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瞬間の真実 【#84】


周囲では会社を辞めて新しくポーカー専業になる人が増えているのと同時に、ポーカー専業を引退している人も多い。歴の長い人にそのことを指摘すると、「ちょうど入れ替わりの時期なのかもね」と達観した一言が返ってきた。

ポーカーに限らず、人はその時点でなんからの「専業」であることがほとんどだ。最近読んでいた本の中に「瞬間の真実」という素敵な言葉を見つけた。人生は短いし、長い。永遠の真実はない。その瞬間、他者が何を言おうが、自分にとっての真実を追い求めればいい。そんな気持ちにさせてくれる言葉だ。

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揚平さんが『三つの世界』テーマでPIVOTに登場。PIVOTの視聴者層と相性のいい本だと思うので、これを機に広がってほしい。

箕輪さんがいつも援護射撃してくれる。でも言われてみればたしかに、箕輪さんは先駆的に三つの世界をうまく行き来してバランスしてる代表格かもしれない。

トランジットは読書が捗る。韓国でたくさん本を読んだ。

しばらく海外でゆっくりしようかなと思ってた矢先、大きい仕事はやってくるものである。手持ちのタスクとスケジュールを整理して、アロケーションする。

帰国後、たっぷりと寝てからWORDS竹村さんとZoomで作戦会議と雑談。案外、次の一手は何気ない会話から生まれたりするから不思議だ。

昼過ぎに新宿へ。インターバンクでウォンを円に換える。電車の中で宇野さんの長編小説『チーム・オルタナティブの冒険』を読了。あとがきにも書いてあったように、この作品は宇野さんが親しんできた、批評してきた、数々の作品群の“想像”をマッシュアップしているのだろうが、僕はそれでも宇野さん自身の見聞きした体験の成分の方に共感した。

「そんなに私がまだ話していないことがあると思うなら、気が済むまで調べてみたらいいと思う。でもね、森本君。余計なお世話かもしれないけれど、森本君が見なきゃいけないのは、もっと別の世界だよ。身の回りの、閉じた人間関係の世界だけじゃなくて、もっと遠くて、広くて、もしかしたら普段は目に見えない世界のことを想像したほうがいいと思う」

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