やまざき 想太

出版チーム『余白者』として「文学フリマ東京38」に出展(ブース番号 / T-27)。異…

やまざき 想太

出版チーム『余白者』として「文学フリマ東京38」に出展(ブース番号 / T-27)。異空間ライター/編集者/作家 表現をしたい人。茨城県大洗町在住。

マガジン

  • ぼくのうちがわ ~散文詩~

    自由に、思うがまま、感じたこと、思ったこと、自分らしく、紡ぐ。 ぼくの奥底に眠る言葉を広い集めた、散文詩のまとめ。

  • 文学フリマへの道

    ゼロから文学フリマに出展するまでの実体験をまとめています。不定期更新ですが、2024年5月に開催される文学フリマ東京38を目指し、その中で生まれる葛藤や本づくりの製作過程を、無理なく書いていけたら、と。誰も読まないと思うので、まずは自分のために書き続けます。

  • 余白者の所感

    あなたは、日々、何を思うの? 余白と共に生きる日常の中で生まれる疑問や問い、思うことをまとめた所感の記憶。 些細なことから、ちょっと深い話まで、できるだけ鮮度感高く、ラフに。 思い付いたら書くので、基本不定期便。

最近の記事

  • 固定された記事

直感だけで行った、はじめての「文学フリマ」

大事なことが、いくつかある。 忘れることのできない夕焼けとか 触れただけで心が震える手の温もりとか 永遠に思えるほど消えない過去の過ちとか 遠ざけてしまった誰かの優しさとか 大事なことは、いくつかある。 日々そういうものにとらわれてしまい カラダとココロががんじがらめになってしまうと あっという間に動けない棒人間の完成で。 僕はずっと、動けなかった。 僕はずっと、生きることにしがみつくことしか できなかった。 ずっとこのまま変わらない。 変えられないのかもしれない。

    • 3冊目について

      どうやら年内中に、3冊目を作ることになりそうだ。 「いま、自分は、何を表現したいか」 ここ数日、その問いと少し向き合った。 そうして自分の中にイメージできたもの。 それが明確になってきて、どうやら僕はその本を作ることになると思う。 まだ実際に決め切ることはできていないけれど 6月中には着手し始めることになるのかなと、思っている。 今週末に文学フリマの遅い打ち上げを 文フリ当日にブースを手伝ってくれたケイタ君と一緒にやるけれど そこで文学フリマについて改めてふたりで振り返

      • 立ち止まったら "負け" ゲーム

        「立ち止まったら負け」ゲームしようよ いいよ、やろうやろう よーい、どんっ 僕らは綺麗に並んでスタートして 僕らはそれぞれの道を歩んでいく 僕らはそれぞれの幸せな瞬間と出合って 僕らはそれぞれの絶望とも出合っていく 立ち止まることは、ほんとうにかんたんで 立ち止まることは、ほんとうにむずかしい 立ち止まることは、ほんとうにだいじで 立ち止まることは、ほんとうにたいせつだ 僕らは綺麗に並んでスタートして 僕らはそれぞれの道を歩んでいく 僕らはそれぞれの幸せな瞬間と出

        • 頑張った先にあったのは、いつものアレだった

          頑張った先にあったのは、いつも通りのアレでした。 文学フリマの記事も一通りいろんな方に見ていただき 記事に対する「ハートマーク」も落ち着いた今日この頃。 熱気は冷めたのかなと思いつつ またここから、自直に自分の文章や物語を紡いでいくこと。 日常は変わらないからこそ、いつも通り、自由に書いていこうと思う。 そして、ずっと頑張って目指していた目標に到達すると 大体その後にやってくることがある。 それは体調不良である。 今回は大丈夫かな、なんて思っていたけれど 1週間後の

        • 固定された記事

        直感だけで行った、はじめての「文学フリマ」

        マガジン

        • ぼくのうちがわ ~散文詩~
          33本
        • 文学フリマへの道
          14本
        • 余白者の所感
          2本

        記事

          大丈夫だよ、大丈夫

          あれからちょうど、1週間が経った。 ちょっとした燃え尽き症候群になっているのか あるいはただ、それに怯えているだけなのか わからないけれど、ずっとフワフワした感覚がある。 あの嬉しかった「本を手渡した」瞬間や ドキドキしていた「自分の本が立ち読みされている」瞬間は 本当に現実に起こった出来事だったんだろうかと 少し不安になるほど、遠い昔に感じてしまう。 あなたからいただいた感想を何度も読み返して 自分に言い聞かせている。 「大丈夫だよ、僕は、大丈夫なんだよ」と。 ち

          大丈夫だよ、大丈夫

          また、言葉に救われて

          さっきまで、正直に言うと、死にたかった。 あまりこういう現実を書くのは最近 文学フリマもあったから避けていたんだけれど 今日はあまりにも、しんどかったから。 朝、目が覚めてすぐにわかった。 とにかく起きてすぐ、心がしんどいことを感じて。 キツい日だなと思ったけれど、薬を飲めば落ち着くと信じて 寝起きの身体に、水で流し込む錠剤が2錠。 30分経ってから少し効いてきても 明らかにダメだなとわかるほど、心が落ち込んだままだった。 始まった仕事は、まったく手に付かず オンライ

          また、言葉に救われて

          文学フリマ東京38@作品感想 『ワンルームよりも狭い部屋で』

          文学フリマ最初の感想は 大森薫さんの『ワンルームよりも狭い部屋で』だ。 大森さんとはnoteでフォローさせて頂いていたので、今回出展されていることも知っていた。どんな作品で表現されているのか興味があったので、作品を購入させていただくことは決めていたけれど、僕が買うより先に、大森さんが僕のブースに足を運んでくださって、僕の作った本の「文学フリマ最初の購入者」となってくださったのだ。 それが嬉しくて、自分も早く大森さんの作品を買いたくて、たまらない気持ちになって。折を見てブー

          文学フリマ東京38@作品感想 『ワンルームよりも狭い部屋で』

          青空の下で、ぼんやりと想うこと

          ダメだ、ずっと考えてしまう。 それくらい僕にとっては、大きな出来事だったということ。 文学フリマ東京38が終わって、2日が経つ。 そもそも文学フリマ当日は体調が悪かったので、翌日は身体のケアに当てようと次の日の仕事は休みを取っておいた。翌日起きて、首も腰も痛みは悪化していたし、病院に行かないとなと思いつつ、午前中はゆっくりして。 でも、ふと、思った。 「書かなければ」と。 サッと着替えて、近くのファストフード店にこもって 1時間30分、ずーっと文学フリマ当日のことを思

          青空の下で、ぼんやりと想うこと

          文学フリマへの道 『初出展の文学フリマを終えて』

          今の正直な気持ちを言葉にしたら、「寂しい」のような気がする。 ちゃんと書けるかな。 最後まで書けるかな。 上手には書けない。 いつも文章構成は破綻している。 読んでくれる人には、申し訳ないけれど。 ただ、大事にしている「想い」だけ持って、ちゃんと向き合いたいと思います。 これが誰にも読まれなかったマガジン 『文学フリマへの道』最後の記事かもしれません。 あの日からたどり着いた文学フリマ 2024年、1月1日。 昨年の11月に文学フリマ東京37に参加してから 直感で「

          文学フリマへの道 『初出展の文学フリマを終えて』

          文学フリマ当日の朝に思うこと

          ここまで、長った。 いや、あっという間だったか。 どちらかわからないけれど、何も隠さずに正直な気持ちを書いておこうと思う。 昨年の11月に文学フリマ東京38に足を運んでから、すべてが変わった。 本当に何も情報を入れずに足を運んで とんでもないほど溢れ返る人は 出展者も、来場者も、こんなにも本好きがいるのかと驚いた。 自分は商業誌に携わっていた過去もあるから 出版不況というのは肌身で感じていたところがあって その不況なんてどこに行ったんだと思わされるほどの熱量が 文学フリマ

          文学フリマ当日の朝に思うこと

          文学フリマへの道 『悩み抜いた本の値段』

          結論から言って、1冊、1000円に決めた。 文学フリマ東京38で初めて販売する自分の本 『余白』 『僕があなたに最期に伝えたいこと』 どちらも、1冊の値段は1000円になります。 ⬇️Webカタログはこちら⬇️ いろいろな意見があると思うし それぞれの値決めがあるんだと思う。 僕はずっと決めきれなかったし 本の見本が出来てから何人かの方に実際に本を手に取ってもらって 正直に、どれくらいの価値があるのかの意見を聞いてみた。 情けないことに、どうしても自分で「価格」を決

          文学フリマへの道 『悩み抜いた本の値段』

          文学フリマへの道 『余白』

          息がしやすいというのは、とても大事。 それイコール、余白。 余白とは、息がしやすい世界のこと。 夕焼けを見た時に目を奪われて、ただそこに佇むだけで幸福を感じる瞬間 親しい友人や家族と過ごす時間が、気兼ねなく心地よいと思える瞬間 自分の頭の中にある言葉を文章にできたあとの、嬉々とした瞬間 ご飯を食べたときに感じる「美味しいなぁ」と思えた瞬間 夜、眠りにつくときに安堵して身体も心も休まるあの瞬間 本を読んで物語に没頭しているときの高揚感を感じる瞬間 僕はそんな世界が、好き

          文学フリマへの道 『余白』

          文学フリマへの道 『僕があなたに最期に伝えたいこと』

          「どうしてあの時、ちゃんと言わなかったんだろう」 母の日に、想うこと。 もしも自分が、普段から思っていても その思っていたことを伝える前に、その相手が この世からいなくなってしまったら。 もう二度と、伝えられない。 失ってからわかることが、失ったあとに解ることは、ある。 「なんで」 「どうして」 「会いたい」 「伝えたい」 「苦しい、くるしい」 僕ら、喪失する前に、できることが、あるんじゃないか。 自分をこの世に生み出してくれた、たった一人の母親に対して 普段か

          文学フリマへの道 『僕があなたに最期に伝えたいこと』

          今日、午前中から夜までに起こった出来事は、本当に特別だった。いくつかのシンクロが繋がって、壮大な伏線回収が起こったみたいな。明日か、明後日か、忘れないように、今日の日のことを必ず書き残したい。

          今日、午前中から夜までに起こった出来事は、本当に特別だった。いくつかのシンクロが繋がって、壮大な伏線回収が起こったみたいな。明日か、明後日か、忘れないように、今日の日のことを必ず書き残したい。

          サカナクションとうつ病と僕と

          朝、7時。 目が覚めて、久しぶりにすぐに「動きたい」と思えたので 身体と心の声に耳を傾けて、すぐに顔を洗い、着替えをして外に出る。 起きてすぐの散歩は、本当に久しぶりだ。 「朝から海辺を散歩して、サカナクションの "セントレイ" を聴きたい」 それが僕の身体と心から発せられた声だった。 なぜその曲を聴きたいのかはわからなかったけれど 僕はその意志にそって、海辺を歩き、朝日を浴びて 頭の中に浮かんだ聴きたい曲、サカナクションの『セントレイ』を流す。 軽快なリズムと力強

          サカナクションとうつ病と僕と

          1年前の今日 「もう、本づくりはやらない」 と書いていたのに

          「もう、本づくりはやらないと思う」 ちょうど1年前の今日、自分はそんなことを書いていました。 1年前は、友人の写真家さんに依頼されて作っていた200ページ近くもある半端ない熱量の本を校了して、納品日が確定した連絡を印刷所からもらっていた日でした。 読み返してみて、いろいろなその時の思いに改めて触れて。 1年前の僕は、もう「本作りには関わらないだろう」なんて思ってました。 面白いよね。 その半年後に今度は「自分の本を作ろう」なんて思っちゃうんだから。 人生、何が起こるか

          1年前の今日 「もう、本づくりはやらない」 と書いていたのに