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【読書メモ】タウンウォッチング 博報堂生活総合研究所著

⚪︎タウンウォッチングの目的はなにか? 街を知ることが生活を知ることで、未来の動きを感じ取ることにつながる。つまり、まちは人々の動向をマーケティング的な観点から観察し、ビジネスヒントを得るのに最適なビジネスの教科書。 ゆえに、タウンウォッチングを通じて、まちで気づいた疑問を解くことでビジネスのヒントを得ることができる。 ⚪︎まちあるきの方法にはどのようなものがあるか? 明智型、彦星型、ガリバー型、ヒト鑑賞、モノ鑑賞、マチ鑑賞がある。 明智型は街を歩いて自分の足と目と耳

    • 【私見】科学的な勉強法がなぜ必要で、一刻も早く普及させなくてはならないのか?

      勉強する対象の話題(英語、プログラミング、生成AI)は常に尽きないが、そもそも勉強法の正しい在り方についての議論は少ない。 1番重要なことは初等教育の早期の段階から正しい勉強法を身につけること。だが、勉強法自体を学ぶ機会はそもそもなく、何となく良さそうな方法をトライ&エラーで試している、というのが実態と思う。 結果として、再読、ハイライト、要約、書き写し、聴覚等インプット方法の調整など、科学的に実証されない勉強法を生涯続ける人も多いが、これは精神修行の意味はあるが勉強効果の意

      • 【私見】信仰や国民国家はこれからどうなるのか?

        世界中から多くの人命が失われた世界第二次大戦からこれだけ時間が経っても、依然世界から理不尽に信仰や国民国家を背景として暴力で日常が奪われる状況が続いている。 ここで疑問なのが、じゃあ信仰や国民国家は全くなくなる、ないし統一すればいいのか?ということになるが、それは現実的でないし、人間の本質に反している。 人間が怒りを感じれば楽しさを感じるのが、他人との差異にあるのであり、全て同じになってしまえば色彩の欠く退屈な世界になるだろう。 また、もっと遡るとネアンデルタールとホモサピエ

        • 【私見】人間社会とはどのような法則で動いているのか?なぜ教養を学ぶ必要があるのか?

          人間社会の物事は、仏教的に言えば全ては因果関係で成り立っており、その無数の因果関係に各個人が作用する(縁を結ぶ)ことで因果が確定し、その連なりで成立している。 人間は、この因果が確定する経験則を自分が認識できる範囲で学び、パターンとして自分の中に蓄積していく。 人間はその蓄積したパターンを、生きる上で遭遇するその時々に引っ張り出し、判断、行動する。 このパターンは、時代によって変化の大きさとスピードが異なる。パターンが大きく変化する時代には、何が正解のパターンが良くわからなく

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        【読書メモ】タウンウォッチング 博報堂生活総合研究所著

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          【私見】アフターマイナス金利における企業の資金調達面から見た影響

          マイナス金利が解除されたが、その背景にあるのは日本の実態経済が利上げに耐えられる、というものではなく、過度に円安に振れた為替を是正したい、というもの。 ところが解除後も円安は続いており、このため更なる利上げが続くことを想定する必要がある。 このような環境下において、企業の資金調達面からはどのような影響があるだろうか? 2016年のマイナス金利導入、あるいは2013年の量的質的緩和以降、長らく続いた低金利の中で、企業にとっては利払が抑えられ、資金繰りに余裕ができていた。 また

          【私見】アフターマイナス金利における企業の資金調達面から見た影響

          【読書メモ】ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考 松波龍源著

          〇仏教とはなにか? 宗教ではなく、哲学。 言い換えると、 超越的な何かにすがるのではなく、自分でよく考えること。 付け足すと、 今この瞬間を豊かに安楽に生きるための哲学。 〇不確実な未来に対してどう向き合えばいいのか? 未来の予測の当たり外れをどうしても重視してしまうので苦しみが生まれる。過去を振り返る、未来を予測する、今を生きる、この3つのバランスを取り、特に、今なすべきことをなしていく。 〇仏教の善悪の基準は何か? 苦しみが発生するかどうか。 〇輪廻転生は宗教的。仏

          【読書メモ】ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考 松波龍源著

          考現学メモ@長崎・波佐見

          そもそも遊園地とは何か?認識を揺さぶる空き地 おそらく紳士向け洋服店の跡地。良い品で心を豊かに。お洒落の本質を伝えてくれる

          考現学メモ@長崎・波佐見

          【読書メモ】歩いて読み解く地域デザイン 山納洋著

          ○まちの読み解き方(まちのリテラシー)がなぜ必要なのか? 高齢者の買い物難民、待機児童、公共インフラの老朽化、限界集落、ニュータウンのオールドタウン化など、マクロな課題に取り組むためには、ミクロに、具体的に誰がどう困っているのか、という観察が必要で、その解決には地域の歴史、資源、住民のアイデンティティ、人間の嗜好をふまえた個別解が必要になる。そして、その個別解を導くためには、住民自身がまちをどうしたい、どうすべきか、という思いを具体的な言語で示す必要がある。この現状観察と

          【読書メモ】歩いて読み解く地域デザイン 山納洋著

          【読書メモ】リノベーションまちづくり 清水義次著

          〇リノベーションまちづくりとは? 大きなリノベーションまちづくりと小さなリノベーションまちづくりを組み合わせることでエリアの価値を高め、都市の課題を解決することができる。 大きなリノベーションまちづくりとは、自治体の遊休不動産の活用。 小さなリノベーションまちづくりとは、民間の空きビル等の不動産の活用。 〇都市の課題とは? 自治体の財政危機(税収・地方交付税減少 × 支出增) 産業(特に地場産業)の疲弊 人口(特に生産年齢人口)の減少 医療・介護費、生活保護費の増大 中心市

          【読書メモ】リノベーションまちづくり 清水義次著

          【読書メモ】ファクトフルネス ハンス・ロスリングほか著

          ドラマチックな世界の見方をしてしまうのは、人間の本能のせい 本能は生きる上で必要だが、正しい判断のためには抑える必要がある 第1章 分断本能 「世界は分断されている」という思い込み・世界の大多数は、注目があたる両極端ではなく中間にいる ・平均の先の分布を意識する 第2章 ネガティブ本能 「世界がどんどん悪くなっている」という思い込み・世界は良くなっているが、悪い水準のものもある ・良くなる事実をみる ・悪いニュースのほうが広がりやすい ・ゆっくりした進歩は話題になりにく

          【読書メモ】ファクトフルネス ハンス・ロスリングほか著

          【読書メモ】路線価図でまち歩き 中川寛子著

          ○土地の価格を確認する方法 ・実勢価格 →土地総合情報システム https://www.land.mlit.go.jp/webland/servlet/MainServlet ・公示地価・基準地価、固定資産税評価額、相続税評価額 →全国地価マップ https://www.chikamap.jp/chikamap/Portal?mid=216 →路線価図 https://www.rosenka.nta.go.jp/index.htm ○路線価の背景を知るための地形図(地理院

          【読書メモ】路線価図でまち歩き 中川寛子著

          【読書メモ】「地図感覚」から都市を読み解く 今和泉隆行著

          ○まち分析で使える地図 分析:マピオン地図 https://www.mapion.co.jp/ 加工:openstreetmap https://www.openstreetmap.org/ 比較:くらべ地図 https://kurabe-chizu.info/ 距離測定・面積計算:地図蔵 https://japonyol.net/ ○サイズの感覚を持つ方法 大都市の小学校:一辺60~80m 平均的な小学校:一辺100~150m 総合スーパー:一辺80~120m 広めのス

          【読書メモ】「地図感覚」から都市を読み解く 今和泉隆行著

          【読書メモ】儲かる不動産投資は地図から探せ! 伊藤邦生著

          〇不動産投資における主な論点物件を探す前に銀行から引ける融資条件を確認するvs物件を先に探し始める マクロで人口増減を気にする(自治体)vsミクロで人口増減を気にする(特定のエリア) 需要に対して物件供給が多いvs需要に対して物件供給が少ない 街が変化することを考慮するvs街が変化することを考慮しない シングルニーズに対応するvsマルチニーズに対応す る リフォームするvsリフォームしない 賃貸営業するvs賃貸営業しない 〇不動産投資を行うエリアを選ぶ手順・県単位で主要都

          【読書メモ】儲かる不動産投資は地図から探せ! 伊藤邦生著

          【読書メモ】人間の街 ヤン・ゲール著

          ⚪︎どのような問題意識でこの本を書いたのか? 1960年代まで、街は人間のためにあるものだったが、都市計画家が都市を機能で分離し、交通計画家が効率的な移動を前提として道路を整備するなかで、人間が街のためにある、といったように関係が逆転してしまった。人間中心の街を取り戻したい。 ⚪︎今の都市の在り方の何が問題なのか? 人間の次元の軽視、自動車交通による徒歩移動の排除、リアルな社会活動の機会消失、民主主義の阻害が挙げられる。 〇人間の次元はなぜ軽視されているのか? 自

          【読書メモ】人間の街 ヤン・ゲール著

          【巨人の肩に立つ】他者の意見を受け入れる

          民主主義っぽい制度(議会制度、多数決、投票)は世の中に数多あるが、理論的な民主主義を成り立たせるために最も必要なことは、政治の意思決定が人々の意思(一般意思)に基づくものであること。 なぜなら、人々の意思である一般意思に基づく意思決定をするから、人々は自由である、と言えるため。そうではなく、特定の集団の利害に基づき意思決定しているということは、人々は自由を奪われ、奴隷に等しい立場に追いやられているとも言える。 この人々の意思を政治の場において練り上げるために最も必要なことは何

          【巨人の肩に立つ】他者の意見を受け入れる

          【巨人の肩に立つ】人類の知的遺産・民主主義と唯識論

          民主主義とは何か? 人類が目指すべき社会とは何か?というと、全ての人の人権が尊重される社会であり、これに関して異論のある人はいないと思う。 そして、社会の制度の中で、そのような社会を作るために人類が辿り着いた最善の政治思想が民主主義である。 民主主義の社会においては、人権(生存権、財産権、自由権)を守るため、人々が自分の意思で政治を行う。 自由権とは人々が自分の意思で政治を行う権利。 人々が自分の意思で政治(人権を守る行い)を行わない限り、それは人々が自由であるとはいえな

          【巨人の肩に立つ】人類の知的遺産・民主主義と唯識論