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写真にあまり関係ない話

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読んだ後に「なんだ、写真関係ないじゃん」ってガッカリする記事のまとめ。
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墓参りの一部始終をただダラダラと書いたもの

墓参りの一部始終をただダラダラと書いたもの

仏花を買う時、毎回「仏花」の読み方が思い出せずに「これ下さい」と言っている気がする。今年は百合が入っている、少し高めの仏花にした。

晴れた海で撮りたい、というお客さんの要望に「じゃあ晴れそうな日に呼んで」と言っており、呼ばれたのが丁度おばの命日であった。

海は鎌倉を予定していて、おばの墓も鎌倉にある。呼ばれたとしか思えない。これで無視したら枕元に立たれそうな気がして、撮影後に墓参りに行くことに

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分からない話

分からない話

「宇宙」と「恐竜」が好きなのであるが、詳しいかと言われると全くそうではない。ほぼ分からないと言って良いと思う。では何故好きなのかと言うと、「分からない」故であると思う。

かねてから、私は「分からない」という言葉が苦手であった。

子供の頃、よく周りの大人に「何を考えてるのか分からない」と言われた。表情に乏しい子供であったからだろうと思われる。それはもう家庭訪問、三者面談、親戚の集まりの度に同じこ

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雑雑

雑雑

何かこう、頭の中をどうにかせんと、次のものに手がつかん、という有様で、何がどうしたとかそんな具体的なものなどはないのだけども、食べても食べても何にもならん、胃はもたれるけど上からも下からも出せやしない、かといって何も身になってないような気がしていて、とりあえず文字を打ち始めたのだった。

五月病といえば容易いのだけども、冬が終わった途端すぐ初夏がくる、あれ春は?春はどうしたんシフト入ってなかったっ

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サトウのご飯の話。

サトウのご飯の話。

数週間前、私は悩みに悩んでいた。悩むんだったらやればいいじゃん、と幾度となく人に吐き捨ててきたこの私がだ。そこまで何に悩んでいたかというと、「米を炊くか否か」である。

炊飯器がない訳ではない。電気も通じている。米だって、買えるくらいの金はある。むしろ農家の苦労を考えればふざけた値段だとすら思う。自分で育てようと思ってる訳でもない。

容易いことだ。人類の歴史上、今が最も米を炊くのに労力を要さない

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今年の目標

今年の目標

人の人生を勝手に区切ってんなよ、くらいの気持ちでいる人間なので、あまり「今年の目標」というものを立てた事がないのであるが、今年はある。言った方が守る気がするのでここで言っておく。

今年は、というよりも、去年からずっと思ってはいて、でもなんやかんやできていなかったことを今年から改めてちゃんと意識をしたいと思っている。具体的に言うと、言葉の使い方だ。とある2つの言葉をできる限り使いたくないな、と思っ

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死にたかった日と死にたい日

死にたかった日と死にたい日

私はよく「今日で死にたい」と言ってしまい、周囲の人を困らせるのだった。

17歳の時、死のうと思った。何があった訳ではなく、単に自分はこの世に向いてないように思えた。

当時の私には、この世が大きな茶番に見えていた。みんなが自分の役を探していて、その役を演じることに必死になっている。先生の役、生徒の役。大人の役、子供の役。男の役、女の役。変わり者と呼ばれる人間すら、その役柄に合わせて振舞っているよ

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喪失の秋

喪失の秋

少し前にドラえもんの四次元ポケットを模した形のポーチを買った。幼き頃のセワシ君と、まだ耳を残していた頃のドラえもんが仲睦まじく遊んでる絵が描かれている、私が持つには微笑ましさが過ぎるポーチである。

私はそのポーチに常備薬を入れていた。かゆみ止めや目薬、ワセリンにチョコラBB。そして無人島に何かひとつ持っていくとしたら?と聞かれた時に即答するであろう頭痛薬。2シート。

何か不調を感じた時、私はこ

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住みたい世界

住みたい世界

摂食障害経験者であることを隠しているつもりはないが、がっつり書いたことはあまりないかと思う。何となく今な気がするので書いておく。自分の為の文章だから、読まれなくていいと思ってる。

摂食障害と一言で言っても色んなタイプがあるのだが、私が引っかかったのは非嘔吐過食である。むちゃ食い症候群などとも言われているらしい。言い方だけは可愛いんよな。

発症したのは12年前だろうか。当時私は料理カメラマンのア

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工事の音とアイアンクロー

工事の音とアイアンクロー

隣がうるさい。家をリフォームするという旨の報せは聞いていたが、実際は解体からの建て直しであった。なので思ったより長くうるさい。先月から毎朝8時に工事の音で起こされる。

平日の朝8時は普通の人間ならば起きて支度なり何なりしている時間で、なんなら家を出発しているのであるから、特に問題はないのだろう。だが私は土日に働き、平日のどこかを休む人間である。平日のどこか1日くらい、布団にくるまって思う様うとう

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くだらないこと

くだらないこと

何か書きたいことがあってそれを書くのは至難の業なのだ、私にとっては。大抵よく分からない方向に脱線する。だがしかし、今日は書きたいことを書きたいと思う。くだらないことをとても書きたい。

さて、くだらないこととは一体何を書けば良いのだろう。私の生活など灰色一色なのだから、有意義なことなど一切ないのだし、簡単に見つかりそうなものなのだけれど、これが意外と難しい。くだらない話だから誰かを傷つける訳にはい

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母の話

母の話

母の話をしよう。実は私は母の体内にいたことがあるくらい母とは密接な関係にある。

母は今まで私が見た人間の中で一番賢いと思う。親だからというフィルターを省いたとしても賢いと思う。そしてその賢さ故に合理的で、私はその合理さを理解するのにかなりの時間を要した。例えば地域の集まりでキャンプに行くとする。皆当然テントで寝ると思う。だがしかし、母が仕切るとテントではなくバンガローになる。理由はこうである。

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垂れ流される汗、思考。

垂れ流される汗、思考。

滂沱たる汗だな、とハンカチで額を押さえながら思った。滂沱たる、なんて言葉を初めて使ったように思う。皆この漢字が読めるだろうか。私は読めても書ける気がしない。

初めて使う言葉が出てくるくらいなのだから、今年の夏はやはり暑いのだと思う。毎年新鮮に暑いと思っているが、今年は毎日熱中症に怯えている。塩分を摂らなければならないのが辛い。私はとんかつをソースなしで食すくらいに薄味好みである。

とはいえ毎日

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狂った記憶。

狂った記憶。

私は過去に数回、狂ったことがある。狂ったと言っても夢野久作の小説に出る程ではない。ただ、少なくとも「自分頭おかしいのかな」と思ったくらいには狂ったと思う。

初めてそう感じたのは中学生になった時だった。入学して程なくして、私は喋れなくなった。いじめられた訳ではない。小学校の時の同級生と共に入学したので、人見知りも違う。なのに、周囲と会話が出来なくなった。

またある時は居酒屋のバイトをしていた時で

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学校ね。

学校ね。

つい先日「学校とは」を問うツイートがあり、コメント欄にそれはもう大量の「まことそう思う」だの「そうは思わぬ」だのの書き込みが溢れ、熱い議論の場になっていたのを見かけた。

私としては学校などとりあえず入学出来れば良いものであって、あれ程人のいる場に放り込まれれば何かしら学ぶものがあって当たり前なのだし、それは人によって異なってしまうのはもうやむを得ないのだから、卒業して何年も経つ大人が時代の変化も

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