新興宗教信者のご両親、病院で心を開く

お付き合いしている彼のお母様がスタバで倒れまして、信仰している宗教の教義に基づくお考えからお父様は救急車を拒みましたが、スタバの店員さんが呼んでくださいました。

緊急手術が必要との事でしたが、手術もお父様は拒んでいました。自然治癒力を信じているからでした。

お母様も人生を通して病院を信用せず、薬やお医者様を信じていなかったのですが、病院のスタッフの方々と接するうちに自分が思っていた事と世の中は様子が違うらしい事に気がついたようで、

今は手術を受け入れて少しでも長く生きたいとの旨を言いづらそうにほのめかします。

人の力を借りずに何でも1人でやってきたその方は、体調を崩した事でやっと人の力を借りる事ができて、しかもずっと我慢してきたいろんな本音が言えるようになってきたようです。

教義に従って環境破壊から日本を守る事よりも、本当はシンプルに息子のそばで家族一緒になって暮らしたいという気持ちでした。

明日は手術の日なのですが、新しい人生の指針を得たお母様はとても元気で、帰り際さよならも言わずに気丈に病室へ帰っていかれました。

病院というのは、どんな人の事も尊厳を持って平等に扱い、命を助けるために最善を尽くしてくれるところで、本当に凄い場所だと思いました。

彼のお父様はよく聖域という意味の「サンクチュアリ」という言葉をよくお使いになるけれども、

私にとっては病院って聖域のようだと思いました。


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