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詩・物語

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詩や、とても短い物語など。 ヘッダー画像:https://pixabay.com/
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記事一覧

【詩】
夜更けの涼けさに凍った心は
朝の涼けさで火を灯す

【詩】
窓の隅に鈴生りのガラス
振動のない冬の音を響かせ
揺れるとも割れるともわからず透き通る

【詩】
私の素敵な宝箱
私の好きが詰まってる
私の道が積み上がってる
私の未来が生まれ出る

【詩】
ステンレスに日が差してキラキラと輝く
誰かに憧れられるような
待ちわびた最先端の価値観のような
私はずっとそばにいたのに
初めて見る美しさが広がっていた

【詩】
太古の人が息を潜めて隠れた夜に、
過去の人が生きられなかった寿命の先で、
「時間がない」と僕らは叫ぶ。

【詩】
世界はこうして広がっているんだよと
空気の中にちりばめられた白いしるしが
教えてくれた

【詩】
あなたの悲しみと
私の悲しみを半分こして
痛みを分け合った
だから大丈夫

【詩】
生きていること
そこにいること
動いていること
笑っていること
幸せでいること
そういう世界にいられる私

【詩】
太陽ばかり見ていると、遠くの星が見えない。

【詩】
何事も無く目を覚まし
あたる事無くご飯を食べて
怪我無く町を歩き
明日を信じて目を閉じる

【詩】
遥か何千キロ先から歩いてきた。
行く先々でその話をすると、すごいねと皆が褒めてくれた。
そうして、歩き出す私を見送った。
私は今日も一人で歩く。
一緒に歩いてくれる人を探しに来ただけなのに。

【詩】
冷たい手は何に触れても火傷する。
痛むその手を守るのか、それでもまだ触れるのか。
痛がる胸が決めること。

【詩】
北でシチューを食べて、
南でアイスクリームを食べる。
やっていることは、どこでも同じだ。

【詩】
私は氷河の上で春を待つ。
私は空の上から海を見る。
私はビルの上で世界を知る。
私は命の上で明日を掴む。