動けています。

小田木:選択肢があると「どれが正解?」「正解を出さなきゃ」と思って選ぶまでに時間がかかっちゃったり、「選んだものが正解じゃなかったら困る」という気持ちになったり…。あとは、「これが正解じゃなかったから悪いんだ」と選択肢のせいにしてしまったり…。そんなことがありますよね。でも、率直に言うと、どれを選んでもいい、選んだものを正解にしていけばいいんですよね。

宏美さん:そうです、そうです。まず一歩踏み出してみよう、実験してみようという行動が、自然とできるようになりました。これは私の中で結構大きな変化でした。

小田木:それって、特に社員数が100人から600人になるような急激な変化を迎える組織においては、とっても大事ですよね。会社が求める仕事のやり方やマネージメントがすごくフィットしたのかもしれませんね。

宏美さん:本当にそうなんですよね。

続きは後編をご覧ください!

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本企画はVoicyとの連動企画です。本稿はVoicyでの対談に補足を加え、編集したものです。
生対談は小田木のVoicyチャンネル「今日のワタシに効く両立サプリ」でぜひお聴きください。