産休中の過ごし方(読んでよかった本、感じていること)
産休に入ってあっという間に1ヵ月が過ぎました。
会社員として丸8年ノンストップで働いてきて、いきなり手にした自由時間。以前転職した際、数週間の休みを手にしたことはあったものの、こんなに長期間休むのは学生時代以来です。
産休に入ったらネトフリでも見ようかと思っていましたが、出産を目前に控えた今、自分の意識がそこにフォーカスしてしまっているせいか、今の自分の状況とかけ離れたドラマや映画を見る気になれず…。
結局、出産・育児関連の本を読んだり、チクチク刺繍をするのが一番楽しい。
お腹がズンズン重くなり、身体的には思い通りにならないこともありますが、この人生の夏休みのような時間に、読んだ本や感じていることをまとめておこうと思います。
読んでよかった本
①ポストイクメンの男性育児
以前別の記事にも載せたこちらは、夫と一緒に読んでよかった本No.1。
妊娠中~産後に男女がすれ違う理由や認識のズレ、出産を機にこじれた夫婦関係のリアルな声を紹介し、男性がどう育児に臨むべきかを説いた1冊。男性の産婦人科医が、客観的に、時にデータを引用しながら、男性目線で書いているのが何よりの特徴。
「育休を数ヵ月単位で取るのはハードルが高い…」と言っていた夫が、3ヵ月間の育休取得(夫の勤務先で男性育休としては最長)に向けて、仕事の調整や上司との面談など積極的に動いてくれるようになったのは、確実にこの本のおかげです。
産後のダメージの大きさや、ワンオペ育児の厳しさなど、産後のハードさについて夫婦間の認識を揃えるのに非常にオススメの一冊。
②自分と夫を嫌いにならない思考術 LOVE自分子育て
自分自身の心の持ち方や、夫婦間のコミュニケーション面で参考になったのがこちら。
タイトルや表紙がポップなので中身も軽いものかと思いきや、刺さること刺さること。笑
6組の夫婦の事例を通して紹介される妊娠期~育児期の夫婦の衝突やすれ違い。各事例が漫画+相談形式になっていて、そのやりとりがとにかくリアル。
まだ育児は未経験の身であっても「こじらせ妊婦妻編」で出てくるイライラ妻には既に共感の嵐。夫・妻それぞれの辛さや大変さを言語化し、両者に寄り添う著者の助言が心にスッと入ってくる。イライラした気持ちを切り替える出発点、楽になる考え方、相手への伝え方など、アドバイスも実践的。
産後のホルモンバランスの激変や身体の変化に対し、心づもりをしておくのにぴったり。産後悩んだときには改めて読み返したい。
③きみは赤ちゃん
芥川賞作家の川上未映子さんによる、自身の妊娠~産後1年の心身の変化と、その時々で抱いた感情を綴ったエッセイ。
妊娠編には、そうだったなぁと共感し、出産~産後編は、こんな風になるのか…!と、その壮絶さに息を呑む。
2014年発行なので多少の古さを感じる部分はありつつも(無痛分娩を取り巻く環境など)、第三者にもその状況をありあり想像させるだけの筆者の鋭い観察眼と言語化が素晴らしい。
筆者の「妊娠の1年の苦労と、出産を経て育児の1年の苦労は次元がちがった」との言葉通り、産後編の過酷さがとにかく凄まじい。正直ビビってしまうレベルではあるものの、オニ(作中での赤ちゃんの愛称)と過ごす日々のかけがえのなさ、愛おしさ、幸福感、切なさが胸を打つ。
今は出産を目前に控え、どうしても出産のことばかりに意識が行きがちだけれど、産後は自分もこんな気持ちになるんだろうな…と、不安と期待の両面から心の準備ができた気がする。
1日の過ごし方
産休に入る直前は、プロジェクトを終えることや引き継ぎのことで頭がいっぱいで、仕事納めの日は解放感よりも(忙しかった…!)という疲労感の方が強く、ぐったりとしていました。ですがその後、里帰りで10数年ぶりに実家に戻り、今はとにかくのんびりとした時間を過ごしています。
以下は典型的な1日の過ごし方。
06:30 起床
早寝(21時台に就寝)しているのもあり6時には目が覚めてしまう。
06:45 朝ごはん
07:30 新聞タイム
普段から読んでいる日経電子版に加え、実家で購読している地元紙を読む。時間に追われず新聞を読めるのが至福のひと時。
8:30 家事手伝い、身支度
9:30 調べもの
育児グッズや保険について調べたり、助産師さんのYoutubeを見たり、名付けの本を読んだり。
10:30 マタニティヨガ
コロナ禍でステイホームが始まって以来お世話になっているB-life。マタニティヨガ、骨盤調整、肩甲骨ストレッチなど、気分に応じて毎日2~3本。
助産師さんから安産のためには股関節周りを緩めるのが大事と聞いて、股関節周りのエクササイズは欠かさずやるように。
11:45 お昼ごはん
12:30 刺繍、note執筆、読書など
妊娠前から刺繍にハマり、今はベビーグッズにワンポイントを入れたり、季節小物を作ったり。あまり頭を使いたくない日に刺繍はもってこい。
元気がある日は、育児関連の本を読んだりnoteを書いたり。
14:30 昼寝
ソファで30分~1時間ほど昼寝。妊娠9ヵ月以降、夜中2〜3時間おきに目覚めるようになってしまい、日中も眠気が。
15:30 おやつ
臨月に入った現時点で妊娠前+9㎏。妊娠前のBMIが18.5未満の私の場合、妊娠中の体重増加の目安は12~15kg。できればもう少し増やしたいので、マタニティ学級で知った「おやつは補食」という考え方を参考に、ヨーグルトやバナナなど、できるだけ栄養になりそうなものを食べる(と言ってもアイスやお菓子も食べる)。
16:00 近所を散歩
目標1日5,000歩。すぐトイレに行きたくなってしまうので、ドラッグストアやスーパーなどトイレを借りられるスポットを目指すことが多い。
17:00 夕飯作りの手伝い
天ぷらや餃子など、自宅では絶対に作らないものを母と喋りながら作る。
18:00 夕ごはん
19:45 お風呂
20:30 朝ドラ視聴
両親が録画して見ている朝ドラを私も一緒に見る。
21:00 ゴロゴロ、就寝
妊娠後期に入ってからは21時台に眠くなってしまう日が多く、22時前には就寝。
感じていること
こうして1日のスケジュールを書き出してみると、何と健康的でノーストレスな毎日…!仕事から完全に離れ、出産や育児のことだけ考えていれば良い日々。
カフェで1人ゆっくり過ごしたりゲームを制覇したり、産休中の過ごし方は様々だと思うけれど、この「自由に過ごせる最後の時間」にやりたいと思うことが結局、自分が一番望む余暇の過ごし方なのかも(インドアには限られるけれど)。
嵐の前の静けさであるはずの今、残された時間を噛み締めながら過ごしていきたい。
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