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「良いサービス」とは?お客様の言いなりになってない?

大遅刻してきたくせに
1時間で終わらせてと急かしたり
(これ実は多い)

割引チケットの有効期限外なのに
特別に適用しろとゴネたり
(値切り系は一番めんどくさい)

「他ではやってくれた」と
無理すぎるオーダーをしてきたり
(爪取れてもいいならやります)

仕上がり後に「イメージと違う」と
やり直しを強要したり
(都度10回以上は確認してるのに)

あれこれあれこれ

大手サロンでお勤めしていた時代は
数え切れないほどの困った人と
対峙してきました。

できない理由を丁寧にお伝えし
代替え案をいくつか提示しても
それでもわかってくれないのなら

残念ですが
スパッっと斬ります!切ります!

切るというのはその意味そのまま。
もうお客様ではなくなったので
お帰りいただくこと。
次回以降の予約も永久にお断りすること。

「ひぇーーーー!なんて言うの?」って
よく聞かれるけど難しいことはありません。

ピシッと背筋を伸ばし
相手の目をまっすぐに見て
きっぱりとこう言いいます。

「当サロンではお役に立てませんので
よそのサロンに行ってください」

お客様と施術者は対等だ


独立したばかりで客数が少ない時は
ついつい求められるがままに
多少の無理やわがままにも
応えてしまう時期ってあります。
わたしもありました。つらかったな。

せっかく来てくれたし…
断ったらもう来てくれないかも…
と、失う恐怖の方が大きかった。

大切なお客様ならば
できる限りのご要望にお応えしたい。
喜んでもらえるならちょっとくらいは。
こう思うのは施術者として当たり前です。

しかし
「言いなりになる」のと
「ご要望にお応えする」のは
まったく違うんですよね。

双方の大きな違いは
そこに自信があるかどうか。

自信がないから
強く言われると断れない。
自信がないから
意味のないサービスや値引きを許す。

自信がないと、お客様は「選ぶ方」で
我々施術者は「選んでいただく方」
という、へつらう気持ちから逃げられない。

本当は違う。
施術者とお客様は対等です。
どちらが上でも下でもないのです。
だからダメなものはダメなんです。

自信を身につけるには?

「でも経験が浅ければ
自信がないのは当たり前です!」

と、ある生徒さんに
言われたことがありました。

そりゃあそうですよ。
10年以上のベテラン勢だって
新規客の前で自信満々でいられる人は
なかなかいない。

だからこそ、学び続ける事が大切なんです。

自分を信じるための裏付けを
常に取り続けるためです。

知識と練習の量は
必ず自分を護り、強くしてくれる。

だからって
高いセミナーで勉強しようという事ではなく
今はお手頃なサブスクの動画セミナーや
単発セミナーもたくさん開催されている。

商材メーカーの無料セミナーだって
充分勉強になるし、イベントもやっている。

接客や心理学についてなら
書籍やネットでもたくさんのことを学べる。
学びの積み重ねは絶対に自分を裏切らないのだ。

施術者だってお客様を選んでもいい

とはいえ、お客様を切るのは怖い。
当然売り上げは減ることになるからだ。

しかし不思議と
誇りを持って正しい営業を続けてさえいれば
空いた席にはスッと別のお客様が座ってくれる
ようになっています。それも優しいお客さまが。

反対に、遅刻したりわがまま言う
お客を仕方ないかと許していると

同じような嫌なお客が続々と
集まってくるようになっている。
紹介ではなく集まるからほんと恐ろしい。
サロン界の自然の摂理。

嫌なお客に囲まれストレスフルな
サロンワークを続けるのか
優しくて好きなお客様と
楽しくサロンワークするのか
それはあなたが決めること。

そして更に怖いことに学び続ける姿勢は
目の前のお客様に必ず伝わってしまう。

施術者が思う以上に
お客様は私たちのことを見抜いています。

だからこそ「選んでいただく」という
マインドはなるべく早く脱ぎ捨ててしまおう。

そのためにも小さくていいから
学びの歩みを止めずに進んで行こう。

おまけ

「当サロンではお役に立てないので
よそのサロンへ行ってください」

と言われたお客様はどうするでしょうか?
8割はすんなりお帰りいただけます。

こちらの屈しない姿勢が伝わるのか
こんなにはっきり「無理!」と
人から拒絶されることがないからか
ポカンとして、ハッとして
そそくさと帰ってくれます。

あとの2割はすんなりとはいきません。
そもそもが常識から外れているがために
出禁を食らうんですから
あちらも引き下がりません。

こっちは客だと怒り出したり
ひどいサロンだとわめいたり

はたまた
来週は旅行だから綺麗にしたいのよ
もうわがまま言わないから…と
急に下手に出てきたり(なのに絶対に謝らない)

私が誰かわかってんの?
商売できなくなるわよ、と
脅しをかけてきたり

私も内心はチビりそうですが
ここはグッと心を鬼に…じゃなくて
一瞬だけ感情は置き去りにして

「ですから、当サロンでは
お役に立てないので
よそのサロンへ行ってください」

「ですから、当サロンでは
お役に立てないので
よそのサロンへ行ってください」

「ですから、当サロンでは
お役に立てないので
よそのサロンへ行ってください」

「ですから・・・・」
「ですから・・・・」と
壊れたロボットになったつもりで
延々と繰り返すだけです。

しばらくすると
「もうコイツなに言ってもだめだ」と
相手が音をあげて帰ってくれます。

その後サイト等に悪口や悪評を書かれることは
全くなかったです。
自分のしたことが後ろめたいのでしょうか。
いや、ただ単にネットに疎いからかもしれない。

一度だけわざわざサロンのブログまできて
コメント欄に文句を書いてくれた人はいましたが
すぐに消しちゃいました。
ですのでとくに営業に支障はないです。

今度とんでもお客ランキングつくろうかな。
もう時効なケースならいいかしら。





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