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意識の低い日本語講師。 多文化共生や移民教育を専門分野にしてる最中です。

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【企画】日本語業界のきっかけ~偶然の重なり

偶然に見かけ、面白そうな企画だったため参加しようと思います。 日本語教師を目指す日本語教育に飛び込んだきっかけは25歳の時。 仕事をしながらも、代わり映えのしない日常につまらなさを感じていました。 その中で、何かまた勉強をし始めたいなと思い始めた時期でした。 当時は、スカイプやMSNメッセンジャー等が隆盛の時代。 なんのきっかけか記憶にないですが、偶然にも日本語を勉強しているタイ人とチャットで繋がりました。 色々な話をしていく内に、日本語のクラスの宿題についての質問を

    • 川原繁人『フリースタイル言語学』

      本屋で平積みにされていて興味はあれどスルーしたものの SNSで紹介されていて 後に購入。 とにかく面白くて、言語学の面白さを紹介してくれる。 言語学がわからない人でもとてもわかりやすく書かれていて読みやすい。 修士で言語学を学んだ程度の私ですが、言語学の面白さを周りに伝えたい思いはあったのでこの本をどんどん紹介したい思いに駆られました。 また、著者の研究への思いがとても強く 社会のためにという考えが非常に共感し 再び研究の道をしたいと思い始めている私には 改めて研究の面白

      • 入国後講習再開

        ようやく数か月ぶりの実習生の入国が決まり 入国後講習も開始されることになりました。 私の教えてる監理団体では、中国人実習生がメインなので 年明け位から再開だろうと予想していたのですが 前倒しですんなりビザ申請が通って急遽11月に 2週間のレジデンストラックの期間は遠隔授業、その後対面授業となります。 もう一人の担当講師がZoom(ないし代替のもの含め)をこの期間全く触ったこともないという状態なので、指導しなければならなく目下の悩みです。 オフィスすらほとんど出来ないという

        • 初海外在住で同僚に連れて行ってもらった地(【企画】私の心に残る旅)

          旅行はそこまでしないので少ない経験の中でも一番思い出に残っているのは 海外に初めて住むことになり、冬休み中に赴任 休み中で時間に余裕がある中で同僚に誘われて行った地です。 その地は中朝国境の町、図們にある図們大橋 この時に初めて国境というものを目にしました。 ちょうどこの数日前に同僚の先生に国境に行ってみないかと誘われ やることもなかったので同行させてもらいました。 といっても外気は-20℃がザラ…北海道出身とは言えさすがに長時間我慢できるのかという不安もありました。

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        【企画】日本語業界のきっかけ~偶然の重なり

        • 川原繁人『フリースタイル言語学』

        • 入国後講習再開

        • 初海外在住で同僚に連れて行ってもらった地(【企画】私の心に残る旅)

          春節ど真ん中に放り込まれたあの日(【企画】忘れられない外国人のあのひと)

          企画締め切り近くですが参加します。 忘れられない外国人は何人もいますが 一番印象的な人の話をします。 大学を卒業し、初めて海外で教師をするとなったのは卒業した年の8月。 某機関からの派遣として私は中国に行くことになっていました。 手続きはスムーズに進んでいたのですが、一時からばったりと進まなくなり 派遣する機関に問い合わせたところ、権力闘争に巻き込まれて手続きが進まなくなったとのこと 8月に派遣されることを想定していたため、仕事も7月には辞めていました。 結局いつまで

          春節ど真ん中に放り込まれたあの日(【企画】忘れられない外国人のあのひと)

          色んな角度からいくつか選んでみた(【企画】私を作り上げた本を読んでください)

          実は、本は専門書以外あまり読まず 小説等は課題以外で読むことは稀な人間なのですが、無謀にも参加してみようと思います。 1冊だと短くなりそうなのでいくつかのテーマから取り上げました。 1、日本語を学ぶことが面白いと思わせてくれた本大学生の時に、ゼミで発表が割り当てられ テーマ的に参考文献の一つとして読んだ本です。 日本語教育学のゼミではあったのですが、日本語学もきちんとという教授だったため、それらの発表が割り当てられました。 私は、確か「女性語」の発表になった記憶があります

          色んな角度からいくつか選んでみた(【企画】私を作り上げた本を読んでください)

          昨日の朝に久しぶりに教え子から電話があった件

          PCが壊れてしまいスマホで書いております。 遠隔で会議をやる10分前に壊れてしまい大変なことになったのが水曜日… スマホで遠隔会議は不便ですね。 ところで昨日の朝、電話の音で目が覚めました。 表示を見ると、2年くらいは連絡も取っていない中国時代の教え子の名前。 すぐに出で挨拶を交わしました。 その後会話が始まり、 「先生まだ中国にいますか?」 「いや、今は日本なんですよ」 「そうですか…」 何やら残念そうな反応 私のほうも久しぶりの連絡で懐かしさもあり近況を聞こうとします

          昨日の朝に久しぶりに教え子から電話があった件

          『外国人のための会話で学ぼう!介護の日本語』レビュー

          大きい本屋の日本語教育コーナーでは、最近介護分野のテキストも増えてきていると感じます。 あまり介護の日本語テキストのレビューを見かけないので、細々と行おうと思っています。 今回はこちらのレビュー 介護の日本語テキストでは割と使っている声も聞きますし、他と比較すると使いやすいテキストだと思います。 テキストについて著者等の肩書きを見ても日本語教育の方が作ったというよりは、介護関係の方が作り、一部日本語教育が絡んでいるというものなので、日本語教育のテキストとしては体系的で

          『外国人のための会話で学ぼう!介護の日本語』レビュー

          中国であった何とも言えない話②

          中国の大学にもサークルに近い学生の団体があります。社団と私の教えていた大学では呼ばれていました。 国柄のためか、顧問必須(やや監視に近い感じは受けましたが)でした。 日本語科にも日本語サークルのようなものがあり、2か月に1度はイベントを開催し、他学部の学生もイベント参加なども出来るものでした。 いつからかの伝統で、このサークルには日本人教師がサポートをする習わしがあり 定期的に会議を開いて、教師も参加しました。 まあ、相手は大学生ですから、運営や企画の詰めを指摘する位なも

          中国であった何とも言えない話②

          中国であった何とも言えない話①

          中国で日本人と接して色々な話を聞きました。 その中で、なんとも言えない話があったので書いてみようと思います。 中国にいた時にひょんなことから、中国で長く日本語を教えている先生と飲みに行くことになり、中国の大手日本語学校の話になりました。 彼もその学校で指導していた経験があり、少し副業でも出来たらななんて甘い考えもあったりしたもので。 その日本語学校は、私が大学で教えていた学生も通っていた者もいたり 日本人留学生のアルバイト先にもなっていたりします。(本当は留学生のアルバイ

          中国であった何とも言えない話①

          中国に住んでいた時の思い出話②

          前回の延辺に続き、その後住んだ江蘇省蘇州について書こうと思います。 前回記事のリンクは下に貼っておきます。 1、上有天堂、下有蘇杭「天に極楽あり、地に蘇州・杭州あり」という意味の言葉です。 杭州とともに、観光地として中国人にも人気があります。 私の日本人の知人でも旅行にという方は何人かいます。 2、東洋のヴェネツィアそのように称される水郷都市です。 小さい運河が街中に流れていたりします。 夏場は蚊がわくので少し迷惑でした(笑) あと、においがちょっと… 運河の掃除は定期

          中国に住んでいた時の思い出話②

          中国に住んでいた時の思い出話①

          2年ほど前までにはなりますが 中国に住んでいました。 2都市にしか住んでいませんが、今回は最初に住んだ街について書きます。 1、最初に住んだ街最初に住んだのは、吉林省延辺朝鮮自治区の延吉。 北朝鮮とロシアの国境周辺の都市でした。 2、どんな街か朝鮮族自治区なわけですから、朝鮮族の方が多いです。 最近は漢族も増えているそうですが、朝鮮族との比率で一定割合を保つ政策が取られてるとは聞きました。 気候は、札幌生まれの私でも凍える位の気候。冬は特に寒い、-20℃くらいにはよくな

          中国に住んでいた時の思い出話①

          「介護の日本語」の新しい指標で授業案を作ってみた

          色々長文で書きたいこともあり タイトルと軽い中身の下書きをいくつも書き溜めていたのですが ようやく踏ん切りをつけて初投稿をしました。 1、はじめに私は介護の専門学校と介護の技能実習の監理団体で、現在日本語を教えています。他の日本語教育機関と違うことが一つあります。 それは、とにかく来客が多い。来客は主に、介護施設や医療施設の職員の方々です。 来客が来た際は、名刺交換やら実際に学習者と話させたり、教師からどういう指導をしているかなど説明をします。 その際に、学習者を実際に見た

          「介護の日本語」の新しい指標で授業案を作ってみた