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悠冴紀/小説家・詩人
2020年1月19日 21:12
作:悠冴紀雪が降り積もる枝から舞い落ちた枯れ葉の上にすべてを無に返す 白い雪がこの終わりは旅の始まり束の間の平穏に中断された忘れかけていた歩みの再開遠くへ行くよ本来の私に相応しい彼方どこでもない枠組みの外側へ築き上げたものを 自ら打ち壊しあるべき道のため 初期化するそうして何度も 再生してきた接した人々の瞳の中で私の背中が消えていく白く不透明な霧の彼方
2020年1月31日 08:08
作:悠冴紀傷を秘めてきた君に贈りたいものがある心の一端を見せてくれたお礼にオーロラを贈ろうそう、夜の終わりを告げるあの謎めいた曙の光だ虹ほど馴染みやすくはないけれど恐れる必要は少しもないあれは空の贈り物そして夜を耐えた者の中に色彩豊かに宿るもの冬が過ぎても 見ることはできる君が自身の力を信じ心の空を照らし出せば私は彩り方を教えよう言葉ではなく 在り方で
2020年1月11日 19:37
作:悠冴紀木々がざわめき雲が不安定に闇夜を漂う試されているのは君か? 私か?この闘いに 敵はいない明確な目標になるような 人間の敵は実体のない幽霊を相手にしているかのようある日突然襲い掛かり姿も見せずに蝕んでいく数えて何度目の試練だろうこれまでで一番危うい気がする明日を脅かす類いのやつだいつかのように知恵を絞って策を講じることも技を磨いて力を身に付けるこ