榊原尚之(弁護士法人アール総合法律事務所)

愛知県弁護士会登録の弁護士法人アール総合法律事務所所属、弁護士・社会福祉士の榊原尚之で…

榊原尚之(弁護士法人アール総合法律事務所)

愛知県弁護士会登録の弁護士法人アール総合法律事務所所属、弁護士・社会福祉士の榊原尚之です。これまで大学のゲスト講師をしたり、予備校の講師もしていました。これらの経験を活かして、社会福祉士国家試験の受験対策に有益な情報をnoteにしています。

マガジン

  • 保健医療サービス 100点を目指す講義

    社会福祉士国家試験対策本です。これ一冊で、保健医療サービスはバッチリです。 一般的な内容だけでなく、過去問も多数取り入れ、実践的な内容になっています。 ユーチューブの榊原尚之チャンネルでお馴染みの講義動画の内容を文章にしたものです。なお、動画の内容に加筆もされています。 合格を勝ち取りたい方は、是非ご利用ください。

最近の記事

40点を目指す講義NO.28 農地の処分制限

今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.農地法第3条の許可(権利移動の場合) (1)許可を必要とする行為 農地法第3条本文においては、農地又は採草放牧地について所有権を移転し、又は地上権、永小作権、質権、使用貸借による権利、賃借権若しくはその他の使用及び収益を目的とする権利を設定し、若しくは移転する場合には、当事者(譲渡人と譲受人)が農業委員会の許可を受けなければならない、とされています。 農地法第3条の許可を要する場合は、単なる権利移動を対象としていま

    • 医学概論NO.19 がん(悪性新生物)

      今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 第5 疾病と障害の概要1 疾病の概要 (1)がん(悪性新生物、悪性腫瘍) ア 日本人の死因 悪性新生物については、いろいろな点に触れておきたい事項があるのですが、まず日本人の死因について触れておきます。 2022年、令和4年人口動態統計によると、日本の死因の第1位は、悪性新生物で、約25%です。4人に1人が悪性新生物で亡くなっています。 国立がん研究センターのホームページより(2019年データに基づく累積罹患リスク

      • 医学概論NO.18 特定健康診査・特定保健指導

        今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.特定健康診査 特定健康診査は、高齢者医療確保法が根拠法になります。 特定健康診査は、国のメタボリックシンドローム対策の柱として導入されたもので、スタートは、2008年4月からになります。 特定健康診査は、メタボリックシンドローム、つまり内臓脂肪型肥満に着目して、内臓脂肪を減少させることにより、糖尿病や高脂血症(血液中の脂質が増えすぎてしまう病気)、 高尿酸血症(血液中の尿酸が高い状態)などの生活習慣病の予防、つまり

        • 40点を目指す講義NO.27 農地法の全体像

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.農地法の概要 農地法の全体像を把握する際のポイントは、農地法の目的と手段を意識することです。 (1)農地法の目的 農地法の目的は、自国の食糧自給のために農地等を確保することです。 要するに、農地を確保して、自国の食糧を確保することです。 食糧を輸入に頼りすぎると、何らかの事情で外国から食糧が入ってこなくなった場合、日本国民の生活、生存に危機的な状況をもたらすことになります。なので、自国の食糧自給率をある程度は確保

        40点を目指す講義NO.28 農地の処分制限

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        • 保健医療サービス 100点を目指す講義
          15本
          ¥3,300

        記事

          医学概論NO.17 ソーシャルワークを極める講座 日本の健康施策

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.日本の健康施策 日本における健康施策を見ていきます。 日本においては、世界の動向を受けて、健康作り運動として、2000年に厚生労働省が、健康日本21を示しました。 ただ、その前に一つ押さえておきたい運動があります。 8020運動です。 (1)8020運動 8020運動とは、 1989年(平成元年)より厚生省と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」というスローガンを掲げた運動

          医学概論NO.17 ソーシャルワークを極める講座 日本の健康施策

          40点を目指す講義NO.26 国土利用計画法の事前届出制・許可制

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.事前届出制 (1)事前届出制の制度趣旨と区域指定等 事前届出制の制度趣旨は、投機的取引による値上がりを防止することです。 投機とは、将来の価格変動を予想して、現在の価格との差額を利得する目的で行われる売買行為のことをいいます。 事前届出制の対象区域は、注視区域と監視区域になります。 注視区域や監視区域では、適正な土地利用の他、土地の値段を抑制しようという目的がプラスされた区域になります。 注視区域と監視区域の相

          40点を目指す講義NO.26 国土利用計画法の事前届出制・許可制

          ソーシャルワークを極める講座 健康の捉え方

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 健康の捉え方については、近年、本試験でそこそこ出題されています。 1 健康の概念 みなさん、健康は大事ですよね。健康を害すると、日頃の生活がブルーになります。本当に不快です。そこで、健康は大事だと言われているわけですが、ここでは、WHOの健康概念を見ていきます。 まず健康の捉え方として有名なのは、1948年のWHO憲章の健康の概念になります。 20世紀前半ごろまでは、健康とは、疾病や死の反対側に位置する状態をいう。つ

          ソーシャルワークを極める講座 健康の捉え方

          40点を目指す講義NO.25 国土利用計画法の事後届出制

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.事後届出制の内容 一定の面積以上の土地について、土地売買等の契約を締結した場合、原則として、権利取得者(例えば、買主など)は、契約を締結した日から2週間以内に、一定の事項(土地の利用目的、取引価格など)を窓口である市町村長を経由して都道府県知事(政令指定都市ではその長)宛てに届け出なければなりません(国土利用計画法第23条)。 この届出の目的は、当該届出の内容が、その地域内の土地利用の方針にきちんとマッチしているかを

          40点を目指す講義NO.25 国土利用計画法の事後届出制

          医学概論NO.15 ソーシャルワークを極める講座 国際生活機能分類(ICF)の基本的考え方と概要

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 今回のテーマは、本試験において、大頻出事項です。 1.国際障害分類(ICIDH)から国際生活機能分類(ICF)への変遷 (1)国際障害分類(ICIDH) 国際障害分類(ICIDH)の前の段階から説明します。 国際障害分類が示される前は、定義だけが示されていました。 すなわち、1975年(昭和50年)に国際連合で採択された「障害者の権利に関する宣言」において、障害者の定義が示されました。 定義としては、「先天的か否か

          医学概論NO.15 ソーシャルワークを極める講座 国際生活機能分類(ICF)の基本的考え方と概要

          40点を目指す講義NO.24 国土利用計画法の全体像

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.国土利用計画法の全体像 国土利用計画法は、1974年に、重要な資源である国土を総合的かつ計画的に利用を図ることを目的に定められました。1974年は、高度経済成長期の終わりころになります。 1974年ころは、日本の人口は、右肩上がりの状態でした。そして、団塊の世代を中心にして、結婚して子育てをする際に、都市に隣接した郊外がよいということで、郊外の住宅需要も旺盛な時期でした。そのため、全国的に土地の乱開発や投機取引があっ

          40点を目指す講義NO.24 国土利用計画法の全体像

          医学概論NO.14 ソーシャルワークを極める講座 免疫系

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 心身機能と身体構造の概要の続き (12)免疫系 免疫系とは、体内で外部からの異物(病原体等)を認識し、それらをやっつけることによって私たちの体を病気から守ってくれる強力な防衛機構になります。 例えば、私達の生活の中でよく利用するスマホ、パソコンのキーボードなど。それらには、目には見えない多数の細菌等が付着しています。このように私たちの日常生活のなかでは、常に多量の細菌がうごめいています。もし細菌等が肉眼で見えたとしたら

          医学概論NO.14 ソーシャルワークを極める講座 免疫系

          医学概論NO.13 ソーシャルワークを極める講座 感覚器系

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 心身機能と身体構造の概要の続き (9)感覚器系 1)感覚器とは 感覚器系を確認していきます。 感覚器系とは、動物の体を構成する器官のうち、何らかの感覚情報を受け取る受容器として働く器官のことです。 感覚器系は、末梢神経系の一部になります。受け取った情報は、ニューロン(神経細胞)を介して中枢神経系へと伝えられます。 感覚器としては、光に対する視覚器、音に対する聴覚器、化学物質に対する嗅覚器・味覚器、機械刺激(物理的

          医学概論NO.13 ソーシャルワークを極める講座 感覚器系

          40点を目指す講義NO.23 建築協定

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.建築協定 1)建築協定とは 建築基準法は、最低限クリアしなければならない建物の基準(ルール)を定めるものであり、この法律は、全国一律に適用されます。 建築協定は、建築基準法では許されていることについて、地域の住民が集まって、個々の地域性に見合った内容の、建築基準法よりも厳しい制限を課す住民の合意による協定になります。 当該地域だけの独自の自主ルールをつくりたい場合に、建築協定が有効です。 例えば、建築基準法では

          医学概論NO.12 ソーシャルワークを極める講座 神経系

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 心身機能と身体構造の概要の続き (8)神経系 神経系ということで、神経の構造と機能について見ていきます。 1)神経系とは 神経系とは、身体の中で情報をやりとりし、身体の活動を調節するための情報ネットワークになります。 神経系の分類としては、大きくは、中枢神経系と末梢神経系に分けられます。 中枢神経とは、脳と脊髄の部分で、神経細胞の集中したところになります。 末梢神経とは、全身に張り巡らされたものになります。

          医学概論NO.12 ソーシャルワークを極める講座 神経系

          40点を目指す講義NO.22 建築確認の手続の流れ

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 1.建築確認の手続 建築確認申請から使用開始までの流れ(建築主事による手続の原則的な流れ) *1 建築等の計画が、「建築基準法令の規定(建築基準法・命令・条例の規定)」、その他建築物の敷地、構造または建築設備に関する法律・命令・条例の規定で、政令で定める「建築基準関係規定(これには都市計画法などの規定も含む)」に適合しているのかを建築主事が確認する。 建築主による建築確認申請があると、建築主事は、受理したときから一定の

          40点を目指す講義NO.22 建築確認の手続の流れ

          医学概論NO.11 ソーシャルワークを極める講座 内分泌系

          今回の内容は、YouTubeで視聴できます。 心身機能と身体構造の概要の続き (7)内分泌系内分泌系について確認していきます。 内分泌系は、各種ホルモンを産生する器官系を言います。 1)内分泌と外分泌 内分泌を担当する器官は、ホルモン(身体の健康維持のためにいろいろな機能を調節する化学物質で、生体の恒常性の維持に役立っています。)を血管内に分泌していきます。 そして、血液循環を介して、そのホルモンの作用の対象となる器官や組織など、目的のところまで運ばれます。 血

          医学概論NO.11 ソーシャルワークを極める講座 内分泌系