Noe

生まれながらにしくじってるパンク中年。今までの人生や好きなものについて色々綴る。 音楽…

Noe

生まれながらにしくじってるパンク中年。今までの人生や好きなものについて色々綴る。 音楽は初期パンクと80年代初頭までのニューウェイヴやポストパンクが特に好き。 よろしければこちらもよろしくお願いいたします。 https://twitter.com/opium_703

マガジン

  • 雷雨の翌日にわたしは生まれた

    波瀾万丈の私の半生を綴った手記。不定期連載。写真は私の誕生花、ニゲラ。花言葉は「とまどい」「夢の中で会いましょう」「不屈の精神」。

  • ただの日記

    文字通り、ただの日記。テーマがない、ただ書き散らすだけの。

  • タヒチの女ー母の死についての覚書ー

    私のことを虐待していた母に余命宣告......? 一体どうしよう、会うべきかーー母を人として葬るべきか。 虐待サバイバーの苦悩、葛藤、心の叫び!

  • Punk of me--好きな音楽の話

    私の好きな音楽について。70'sパンクや80年代初頭のポストパンクが好きだけれど偏っていてかなり浅いです。

  • 闘病記、或いは病みの記録と困った人たちのこと

    精神的な病、身体的な病、恐怖症、アダルトチルドレンの嘆き、毒吐き、各種ハラスメントの経験談、考察等を綴っています。

最近の記事

  • 固定された記事

Noeの自己紹介、プロフィール・改

このnoteには手記や雑記、過去の話、私の人生、普段考えていること、自分の好きなものなどについて綴っていますが、フォロワー様や読者様が増えてきたのもあり、改めてざっと自己紹介をしてみたいと思います。 ・40代後半の女性、未婚、子供なし。 ・機能不全家族育ち。貧困、底辺、教養ゼロ、知的障害あり疑いの両親に虐待されて育ちました。いじめ、モラハラDV、ストーカー、性被害経験者です。夜職(色々)の経験があります。ここら辺のことは自伝等に書いています。 ・がん患者です。ステージ1

    • 雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<154>

      マルボーロ すっかり習慣となった早朝の散歩。潮風が気持ちいい。 ♪あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ 忍ばるる~ 『浜辺の歌』を口ずさみながら海岸沿いを歩く。 黒い服を着た女性が石畳の狭い路地を歩いている。猫ものんびりとどこかへと向かっているが、あてもなく彷徨っているのかも知れない。たまらないな、この情景ーー思わずシャッターを切る。 私は表現主義と呼ばれる画家が好きだ。対象が一瞬に見せる表情を見逃さず、その心理までもを表現する作風。私の前を歩く黒いマントの女性は今、ど

      • 雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<153>

        Hey Maria ナザレは時が前世紀で止まったかのような漁村だ。海岸では日に焼けて真っ黒な顔のおばあさんが魚を干しているし、未亡人は黒い服を着るという習わしがある。 小さいケーブルカーに乗って展望台から町を見下ろす。いいなぁ、この感じ。田舎町より断然都会が好きな私でもなんだか落ち着く。たまにはのどかな漁村もいいものだ。などとつぶやいてみる。 12世紀に騎士がこの断崖絶壁から落ちそうになったそのとき、聖母マリアが現れて馬が後ずさりをして命拾いをしたそうだ。それに感謝して

        • 雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<152>

          天国に結ぶ恋 まだ少し薄暗く肌寒い朝、ホテルの庭を散歩して白鳥に話し掛ける。なにを食べているの、ここにいて君たちは幸せなのかい?と。 「白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ」 中学の教科書に載っていた若山牧水の短歌を思い出す。なににも誰にも染まれなかった私は白鳥の哀しさが分かったような気がしたけれど 「私は白鳥じゃなくあひるの子だ、お前に私の気持ちは分かるまい」と思ったっけ。 ポルトガルの青い空に溶け込んで閉じ込められて、ずっと漂っていたいな。ああ、そうい

        • 固定された記事

        Noeの自己紹介、プロフィール・改

        • 雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<154>

        • 雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<153>

        • 雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<152>

        マガジン

        • 雷雨の翌日にわたしは生まれた
          154本
        • ただの日記
          38本
        • タヒチの女ー母の死についての覚書ー
          27本
        • Punk of me--好きな音楽の話
          61本
        • 闘病記、或いは病みの記録と困った人たちのこと
          58本
        • 自伝のこぼれ話
          25本

        記事

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<151>

          Dream Baby Dream 今日は今回のツアーの目玉のひとつ、宮殿ホテルに宿泊する。コインブラの郊外にある国立公園、ブサコの森の奥深くにあるブサコ・パレス・ホテルはポルトガル最後の王、マヌエル二世の狩猟のために建てた館だったのだが、完成直後に王政が廃止されたので実際に使われることはなかったといういわくつき。 そんなすごい宿に私は泊まったことがないのでいったいどんなものなのかとワクワクする。 これまでで一番気に入ったホテルはどこだったかな?うーん。どこも不自由はなかっ

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<151>

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<150>

          sixteen again 今日はポルトを発つ。朝食後にまた小雨の降る石畳の道を歩くーーいつかまたこの街に帰ろう。名残惜しいが部屋に戻ってスーツケースに洗面用具や干した下着を詰め込んで出発の準備完了。 さよなら、アデウス、ポルト。次はいつになるだろうか。そう思うと妙に寂しくて、切ない。赤いスーツケースを転がしドアの1メートル手前で私は固まってしまった。もうここには二度と私は存在することはないのだろうという喪失感。1メートルがまるで1.000キロのように感じる。ドアを開けて

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<150>

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<149>

          祈りのブラガ ぐっすりと眠ることが出来た。旅行中も普段の生活と同じく夜11時頃に寝て、朝5時に目覚めるのが私はちょうどいい。今回はツアーということもあって遅く起きてチンタラと支度するわけにもいかないし、体調を崩して迷惑を掛けるのはもっとまずい。去年の今頃はベルリンで高熱を出して寝込んでいたっけ。あれからもう1年か、早いものだ。来年の今頃はどこを旅しているのだろう。 朝食後、またセントカタリナ通りまで歩く。ボリャン市場は沢山の買い物客で賑わっている。この通りには市場だけでは

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<149>

          円安

          しばらくサボっていた自伝『雷雨の翌日にわたしは生まれた』をここ数週間必死に投稿していて、今は「E旅行社のツアーに参加しポルトガルを旅している」という話を書いている途中なのですが…… 久しぶりにE旅行社のHPを見てみたら驚き。私が参加したのと95%同じ内容/旅程のツアーがなんと1298.000円!一人参加で相部屋を希望しない場合はそれプラス168.000円!! 驚愕だよ。さらにさらにびっくりしたのは半年後のツアーに「申込多数」の表示が出ていること!!! うーん。あの時は40万

          円安

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<148>

          異国の旅人 醸造所を出ると朝のあの雨がウソのように止んでいて雲一つない晴天だ。陽の光が眩しい。パウロさんとドライバーのジョゼさんがサングラスを掛けた。 「ヨーロッパの人は我々より目の色素が薄いですから、サングラスはお洒落のためというより必需品なんですよね。お肌もすぐ日焼けして真っ赤になっちゃったり大変そうです」と土田さん。あ、日焼け止めを持ってくるのを忘れてしまった。そろそろシミ、そばかすが気になるお年頃の私。冬や曇天の方が紫外線が強いというのは本当だろうか。 澄み渡る青

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<148>

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<147>

          H&D 部屋に戻って身支度をする。まだ雨は降り止まない。本当に午後から晴れるのだろうか。今日は終日ポルトを観光する。 「リスボンでは遊び、ポルトでは働き、コインブラでは学び、ブラガでは祈る」 ポルトガルの街/町をそう形容するらしい。今回のツアーではその全部を訪れる。 ポルトガル人は誰でも心の奥底に「サウダーデ」という感情を持っているという。サウダーデとは他言語に翻訳することが難しい概念で、郷愁、失ったものやこと、ひとに対する愛憎、二度とは戻ってこない時間、哀愁……それら

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<147>

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<146>

          ポルトは今日も雨だった 疲れているからよく眠れたかと思いきや、ベッドから身体を半分起こしてサイドテーブルの時計を見るとまだ5時前だ。朝食は7時からなのでもう少し眠りたいけれど、二度寝したら集合時間の9時になっても起きられず、土田さんやツアーメンバーに迷惑を掛けてしまいそうだ。 顔を洗い化粧を済ませるとスーツケースからガイドブックを取り出して今日観光する場所の予備知識を頭に入れる。カーテンを開けると少しだけ明るい。今日のポルトの天気は朝は曇り時々雨、昼過ぎから晴れると濃い顔

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<146>

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<145>

          紫煙と街灯、そして酒瓶 機内の窓から見たポルトの街はオレンジ色の光に包まれている。時計を見ると夜の9時少し前だ。ちょっとお腹が空いているが、今日は夕食は無し。機内で配られたナッツをかじる。小林さんは鼾をかいて寝ている。 ポルトガル人ってのは食べることには並々ならぬ関心があって、昼食を食べながら「今夜はなにを食べる?」と話題にするそうだけれど本当だろうか。ポルトガル料理は日本人の口にも合うらしい。海洋国なので新鮮で美味しい魚料理が味わえるのだと。私は魚より肉が好きなのだけれ

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<145>

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<144>

          Ola! 4回目のヨーロッパへの旅。イギリス、ドイツ、チェコ…… ポルトガルに行ったら、ヨーロッパは13か国訪れたことになる。 エールフランスでパリで乗り換えか。パリもいつか行ってみたい。きっと何週間あっても足りないんだろうな。ああ、いかんいかん。まずはポルトガルを楽しまないと。ただの予感だけれども、ポルトガルは絶対に気に入るに違いない。 空港バスももう慣れたものだ。朝のまだ暗いうちに出発して本牧の倉庫の明かりを眺め(いつ見ても本当に狂おしいほど美しい)、うつらうつらし

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<144>

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<143>

          赤 東欧を旅しているうちに、必然的に(多分)東方正教に興味を持つようになった。私は宗教を持たない不可知論者だけれども、その神秘的な儀式や美しい教会建築や美術、文化などにすっかり魅せられてしまったのだ。 へぇ……エチオピアでは正教会が国教だった時代もあるのか…….。ああ、そういえば「失われたアーク」ってのは旧約聖書に登場するソロモン王とシバの女王の物語だったっけ。よし。次の旅はエチオピアで決まりだ。 しかし、治安面やその他の事情を考えると今の私にはさすがに一人でエチオピア

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<143>

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<142>

          RIP ブルガリアとルーマニア、そして乗り換えのために寄ったイスタンブールもとても楽しかった。2度目のピッキングに遭ってしまったことを除いては。この間ハンガリーから帰ったときが1度目だからなんと運の悪いこと。東欧の空港では珍しいことではないと知っていたので預けたスーツケースには洗っていない大事ではない服や下着、使いかけの洗面用具など誰も盗みたくないようなものしか入れていなかったけれど、強引に開けられたせいで鍵は掛からなくなってしまったので、3年前にクラブ遊び仲間のリサと行っ

          雷雨の翌日にわたしは生まれた(仮)<142>

          昨日、他の記事の投稿はしばらくせずに例の作品に尽力すると投稿したばかりなのに 自伝の続きを書いてしまった💦 例の作品も並行して書きますけどね。例の作品は完成したら掲載します! いつになるか分からないけど。

          昨日、他の記事の投稿はしばらくせずに例の作品に尽力すると投稿したばかりなのに 自伝の続きを書いてしまった💦 例の作品も並行して書きますけどね。例の作品は完成したら掲載します! いつになるか分からないけど。