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気ままな読書日記 歴史・世界・人類学

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カテゴリ / 世界史・人類学
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記事一覧

【気ままな読書日記】Audible 感染症の歴史学

今回はあまり集中して聴けなかったので引用を少しだけ。 対天然痘の歴史のあたりはたいへん聴きごたえがありました。 正体不明の脅威と手探りで戦っていた当時の人たちの勇気に感動。最初に種痘を試した人、怖かったろうなあ・・・・。 124/200

【気ままな読書日記】Audible トッカン 特別国税徴収官 / 脱税の世界史

2冊を同時進行していたら、なんだか非常~に感想を書きづらくなってしまった。取る側、取られる側。いろんな立場が・・・あるからネ(^^ゞ 今回はなんも書かんとこ。 是川先生ですら儲からないとゆーのが驚き。 116.117/200

【気ままな読書日記】先住民から見た世界史 コロンブスの「新大陸発見」

↑ この太字の部分がそのまんま主旨かと思う。 山本先生は白人サン側が使う『交換』という言葉を許せない。交換じゃない、侵略って言え!・・・的なコトだ(おそらく)。 新大陸からもたらされたトウモロコシやジャガイモ、トウガラシは外の世界を豊かに潤したけれど、かわりに入ってきたサトウキビは奴隷制度とセットで原住民をおおいに苦しめた。同じく旧大陸からもちこまれた馬や牛は素晴らしい家畜だったけれども、結果的に新大陸に暮らす人々の生活を破壊することに一役買ってしまった、と。 それから感

【気ままな読書日記】世界のユートピア 理想郷を求めた人類の野望と夢

序文を書かれたローラン・ビネ先生曰くユートピアとは・・・・ 1.世界の不公正と混乱が生み出すものである。 2.けして完成することのない計画である。 3.つまり、ユートピアとは夢である。 『世界のユートピア』は6章構成。 このうちの『ユートピアの実験室』と『科学とフィクション』がとっっても面白い。 なかでも私のお気に入りはアースシップだ。 米国の建築家マイケル・レイノルズの想像力から誕生したアースシップのコンセプトは「大地へ還る」。自然環境を損なうことなしに低コストで実

【気ままな読書日記】Audible 思わず絶望する!? 知れば知るほど怖い西洋史の裏側

怖くない。グロくない。この手の書籍にありがちな陰鬱さがほとんどない。 もちろん中には「ああ・・・」ってなる酷い話もあるんだけれど、まりんぬ先生の語りがそこらへんの暗さを希釈・中和して、非常にライトな仕上がりに(スゴイっ)。 教科書がカバーしていない領域には、興味深い小話裏話がてんこもり。 謎の奇病、ガラス妄想にダンシングマニア。 ガタイのよさにお給料が比例するドイツのポツダムジャイアンツ。 119%の紅茶税に、致死率300%の外科手術。 不思議な職業、罪喰い人。 闇夜に現

【気ままな読書日記】Audible 池上彰の世界の見方 ドイツとEU 理想と現実のギャップ

先生、お久しぶりです! フランスの次はドイツ。しかしこの二国、とっても仲が悪かったんですね、知りませんでした。 5章の原発のお話が一番興味深かったです。 ドイツが原発全廃を決断したのが福島の4か月後。 再生可能エネルギー(風力・ソーラーとか)を主軸に、足りない分はフランス(原子力大国)から買っちゃえばいいよネ!という大胆不敵な合理主義。 ・・・・すっっごっ。 日本人からしたらドイツの肝の座り具合のほうがよっぽど凄い。決断力が神がかってる。 それと先生、マックス・ウェーバ

【気ままな読書日記】大逆転! 奇跡の人類史 NHKスペシャル人類誕生 / #風車 #シロクマ文芸部

風車を作れる動物っておそらく人間だけ。器用な親指と大きな脳ミソのおかげでしょうか。 人類の脳はお肉を食べるようになったことで格段にその容量を増やしたのだそうです。 アウストラロピテクス・アファレンシスの脳容量は350〜500ml、ホモ・ハビリス600〜700ml、ホモ・エレクトス700〜1200ml。 グラフを見ると、ホモ・エレクトスが現れるまではゆる〜っとしか上昇してなかったラインがエレクトス登場を期に急上昇。ホモ・サピエンスの脳容量は1400mlに。 消化しやすい肉や

【気ままな読書日記】Audible 歴史の大局を見渡す 人類の遺産の創造とその記録

この本、もくじはこう。 私の読みたい本って、ほぼほぼ大体、人間について書いてある本だから、次に何を読むか迷った時にはこのもくじを眺めにくればよい。 もくじだけ眺めて書棚に直行してもいいし、エッセイを聴き直しながら選ぶのもよし(^^) ありがたし。 5章の『人の性質と歴史』のとこだったか。 清々しいほどにキッパリと弱肉強食が言い切られており笑 人間社会って・・・・いやいや、生物の世界がそもそも弱肉強食でしょう?と。 そうねえ。やっぱそうなんでしょうねえ・・・。 たまたま上

【気ままな読書日記】KGBスパイ式記憶術 / 記憶術の3原則

※ スパイ式記憶術、まだあと何回続くかわかりません。どうか気兼ねなくスルーしてください。(だってまだ2章だし)連投禁止、これくらい間あけたらもういいかな?? 原則1 関連づけるすでに知っていることに関連づけて記憶すれば、覚えることも、引き出すことも容易になる。 原則2 情報を視覚的にイメージする数字に視覚的イメージを結びつける、というアレ。 記憶の天才ソロモン先生に倣って、それぞれの数に『数字以外の形』を与えてゆく。 たとえば1985年。 1985を左から順に並べると、

【気ままな読書日記】KGBスパイ式記憶術 / 記憶力に限界のない男

彼の共感覚について、本文のほうでは「結びついていたのは嗅覚以外の4つの感覚」となっている。Wikipediaの解説とは少し違っているのだが、4つでも5つでも凄いことに変わりなし。 こういうの読むとついつい「自分にもマネできないか!?」って妄想しちゃいますが、まームリです。 試しに、数字に視覚的なイメージを与えてみるも、余計な負担が増す気がしてかえって疲れる。仮にコレができたとしても、次のステップが輪をかけて難しい。街の風景を思い浮かべて、そこに共感覚的イメージを視覚的に貼り

【気ままな読書日記】KGBスパイ式記憶術 / 作業記憶の容量を測ってみよう

記憶には感覚記憶、短期記憶、長期記憶とは別に作業記憶がある。 作業記憶とは、情報を一時的に保持するための記憶で、他の作業に移るのと同時に保持されていた情報が全消去されるという特徴があるそーです。 平均的な作業記憶の容量は5~9。 この容量は知的レベルに密接に関係しており、IQテストでも測定できる能力なのだそう。 容量が多い人ほどお得が多く(関連性に気づく、新しい知識を生み出す、多くのことに同時に注意を向けることができる等)、 容量が少ないと注意力をコントロールしたり、系統だ

【気ままな読書日記】KGBスパイ式記憶術 / シュルテ・テーブル

えっ、そーなんですかっ。 ありがとうございます!! この本、読むのにすっごい時間がかかりそう。なぜなら演習問題とセットになっているから。 面白いのがいっぱいあるけど、どれもできる気がしない〜(^^ゞ シュルテ・テーブル長女にやらせてみたらメチャ早かった。 彼女は我が家のかるた王。格の違いをみせつけられました。 75/200

【気ままな読書日記】Audible 池上彰の世界の見方 フランス うるわしの国の栄光と苦悩

フランスといえば人権。 人権といえば、夏休み恒例の人権作文。 けして悪気はないのですが、しかしアレ、思い出すだけでイヤ~~な気分になります。もう飽きた。 子どもらだってたまには別のお題で書きたいに違いない(もちろん親も)。 宿題のラインナップって誰が決めてるんだろう。校長先生?? 池上先生の授業を聞いた中で一番いいね!と思ったのがフランスの教育制度。 バカロレアに合格すれば、好きな大学に入れるらしい。 更に、フランスの大学はほとんどが国立大学で、学費が年間3万ぽっきり!

【気ままな読書日記】Audible 古代ギリシャのリアル

本当は極彩色だったパルテノン神殿。 ええっ、そうなの!? しらなかったーー。 古代ギリシャには不思議がいっぱい。 独特の色彩感覚。(ブロンズ色の空。ワイン色の海。みずみずしい緑色のお肌??) 謎のルールに満ちたギリシャ流少年愛。 優しさと気遣いに溢れたぬるい戦争。(危ない飛び道具禁止とか笑) 古代ギリシャの感性って不思議な上にとっても面白い。 最後に、古代ギリシャ人が考える世界の破滅とは。 おや?  これってなんだかーーー 67/200