ありがとうJanetter 20230131

1週間をめどに投稿しようと思っていたが、さっそくその誓いを破ってしまった。知らん知らん。

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twitterがサードパーティ製クライアントの多くを締め出す中で、私が長年愛用していたアプリ・Janetterもあおりを食らってついに使えなくなってしまった。一度目のアプリ一斉規制時には難を逃れており、このまま使い続けることができるかも‥‥とぬか喜びしたのもつかの間で、数日後の再規制により401エラーを吐くように。
明確な予告があるならまだしも、なんとなく使えなくなる寂しさは薄く長く尾を引く。「また明日」と別れた友人がその夜地球を発っていた、と次の日ウワサで耳にするような気分だ。
せっかくなので、私が便利に思っていた部分を書き残しておくことにする。Janetterの葬儀があるとしたら、そこに持っていく自分なりの弔辞だ。


  • リスト表示と相性の良いタブ

twitterはもっぱら情報収集用に使っている。興味のあるアカウントをたくさんフォローして眺める……というオーソドックスな使い方だと、タイムラインにさまざまなジャンルの情報が入り交じって飛び交うことになり、いささか見づらい。そこで、ジャンルごとにリストを作り、それぞれ同系統の情報を持つタイムラインを複数持つことで、ツイートが埋もれたり見逃したりすることも防げる。こうした使い方は、一度に複数のタブを開いてスワイプで行き来できるJanetterと非常に相性がよく、というよりかねてからJanetterを使っていたからこそこの使い方にたどり着いたというべきだろう。
(公式クライアントでもタブの切り替えができるようになったが、最大保持数が5と少なく、これではリストの切り替えが面倒なままだ)
自分のリストの数を数えてみたら、20を超えていた。それらを定期的に覗くのに、Janetterはとても便利だった。

  • 未読位置の記憶

タイムラインをどこまで辿ったかは大事な情報だ。クライアントによっては更新時に最新の位置まで自動でスクロールされてしまう仕様で、前回アプリを閉じた時に確認した位置を見失ってしまいがちだった。
Janetterは更新時に未読位置を保持したまま上にタイムラインを伸ばしてくれるので、どこからチェックすればいいか明確にわかる。複数のタブを開いていても、タイムラインごとに位置を保持してくれていた。一度に100件を超えるツイートを取得する際、「もっと読み込む」表示を画面の上部分に表示した上でタップしないと未読位置をふっとばして100件を更新してしまうというクセのある仕様は残っていたが、通常機能として未読管理ができたのはJanetterの大きな特徴だった。タイムラインの時系列をシャッフルすることもなかった。

  • ミュート機能の充実

ミュートワードに正規表現が使えたので、末尾にwをたくさんつけているツイートや、人気記事の再ツイートを弾くことができた。ハッシュタグもロングタップすることで簡単にミュートできたし、特定のアカウントの大量ツイート(実況など)でタイムラインが埋まったり見にくくなっているときに、そのアカウントを指定した時間(30分~1週間)だけミュートする機能も便利だった。

  • リツイートやいいねの数を表示しない

もともとはJanetterのこの仕様がありがたくて使い始めたのだと、これを書きながら思い出した。
ツイートを読む上で、反応の多さはどうしても気にしてしまうものだ。余計な判断材料になったり、バイアスがかかったりする。それらの数値を一切表示しない仕様(表示できるような設定も存在しない)が肌に合っていた。
また、これも表示の仕様として、URLのカード表示を一切しないというのもあった。単にURLが貼られただけのツイート(Apple Musicのリンクとか)では内容がわからず不便なこともあったが、ツイートの文章とカードプレビューのタイトルの重複などとも無縁だった。

  • 広告がジャマにならない

広告は常時表示されているが、画面上部のタップしにくい場所に小さく置かれていたため、ストレスを感じることもほとんどなかった。Janetterには有料版があり、広告の非表示に加えアカウントを5つ登録することができたが、無料版でも3つのアカウントを登録できたので、あけすけな言い方をすればわざわざ有料版にする必要がなかった。
今思えば、日頃使わせてもらっているお礼の意味を込めて、有料版を購入すればよかったのかもしれない。


良い点ばかり挙げてきたが、Janetterには使いづらい点も多く残されていた。Janetterは更新頻度もまばらで最後のアプリ更新が2021年、公式twitterに至っては2020年11月以降なんのアナウンスもない。少々古めかしいUIで、画像の添付がしづらく、リスト追加時に表示バグが起き、投票には参加できない、画面がフリーズすることも多く、通知は飛んでこないしDM機能はあるようでないようなもの‥‥と、良くない点を挙げればこちらもキリがない。今までよく動いていたな、というのが偽らざる感想なのだが、それでも自分にとっては良い点が他のアプリを凌駕していた。

ありがとうJanetter。

Janetterが動かなくなった今、公式クライアントも相変わらず使い勝手が悪い中で、どうしたものかと思っている。
リストをタブで表示できること、数値が表示されない(ように設定できる)ことを最低条件として、いまはTweetdeckのCSSをカスタムできるアプリを用いてJanetterの使い心地を再現しようとしている。しかし、Tweetdeckはリアルタイムで更新を追いかけるストリーミング向けのクライアントだから、未読管理機能はついていないし、リストごとに設定できるミュート機能(これはJanetterにはなかった)も細かな使い勝手がいいとはいえない。もう少し使ってみて、様子を見ることにする。

twitterがゆらぎ、いつまでもあると思うな状態に突入している。
現状ではもっとも導入のハードルが低く、また情報が集結する場所としてtwitterはまだまだ自分の中では有効だが、いずれに備えて別の手段を検討しておくことも必要なのだろう。
もしくは、すっぱり諦めるという手もあるか。


SNS余談。
instagramはほぼフォローもせずに、twitterに貼られたinstagramのリンクを開くためにもっぱら使用しているのだが、ふと検索タブを開いてみたらおすすめされる投稿がもれなく若い女性の肌色に支配されていて、思わず笑ってしまった。どこでそう判断したんだろう?

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