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ヨーロッパ文化教養講座(2024年イタリア映画「グローリア」)

2024/05/05
イタリア映画祭2024で鑑賞。
舞台はナポレオンが全ヨーロッパへ快進撃をしている1800年前後のヴェネツィア近郊の田舎町。
教区の司祭が作曲家でもあり、いろいろな事情で修道院に引き取られた少女たちで結成された聖歌隊と楽団を率いている。
しかし、この司祭は音楽的才能がなく、近近訪問するローマ教皇に披露するべき新曲が書けない。
その時メイドのテレーザが、聖歌隊に寄贈されたピアノを倉庫で見つけ、音楽の基礎を知らないがため「デタラメ」に弾くと、その音楽がジャズの様な時代を超越しており、ローマ教皇の訪問がとんでもなく盛り上がってしまう。
女性監督でしかもシンガーソングライターならではの作品。
もう少し音楽を中心に据えた方が小生としてはより感動できたと思った。

K.グローリア!

[2024/106分]原題:Gloria!
監督:マルゲリータ・ヴィカーリオ Margherita Vicario
出演:ガラテーア・ベッルージ、カルロッタ・ガンバ
シンガーソングライターで女優でもあるマルゲリータ・ヴィカーリオの初監督作は、歴史に埋もれた無数の女性音楽家をたたえる、ポップで躍動感あふれるミュージカルドラマ。時は1800年、ヴェネチア近郊の孤児院。無口で孤独なメイドのテレーザが、音楽によって現実を作り変えることができる非凡な才能の持ち主ということは、誰も知る由もなかった。新教皇の訪問に際し音楽会が開かれることになったことから、その才能が開花する。ベルリン国際映画祭コンペティション部門に選出された。

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