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「深い河 新装版 」読書ノート

「深い河 新装版 」遠藤 周作


遠藤周作先生の作品には、いつも深い教訓が隠されています。今回読んだ「深い河」も、そんな遠藤文学の魅力がたっぷり詰まった一冊でした。

この作品は、インドの聖なるガンジス川を舞台に、そこに集まる様々な人々の姿を大々的に描いたヒューマンドラマです。主人公たちは皆、愛や人生の意味を求めてインドへ旅立ちます。しかし、ガンジス川に立つと、それまでの自分の考えや価値観はすべて吹き飛んでしまうようです。

作者は、この母なる大河の前では、宗教や国籍、富裕か貧しいかなど、人間が作り上げた垣根の全てが無意味になることを表していますね。行動する上で何かを求めるのではなく、ひたすら自分の信念に従うことの尊さを力強く描いています。

一方で、都会(東京)と全く異なる価値観に触れることで、読者一人一人に"自分が生きている世界があまりにも狭い"のではないか、と気付かされます。この作品を読んで、改めて人生の大きさや深さを実感できたのです。

遠藤文学らしい、スピリチュアルな世界観と奥深い教訓。でも決して難しくなく、むしろ心に素直に入ってくる軽やかさ。そんな良さがギッシリ詰まった作品でした。


このように読書を通して新しい発見や気づきを得られるのは、人生を豊かにする最高の習慣です。
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