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気ままな読書日記 芸術

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カテゴリ / 芸術
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記事一覧

【気ままな読書日記】江戸の図譜 魚

上手い! 絵の上手い人に時代は関係ないらしい。 どんな時代に生まれようが上手いもんは上手いんだな、って。 ただし情報面での限界はある。「ほんとう」と「ほんとうじゃないモノ」の入り混じった謎のなにかーーーこれ怪物ですよネ?みたいな魚類がぽつぽつと含まれているのが、これがまた面白い(^^) 特に鯨と鮫の魔度が高い印象。なぜかクジラの目にオリエンタル風味を強く感じてしまい、インドの象の神様が頭をチラついて離れなくなる(※いい加減なイメージです。ウソかもしれません)。 しかし魔度の

【気ままな読書日記】建築知識2023.3 日本の家と街並み

幕末から戦後高度経済成長期まで。 日本の家と街並みをフルカラー&詳細なイラストで追う。 構造の図説やなんかは見てもさっぱりわからないのだが、きれいな街並みイラストは素人でも十分楽しめる(^^) 長崎の出島、軍艦島、震災バラック、防空法と街並み。 建物って時代や歴史とみっちりリンクしてるんだなあ・・・・(ハッ、当たり前?)。 聖地があるのね。よく残ってたなあ。 ユニークで個性強めの看板建築。 役目を果たし終えて最期の時を迎えた時に、彼らはなんと言われて取り壊されていった

【気ままな読書日記】世界でいちばん素敵な世界遺産の教室

さすが世界遺産! よりすぐりの遺産写真がイッパイ掲載されております。 そのなかでも特にいいな~と思ったのが、水の世界遺産のページ。 プリトヴィッチェ湖群国立公園(クロアチア) ヒエラポリス-パムッカレ(トルコ) ドナウ・デルタ(ルーマニア) チャン・アン複合景観(ベトナム) で、この中のチャン・アン複合景観にびっくり。 山の合間に流れる川を小さな手漕ぎボートでくだってく観光ツアーの写真が載ってるんだけど、なんと川面にピンクのお花が咲いている(浮かんでる??)。 なぜだっ、

【気ままな読書日記】世界でいちばん素敵なルネサンスの教室

14世紀にフィレンツェで大砲が発明されると、高い城壁や塔をもつ城塞に代わって星形要塞が作られるようになったのだそう。 星型要塞は、複数ある三角形の突端部分が互いの死角をカバーしあうように設計されているのが特徴。空から見ると魔法陣みたいでかっこいい(^^) 五稜郭はこれを真似して作ったモノらしい。 そうだ、昔の日本の大砲といえば・・・・ 『劇場版アニメ忍たま乱太郎 忍術学園全員出動!の段』(2011) 虎若の撃った震天雷(火薬入り炸裂弾)とは別に、ただの鉄球を大砲使って撃

【気ままな読書日記】世界でいちばん素敵なお城の教室

色の違いは『仕上げの違い』なのだそう。 城壁の仕上げの方法には白漆喰を塗る塗籠と、板を横方向に貼る下見板張とがあって、映えよりも実を取りたいお殿様は板張りを選ぶ。 煤と柿渋を混ぜて作った墨塗りの板を貼れば、当然黒くて武骨な外観に。風雨には強くなるけれど、しかし優雅さはいまひとつ。 実際その違いは一目瞭然で、真っ白な姫路城はモ~~レツに美しく、天守閣のアップだけ見せられると「あれ?ヨーロッパ?」と一瞬脳がバグるほど。 ❄︎❄︎❄︎ 華麗で立派なお城もカッコいいけれど、山城や

【気ままな読書日記】世界でいちばん素敵な浮世絵の教室 / 春と風 #シロクマ文芸部

春と風といえば、やっぱ浮世絵ですねっ(※個人の感想です)。 この本、どこめくってもキレイ。 浮世絵って素晴らしいアートだよねえええ・・・・と感心しつつ読み進めているとーーー なっっ・・・・にぃぃぃッ。 んなバカな。朝のアイドル、あの貴島明日香ちゃんですら8頭身強なのに12頭身とかもはや人外。 ってことは。これは憧れや願望の類なのかっ。 昔の人も、すらーりシュッとしたスタイルを好ましく思っていたのかな〜〜、などと思っていたら。 ああっ、もう崩れた。シュッとしてない人がで

【気ままな読書日記】雨夜の星をさがして

私はこんなに美しい本をほかに知らない。 13/200

【気ままな読書日記】北欧の挿絵とおとぎ話の世界

図書館でパラ~~してた時に、目に飛び込んできたムーシュルーム島! ・・・を彷彿とさせるキノコ頭のこどもたち。  北欧の挿絵ってものすごくファンタジック。 特にニールセンの描く世界が凄かった。 ただ甘可愛いだけじゃない、不気味さと仄暗さを漂わせた独特のファンタジー。 発光するような白と森の奥にいるみたいな薄暗さがミックスした背景は、北欧の冬の色なのだろうか。 構図も面白いし、イラストやる人には物凄く参考になりそうだ。 ニールセンのほかにもいろんなイラストレーターさんの挿絵

【気ままな読書日記】お江戸ゆるかわ絵

↓ むかーしの『ゆるかわ』といえば、これ。 私はこのアマビエ様を見た時の衝撃をいまだに忘れられない。 こんなファンタジックなゆる絵を筆で!? ちょんまげの人が!? と。 雑誌『ひととき Tokyo江戸さんぽ』は、表紙に惹かれて中古をポチってみたのですが。 肝心の絵がね、すごく少なかったんだよね(残念) 読み物としては充実してたけど。 だけどチョット・・・絵がね(残念) たぶんコッチが正解だった。 図書館にないかなあ。

【気ままな読書日記】台北・歴史建築探訪

台湾といえばオードリー・タンさんと蒋介石。あ、それからビビアン・スーさんにインリンさんもか。台湾て美人大国? ほんのひとときさんの記事があんまり素敵だったので『夫へのXmasプレゼントにしよう』というテイで本を購入。 そしたら、届いてビックリの分厚さと文字の多さ。 これは読むだけある。 ページをめくっているとちょいちょい現れる重厚な赤レンガの建物は、なんだか東京駅に似てないかい・・・? 調べてみると、台湾総督府設計コンペ(!)の審査員辰野金吾さんて方が東京駅の設計をされ

【気ままな読書日記】手の届く写真集

あれは『佐藤健寿展』に行った時のこと。 美術館1Fの売店で見本の写真集を立ち読みしていると「その裏表紙、ボクなんっスよ」と見知らぬ男性に声をかけられた。 びっくりして振り向くと、ブラウンのサングラスにおしゃれアロハの男性がニコニコと私の手元を指さしている。背後には奥様とお子様もご一緒だ。 彼は平積みにしてある写真集から1冊手に取って裏返し「ホラ見ろ、パパだぞっ」とお子様に胸を張った。 写真集の裏表紙を飾るスーツ姿の男性は、目の前のアロハ氏とはまるで別人だ。サングラスに隠さ

【気ままな読書日記】ソール・ライターのすべて

『ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター展』2023.1.18.wed~3.5.sun 福岡市美術館 たまたまBSかなにかでソール・ライターの特集をみたのがきっかけ。 ちょっと足をのばして、2月に福岡へ行ってきた。 ソール・ライターは、すんごい素敵な、かっけーお写真を撮られる写真家さんだ。 雪の日や雨の日の街の風景を、窓ガラス越しに撮る。 これがムチャクチャ素敵でっ(感動)。 もしやこの方がエモの元祖なのではなかろうか、とも。 展示をみてまわりながら