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袋小路は次なる宇宙へつながるドア 【#76】


天才の詩を口ずさみながら、エブリデイが取材

目覚めてから読書。『鉄鼠の檻』を読み終えたので、そのまま誘われるように『魍魎の匣』を読む。舞台設定こそまるきり違えど、京極節は相変わらずであり、眼に力を入れて読み込んでいく。少女が主人公なのが意外であり、これもまた作家の懐の深さなのかと嘆息しつつ、そもそも京極夏彦を勧めてくれたGOの三浦さん、マガジンハウスの編集者の方が「今からゼロイチで京極夏彦を読めるなんて、羨ましい」と投げかけられた言葉の意味の一端が理解できた。

正午になり、六本木のGOオフィスへ。降りしきった雪もひと段落し、肌寒いながらも太陽の存在を肌に感じるほどには気温が上がってきた。

エブリデイ取材。

三浦さんの新刊取材も終盤に。今日の取材テーマは事例が中心になる予定だったものの、途中自分が差し込んだ質問により、完全に話題はそちらに全旋回。往々にして取材は雑談、そして切実な悩みや疑問によってブレークスルーが起きる。今日伺った三浦さんの価値論=プライシング理論はまさに目から鱗が落ちるものだった。30年間生きていても、何冊本を読んでも、知らない物の見方、捉え方を知れたときのドーパミンはあまりに尊い。脳内革命、成る。完全に開眼した。

ただし、知ることと実行できることは完全なる別物。仕事の受発注・交渉・進め方・魅せ方・信頼の作り方、その全てで意識的に実践したい。忘れてはならないのは自分の知的生産は何を担っているのか、大上段ではどんな価値を生んでいるのか。必ずしも発注先がバリューを定義できているとは限らない。本当にコミットするべきKPI、波及範囲、3〜4…n次的影響変数を自分の頭で考え、整理し、伝えなくてはならない。

20年経って染みる天才の詩。

取材の帰り際、六本木ヒルズに立ち寄る。元来、自分は一切ファッションに興味がなく、服も適当に過ごしている。とはいえ、ある程度は真っ当な格好で出向いた方がいいイベントや場があるので、いくつかのアパレルを覗く。目星のものが見つからず(というか、自分に服飾の審美眼がなさすぎて右往左往)、諦めてランチだけ持って帰ることにする。WITH GREEN派閥になってから一切行くことのなくなったCRISP SALAD WORKSで新作だというサラダをテイクアウト。やっぱり味・量、満足いくものではなかった。ここでも価値の意味を再考させられることになる。

帰宅し、Dr.ストレッチの予約時間まで細々としたタスクをやっつける。コンディショニングはどちらかといえば即効性がある類のものではなく、習慣に組み込むことで、中長期の健康を支えてくれると思っている。

酒という毒素を身体から抜き出すなんらかのハック

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