春日良一

上智大学哲学科卒。体協、JOCを経て、スポーツコンサルティング会社「ゲンキなアトリエ」…

春日良一

上智大学哲学科卒。体協、JOCを経て、スポーツコンサルティング会社「ゲンキなアトリエ」を設立。同代表。スポーツイベントプロデュース、アスリートサポートを手掛ける。メルマガ「スポーツ思考」を主筆。五輪専門家としてテレビ出演、執筆にも活躍中。

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固定された記事

スポーツ思考録 批孔
子曰く、未だ生を知らず、いずくんぞ死を知らんや。スポーツ思考曰く、死を知りて生を知る。未だ死を知らず、焉んぞ生を知らんや。スポーツとは死の学習の場である。故に生を知る場となる。孔子はスポーツを知らぬ。スポーツ音痴という他はない。 明日香羊

春日良一
2年前
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7.26パリ大会開幕 徹底!実践五輪批判 第四話 (日刊ゲンダイ)
“五輪休戦思想”がゼレンスキーとプーチンを救う 国連決議にも両大統領は拒否の姿勢だが…

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/340594

春日良一
5日前
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オリンピック休戦へのハードル〜ゼレンスキーとプーチンの五輪音痴ぶり〜

AFPが伝えるところによると、「ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は5月17日、インタビューに応じ、フランスのエマニュエル・マクロン大統領による今夏…

春日良一
10日前
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7.26パリ大会開幕 徹底!実践五輪批判 第三話「パリの聖火リレーが忘れている“本当の意義” 歴史、景観、伝統を発信することだけが目的ではない」

https://news.yahoo.co.jp/articles/7402f7c5cdf3c5ca47044e5cb818abf1733074fc

春日良一
10日前
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7.26パリ大会開幕 徹底!実践五輪批判 第二話
「100年ぶりパリ開催」の意義をIOCはどう考えるか アインシュタインとフロイトが導き出した戦争終焉の解
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/339944

春日良一
2週間前
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日刊ゲンダイで春日良一のコラムがスタートしました。「徹底!実践五輪批判」7.26パリ大会開幕

毎週木曜日掲載で、パリ五輪閉会まで続きます。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/339713

春日良一
3週間前
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WADA批判に見るスポーツの政治利用〜米国からオリンピズムは去った〜

今更ながらではあるが問題は問題である。 パリ五輪2024まであと86日の今日私の胸に去来するのはやり場のない怒りだろうか?先月WADA(世界アンチ・ドーピング機構)…

春日良一
3週間前
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セバスチャン・コーの勇足〜オリンピックのアピアランスマネー〜

アピアランスマネーという言葉をご存知だろうか? 1984年ロサンゼルオリンピック開催前にメディアを騒がせた言葉だ。出場する(appear)ことによって得る対価としての…

春日良一
1か月前
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ウクライナ戦争を止める秘技〜ロシア選手のパリ五輪開会式入場行進〜

国際オリンピック委員会(IOC)は去る3月19日と20日にローザンヌで理事会を開き、来るべきパリオリンピックの選手参加資格について幾つかの重要な決議をした。中で…

春日良一
2か月前
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eスポーツとオリンピック

eスポーツのファンは世界で30億人以上だといわれています。しかしeスポーツはスポーツなのか?この巨大な市場はオリンピックにとっても無視できません。 eスポーツとは何…

春日良一
2か月前
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アカデミー賞授賞式が描き出した差別〜ミッシェル・ヨーはオリンピズムを示したが〜

私は第七番目の芸術のファンである。そんな私が最近最も関心を持って劇場に出かけたのがヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」である。一度では満たされず二度も劇場…

春日良一
2か月前
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日本スポーツ列伝:ミスター卓球「荻村伊智朗」後編

ミスター卓球「荻村伊智朗」の後編です。前編をご覧になってない方はまず前編からご覧ください。世界卓球2024団体戦女子決勝で日本は中国と名勝負を繰り広げました。こ…

春日良一
2か月前
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日本スポーツ列伝:ミスター卓球「荻村伊智朗」前編

世界卓球2024団体戦女子決勝で日本は中国と互角、時にはそれ以上の名勝負を繰り広げました。この歴史的名勝負は「ミスター卓球:荻村伊智朗」がいなければなしえなかっ…

春日良一
2か月前
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ダナンのオリンピックシンボル〜選手強化から休戦への祈り〜

私は2月ダナンにいた。ちょうどテトと言う旧正月の期間だった。正月休みで休んでいる店もあり、静かなリゾート地の佇まいを楽しんでいた。久々のゆったりとした時間を過ご…

春日良一
3か月前
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AFCアジアカップ2023イランに敗退の責任は?日本サッカー協会に物申す!

AFCアジアカップ2023がイランに敗退しました。敗退直後多くのメディアでは責任論が討議されたが、その根本的原因を追求するものは少なかった。日本サッカーの奢りを砕…

春日良一
3か月前
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日本スポーツ列伝:日本サッカーの礎を築いた男「岡野俊一郎」後編

日本のスポーツに貢献した人物シリーズ第1回「岡野俊一郎」の最終話です。ここでは岡野さんが最後に遺し春日氏が感銘した言葉について述べます。 岡野さんが後世に伝えた…

春日良一
3か月前
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スポーツ思考録 批孔
子曰く、未だ生を知らず、いずくんぞ死を知らんや。スポーツ思考曰く、死を知りて生を知る。未だ死を知らず、焉んぞ生を知らんや。スポーツとは死の学習の場である。故に生を知る場となる。孔子はスポーツを知らぬ。スポーツ音痴という他はない。 明日香羊

7.26パリ大会開幕 徹底!実践五輪批判 第四話 (日刊ゲンダイ)
“五輪休戦思想”がゼレンスキーとプーチンを救う 国連決議にも両大統領は拒否の姿勢だが…

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/340594

オリンピック休戦へのハードル〜ゼレンスキーとプーチンの五輪音痴ぶり〜

オリンピック休戦へのハードル〜ゼレンスキーとプーチンの五輪音痴ぶり〜

AFPが伝えるところによると、「ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は5月17日、インタビューに応じ、フランスのエマニュエル・マクロン大統領による今夏のパリ五輪期間中の戦闘停止の呼び掛けを拒否し、ロシア軍を利するだけだと主張した」そうである。

パリ五輪開催が迫る中、マクロンはゼレンスキーに会談の中で、戦闘休止を提案した。それに対して、ゼレンスキーは「エマニュエル、正直、私には信じられな

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7.26パリ大会開幕 徹底!実践五輪批判 第三話「パリの聖火リレーが忘れている“本当の意義” 歴史、景観、伝統を発信することだけが目的ではない」

https://news.yahoo.co.jp/articles/7402f7c5cdf3c5ca47044e5cb818abf1733074fc

日刊ゲンダイで春日良一のコラムがスタートしました。「徹底!実践五輪批判」7.26パリ大会開幕

毎週木曜日掲載で、パリ五輪閉会まで続きます。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/339713

WADA批判に見るスポーツの政治利用〜米国からオリンピズムは去った〜

WADA批判に見るスポーツの政治利用〜米国からオリンピズムは去った〜

今更ながらではあるが問題は問題である。

パリ五輪2024まであと86日の今日私の胸に去来するのはやり場のない怒りだろうか?先月WADA(世界アンチ・ドーピング機構)が中国選手とアンチ・ドーピング当局の取り締まりに失敗したと『ニューヨーク・タイムズ』が報じ、ドイツARDが放送し、世論の反発はとどまるところを知らない。

この種の問題は日本のメディアも得意気に報道するから多くの読者もご存知だろう。

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セバスチャン・コーの勇足〜オリンピックのアピアランスマネー〜

セバスチャン・コーの勇足〜オリンピックのアピアランスマネー〜

アピアランスマネーという言葉をご存知だろうか?

1984年ロサンゼルオリンピック開催前にメディアを騒がせた言葉だ。出場する(appear)ことによって得る対価としての金銭のことである。

当時、五輪にプロの選手の出場を可能にするかどうかで国際スポーツ界はもめた。1980年に国際オリンピック委員会(IOC)会長となったサマランチは五輪のプロ化に舵を切ろうとしていた。

日本でもアマチュアリズムの権

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ウクライナ戦争を止める秘技〜ロシア選手のパリ五輪開会式入場行進〜

ウクライナ戦争を止める秘技〜ロシア選手のパリ五輪開会式入場行進〜

国際オリンピック委員会(IOC)は去る3月19日と20日にローザンヌで理事会を開き、来るべきパリオリンピックの選手参加資格について幾つかの重要な決議をした。中でもロシアとベラルーシの選手の開会式入場行進を認めないことを決めた。これには私自身も驚いた。

2022年2月24日、ロシアはウクライナに侵攻し、ベラルーシはそれを支援した。オリンピック休戦を破った。IOCはロシアとベラルーシに制裁を発令、当

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eスポーツとオリンピック

eスポーツのファンは世界で30億人以上だといわれています。しかしeスポーツはスポーツなのか?この巨大な市場はオリンピックにとっても無視できません。
eスポーツとは何か、スポーツとは?オリンピックとは?今一度考えてみなければなりません。皆様はどう思われますか?

アカデミー賞授賞式が描き出した差別〜ミッシェル・ヨーはオリンピズムを示したが〜

アカデミー賞授賞式が描き出した差別〜ミッシェル・ヨーはオリンピズムを示したが〜

私は第七番目の芸術のファンである。そんな私が最近最も関心を持って劇場に出かけたのがヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」である。一度では満たされず二度も劇場に足を運んだ。

役所広司が第76回カンヌ映画祭で主演男優賞に輝いた作品である。公衆トイレ清掃員の何げない日常を映し出すだけなのにそこに人間の日常の静寂とその日常を祝福する木洩れ陽がある。その清貧なるテンポとリズムが魂に染み込む

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日本スポーツ列伝:ミスター卓球「荻村伊智朗」後編

ミスター卓球「荻村伊智朗」の後編です。前編をご覧になってない方はまず前編からご覧ください。世界卓球2024団体戦女子決勝で日本は中国と名勝負を繰り広げました。この歴史的名勝負は「ミスター卓球:荻村伊智朗」が築いたとも言えます。後編では卓球を通じた世界平和への荻村の貢献について語ります。

日本スポーツ列伝:ミスター卓球「荻村伊智朗」前編

世界卓球2024団体戦女子決勝で日本は中国と互角、時にはそれ以上の名勝負を繰り広げました。この歴史的名勝負は「ミスター卓球:荻村伊智朗」がいなければなしえなかったと思います。何故ならば中国卓球界の礎を築いたのが荻村であり、日本卓球界の礎を築いたのも荻村であるからです。
まずは前編をご覧ください。

ダナンのオリンピックシンボル〜選手強化から休戦への祈り〜

ダナンのオリンピックシンボル〜選手強化から休戦への祈り〜

私は2月ダナンにいた。ちょうどテトと言う旧正月の期間だった。正月休みで休んでいる店もあり、静かなリゾート地の佇まいを楽しんでいた。久々のゆったりとした時間を過ごそうとしていた。ふとホテルの高層階から街並みを眺めた。

えっ?五輪のマークが見えた。五輪の仕事を忘れようとしたのだが、無理だった。五輪が付いている建物があるなんて。何なのか?確かめずにはいられなくなった。

その場所に目星を付け、ホテルか

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AFCアジアカップ2023イランに敗退の責任は?日本サッカー協会に物申す!

AFCアジアカップ2023がイランに敗退しました。敗退直後多くのメディアでは責任論が討議されたが、その根本的原因を追求するものは少なかった。日本サッカーの奢りを砕いたイラン戦について考えます。

日本スポーツ列伝:日本サッカーの礎を築いた男「岡野俊一郎」後編

日本のスポーツに貢献した人物シリーズ第1回「岡野俊一郎」の最終話です。ここでは岡野さんが最後に遺し春日氏が感銘した言葉について述べます。
岡野さんが後世に伝えたかったこの言葉の意味をJOCや日本のスポーツ界が真摯に受け止めていれば東京五輪汚職や一部の日本のスポーツ界に蔓延る金権体質はなかったでしょう。