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✳︎ ひさしぶりに薬を飲み始めた。青と白のカプセルで、おもちゃみたいな見た目の薬だ。病院…
私はあなたに生きていてほしいと思っている。 あなたとは私の家族であり、親しい友人たちであ…
美醜について、ずいぶん苛烈な価値観に振り回される世の中になってしまったなと思う。 誰もが…
SNSを長いこと見ていると、同じ話ばかりが繰り返されるような光景にどうしても目が行くように…
最近、生まれて初めて「サーカス」を観に行った。 新型コロナウィルスが流行り出した頃、「シ…
エナジードリンクが苦手だ。 カフェインに弱い体質なのか、飲んでからしばらくすると手が震え…
「おもしろい話をしてやろう」と叔父が言った。それは畳に敷かれた布団の上で、ふすまの向こうには母のすすり泣く声が響いていた。私はまだ幼かった。 その日は父がいつになく暴れる日だった。私の父は典型的などうしようもない人間で、(これはほとんど後から知った話だが)ギャンブルでそこそこの借金を作って家計を圧迫した挙句に、職場で知り合った人間とよからぬ関係をも持つような有様だった。 そして、機嫌が悪くなれば母に手を上げる人間だった。 私自身は父から直接暴力や、虐待まがいの仕打