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無題

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名もない日常を、淡々と。
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【報告】カクヨムに移行します。

『無題』シリーズ及び、不知火ふちかの作品は全てカクヨムに移行することに致しました。
現在まで投稿したものはそのまま置いておきます。ただ、更新はこれ以降全てカクヨムに投稿致します。
良ければ引き続きお読みください。

無題-introduction-

introduction

宮澤 蛍 Miyazawa Kei高校二年生。帰宅部。身長175cm。一人称は「俺」。
両親が海外で働いており、妹の舞と二人で暮らしている。
様々な行動に慎重で自分から率先して動くことは少ない。ただし責任感は人一倍強く、困っている人には手を貸す(貸してしまう)タイプ。
妹の舞を溺愛している。表にはあまり出さないようにしているが、言動で露わになることも少なくない。
特技は

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無題 Act:12 『この娘は智ちゃん!』

悠:はじめまして、私は入間 悠です! 高校一年生です!
智「おはようです」
悠「あ、智ちゃん! おはよー」
智「今日は機嫌がいいです?」
悠「うん! 最高!」
智「学校がなければ、私も最高です」
悠「ええ~!」

悠:この娘は智ちゃん! 私のクラスの友達! すっごく仲良し!
智「一日の半分を拘束されるなんて辛いです」
悠「そ、そうかな~」
智「お家でのんびりしたいです」
悠「でもずーっとのんびりし

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無題 Act:15 『一緒に食べたかったのに』

蛍「智って弱点とかあるんだろうか」
悠「せ、先輩……智ちゃんの弱いところを攻めたいんですか!?」
蛍「違うって! ……毎回俺、あいつに言われまくってるから、ちょっとは言い返してみたいというか」
悠「なるほど……先輩はなんて言われてるんですか? 『早〇』とか『包〇』とかですか?」
蛍「お前はもう少しボリュームを考えられないか?」

悠「ううー……」
智「どうしたです?」
悠「先輩に『ボリューム』考え

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無題 Act:14 『奇遇だね』

蛍「ふう、これでよし」
舞「お兄ちゃん、何してるの?」
蛍「うおっ、舞!?」
舞「雑誌まとめて……捨てるの? 捨てとこうか?」
蛍「い、いや、いいよ。俺が捨ててくる」
舞「? そう? わかったー」

蛍「よし……」
蛍(悪い、舞……これは見せられないものだ……)
蛍(このエロ本はもう捨てないと、アイツにバレるからな……)
唯『おや、場所を変えたのかな? この前までここにあったよね?』
蛍 ゾーッ…

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無題 Act:13 『幸せです』

悠「そういえば先輩、前から下の名前で呼んでましたっけ?」
蛍「俺は基本下の名前で呼ぶようにしてるんだ。初対面で呼ぶのは気が引けてな……嫌だったか?」
悠「いいえ! むしろ嬉しいですっ!」
智「めちゃくちゃ馴れ馴れしいです」
蛍「す、すまん……苗字の方が良いか?」
智「別にいいです。今更戻されるのも癪です」
蛍「お、おう……」

蛍「智はなんで悠と仲が良いんだ? 同じ中学とか?」
智「じゃないです。

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無題 Act:11 『なんつー後輩だ!!』

悠「先輩!」
蛍「おう、悠。久しぶり」
悠「文化祭が終わってからめっきり会えてなくて残念でした!」
蛍「そうだな」
悠「えっと、それじゃあ先輩」
蛍「ん?」
悠「出会い頭に、一発抜いてあげましょうか?」
蛍「急にぶっこんできたな!」

悠「やっぱり溜まったままだと色々キツいと思うんです! ささ、スッキリしましょう!」
蛍「別に困ってねえよ!」
悠「なるほど……先輩にはたくさんの女子の影が……」

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無題-score-

Season:1Novel
 -overture-

Main Short Story(SS)
 Act:1 『また明日』
 Act:2 『朝ご飯できてるよ』
 Act:3 『ボク達もする?』
 Act:4 『デラックスパフェ』
 Act:5 『君になら、喜んで』
 Act:6 『ボクにとっては大切な場所だからさ』
 Act:7 『起きたかい?』
 Act:8 『嘘ですごめんなさい、悲しいです』

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無題-overture[encore!]- (Act:0)

overture 小学校を卒業する。その事柄は、人生においてはあくまでも通過点に過ぎない。
 長い人生の中のたった六年間。一つの校舎に毎日向かって、友人達と無我夢中で遊んだ。それがとっても楽しくて。それが人生における、一つの糧となる。
 しかし、中学生になったら、そうはいかない。
 自立……とまではいわないけれど、色々な感情の変化を、着慣れない真新しい制服を着ることで感じた。いや、感じざるを得なか

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無題 Act:1 『また明日』

唯「さあ、帰ろうか」
蛍「おう」
唯「下校前に忠告しておくけれど」
蛍「なんだ?」
唯「襲うのはやめてくれよ?」
蛍「襲わねえよ」

唯「ボクが『帰ろう』と言った瞬間に……」

『ゲヒヒ、今回はどんな犯し方してやろうか』

唯「……って目をしていたよ」
蛍「一度も言ったことねえぞ」
唯「一度もイッたことない!?」
蛍「違う!」

唯「なるほど、ボクの身体では満足できないということか……」
蛍「何の

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無題 Act:2 『朝ご飯できてるよ』

蛍「ふわぁ……おはよう」
舞「あ、おはようお兄ちゃん。朝ご飯できてるよ」
蛍「悪いな、いつもいつも」
舞「大丈夫だよ。もう慣れちゃったし」
蛍「じゃあいただきます」
舞「どーぞどーぞ」
蛍(……いつも通り、俺の分だけで三人前くらいあるな、朝食)

舞「どう?」
蛍「美味しいよ」
舞「やったー!」
蛍「最近本当に美味しくなったな」
舞「えへへ、そうかなー」
蛍(あとは量を適当にしてくれると有り難いん

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無題 Act:3 『ボク達もする?』

唯「ミニスカートを穿いている女子高生が、下着が見えてしまうと恥ずかしいから、とスカートをおさえるだろう」
蛍「そうだな」
唯「ボク、それが納得できないんだ」
蛍「なんでだよ」
唯「だったら穿かなければいいんだよ下着を」
蛍「その理屈はおかしい」

唯「中学生から高校生になって変わったところってどこだろう」
蛍「想像つかんな」
唯「外見上だと、君は間違いなく身長が伸びたね」
蛍「ん、それは確かにそう

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無題"School Festival Rhapsody"-学園祭狂騒曲- (Movement:1)

蛍「もう学園祭の準備が始まるのか」
唯「そうだね。高校の学園祭となると、中学の頃よりも一層本格的になるだろうから、ボクは楽しみだな」
蛍「放課後に残ったりもすることになるのか……めんどくさいな」
唯「ふふっ、君が言うのはおかしいんじゃないかな?」
蛍「なんでだよ」
唯「学園祭実行委員なんだから」

蛍「四月の委員会決めで誰もやらなかったからな」
唯「ボクらの学校の学園祭は凄く力が入ってるって有名だ

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無題"School Festival Rhapsody"-学園祭狂騒曲- (Movement:2)

蛍「あれ」
唯「やあ」
蛍「先に帰ってても良かったのに」
唯「そういうわけにもいかないよ」
蛍「なんでだ?」
唯「たった一人の教室で君が……ナニをするかわからないからね」
蛍「しねーよ何も」

唯「まだ出し物は決めていないけれど、大丈夫なのかい?」
蛍「そうだな。実行委員の集まりでも今週中に決めて報告するようにって言われた」
唯「じゃあ今度の帰りのホームランで決める予定か?」
蛍「帰りのホームルー

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