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町はどうかわるか?

NHK「クローズアップ現代」【活況!スモールビジネス 町はどう変わるか】を観た。

大型のショッピングセンター撤退や、団地の住民は高齢者ばかり、
町の商店街はシャッターが閉まり、住民は困っていたエリアに
市などが後押しして、出店を促し成功した事例を特集しているものであった。

出店費用を抑え、費用の補助や、不動産屋との連携など
確かに、これなら自分でも出来そうだ!!
と番組を見て思った人も居たかも知れない。

しかし、そんな簡単のわけが無い!
そもそも、場所にもよるがシャッター街になった理由が色々あると思う。

先ずは住民の数である。
大分県別府市の例を考えてみたい。

別府市は、大分市に隣接する市で、日本を代表する温泉地である。
湯量は、日本一と言われている。
「地獄めぐり」「地獄蒸し」「別府八湯」など有名である。

観光客の数は、回復傾向にあるようであるが、観光客の数と、地元商店の関係は、微妙である。

その別府市人口、1980年には13万以上だったのが、現在では11万と15%以上の減少となっている。
1980年くらいまでは、別府は宮崎と並んで、新婚旅行の目的地として人気を博したそうである。
1980年当時、駅前にあった近鉄百貨店は、トキハ百貨店の開業で営業を終了、その土地は長らく買い手が決まらなかった。駅前すぐの、広い土地であるにもかかわらずである。
ところが2020年~2022年に異変が起きた。海沿いに「界別府」がOPENし、駅近くに「アマネク別府」、そして「APA」、近鉄跡地には共立メンテナンスの「野々」が競い合うかのようにOPENした。
客室も一挙に1000室以上が増えたことになる。
果たしてこれが上手く行くのかは、もうちょっと状況を見ないと分からないと思う。
一つ言えるのは、これだけの大型ホテルが駅近くに同時期にOPENしたので、他の飲食店なども色々変化がありそうな気もするが、全く変化が無いのである。
駅前通りを真っすぐ進むと国道10号線である。その向こうはすぐに海である。国道10号線とぶつかる手前左側にトキハ百貨店があり、トキハの手前を国道10号線と並行している細い通りがある。通称「寿司屋通り」。
しかし、寿司屋どころか、営業している店はわずかというかほとんど無いのである。
かつてこの通りは毎晩賑わっていたんであろう!今は朽ち果てた、随分前に営業を止めたお店が、シャッターすら無く、並んでいる。
この通りを歩いていると、「なんだかなぁ~!」と切ない思いを感じてしまう。寿司屋通りだけでなく、ほとんどの細い通りは、シャッターが閉まった店ばかりで、やるせなさを感じる。
国道10号線沿いには、夢タウンや業務スーパー、その他スーパーや飲食チェーンの店が乱立している。

この先、別府の町並みが変わるのか?
難しいような気がするのである。





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